こんにちは!ぽんずです
今回は保温について、保温器具の紹介と、具体的にどうやってするのかについてご説明していきます!
やり方についてはいろいろありまして、私も自分のやり方しかご説明できませんが参考になりましたら幸いです
保温とは?
まずはこちらの写真をどうぞ
①ケージがあります。保温器具(この場合は保温電球)をつけています
②保温器具は熱を発することで空気を暖めたりその近くにいる物体(この場合は鳥さんの身体)を暖めてくれます
鳥さんは肺(気嚢)の空気を暖めないと身体が暖まらないと言われてます。なので人間のように遠赤外線のヒーターに当たって暖かくなるわけではなく、空気を暖めてあげないと本当に暖まったとはいえないのです。人もエアコン等で部屋の温度あげますよね、あれと一緒
鳥さんが寒がっている、または病気で「保温してください」と言われたら鳥さんのいる空間の空気を暖めることを指します
そのためケージ内の空気を暖める(ケージ内の温度を上げる)ことが必要です
③保温器具だけでは温度の調節ができず暖まりすぎてしまい、火傷や熱中症、火事などの原因になってしまう可能性があるので、サーモスタットを使って温度があがりすぎないように調節します
サーモスタットとは→
温度設定機能のついている器具で、保温電球等の保温器具と接続して使います。センサーがついておりそのセンサーで空間の温度を計測し設定温度よりあがらないように器具をつけたり消したりして、その空間が設定温度に保たれるように調節してくれます
サーモスタットのセンサーは必ず保温器具と離れたところ(だいたい対角線)に設置します
保温器具の近くに設置してしまうと、保温器具の温度に反応してしまいケージ全体が温まってないのに暖まったことになってしまいます
それでは意味がないので、必ず保温器具と離れたところに設置しましょう(詳しくは後述)
④暖めた空気を逃がさないために囲いで覆います。
我が家はビニールカバーで覆っていますが人によってはアクリルケース、ポリカーボネート、プラ段ボールなどいろんなもので覆いを作っています(詳しくは後述します)
密閉すると空気が入らなくなるので密閉はしないでください。
前部分が開けられるようにしておくと楽ですね(我が家は写真でわかりにくいですがビニールカバーに少しすき間があるのでそこから空気が入っています)
少し開いていれば大丈夫です
⑤ケージを囲いで覆ったとしても、ケージの中では暖かい層と暖かさが弱い層にわかれます
暖かい空気は上に行くので上が暖かいです(そのため保温器具は下の方につけるのが望ましい、保温器具はケージの外に設置しましょう)。
反対に冷たい空気は下に溜まりますので下の方が温度が低いです
そのため温度湿度計は鳥さんがよくいる止まり木のあたりに設置できるとよいです。下の方に置いてしまうとケージ内の温度が正確には把握できないことになります
鳥さんは自分で暖かい場所涼しい場所と移動して体温調節しますので、ケージ内全部が暖かい必要はないと思います。鳥さんが上にいるならサーモの設定を上げた方がいいかもしれないし、反対に低い位置にいるなら設定温度を下げた方がいいかもしれませんね
⑥最後に温度湿度計で、今ケージの中の温度が何度か確認します。
必ず温度湿度計はつけてください
温度と湿度の最低最高を記録してくれるのだと望ましいです
温度湿度計は人からパッと見えるところに設置してください。見えないと意味がないので…(上の写真のはそういう意味で不正解ですね 汗)
今はこんな便利なのもあるようなのでご紹介します。スマホのアプリで記録してくれるようです
詳しくは別の記事にまとめました。オススメです
保温ってどんな時必要なの?、いつまでするの?保温する温度は?鳥さんが寒がってる時ってどんな時?1歳すぎたら保温はいらないの?保温することは過保護なの?など、よくある疑問について解説していますので、こちらも合わせてお読みください(/・ω・)/
ちなみに暑い時(夏場)についての解説もあります
鳥さんが暑がっている時、寒がっているときのサインについても掲載しています
次に各器具の紹介をしていきます
保温器具の種類と紹介
エアコン
一番扱いやすく楽ですよね(笑)
保温は、基本はエアコンと併用で使うものと思っています。特に放鳥時はある程度暖かくないと鳥さんも寒がってしまいますので、エアコンで部屋を暖めるのは必須ですね
最初は我が家も25度設定で真冬にエアコンをかけておりました…(;´∀`)
はい、動物を飼うとは、エアコン代がかかるものなんです。
エアコン代も、つけっぱなしの方が安いと言われていますね。そのあたりは是非ググってください
エアコン以外に石油ファンヒーターもありますが…鳥界隈ではあまり使ってる人を見ないですね…少し匂いますし何かあってからでは遅いので我が家も使用をやめました
人間の保温は遠赤外線ヒーターやホットカーペット、エアコン、セラミックファンヒーターを使用しています。他にオイルヒーターを使っているご家庭を見かけます
セラミックファンヒーターは、最初少し匂いましたのでしばらく換気をして匂いを飛ばしてから使用しています
保温電球
保温といったらまずこれ!
マルカンとアサヒの2種類があります
アサヒ
マルカン(現在はCASA カーサシリーズと以前のシリーズと両方あるようです)
私個人は断然アサヒ推し!(笑)
マルカンの方はヒーターのカバー上部にも穴が開いているのでそこに足を引っかける子はたまーに聞きますね(ケージの内側に取り付けるなら上に乗れないようにするなどの工夫が必要です)
今はCASAになってデザインも変わってますし大丈夫かもしれません
アサヒは日本製で、電球も硬質ガラスで割れにくいようになってはいます。
マルカンよりもお値段しますし、ネットで見ても説明が足りない(硬派)な印象は受けますが、つくりはしっかりしています。
ちなみに、電球のW数によってサイズが変わります。
どちらのメーカーも20wまでは電球が小さいですが、40、60、100wになると電球のサイズが大きくなるため、お値段とサイズがアップします
(40w以上の電球のサイズは一緒のようです)
しっかり暖めるならば大きい電球でないとやはり暖まらないため、買うなら最初から40wまたは60wを買うことを私はオススメします
100wは一番w数が強いこともあり、かなり熱くなるので扱いにくいかもしれません。40w、60wくらいがちょうどいい気がします
必ずサーモスタットと接続した上で使用しましょう。
サーモスタットの説明は下にて詳しく解説しています
お住まいの地域や家の構造によっても室温や暖まり方など変わってくると思いますので、ご自分の家庭にあった電球のw数を探してみてくださいね
各ご家庭で試行錯誤してみてください(これといった正解がないので難しいのです)
保温電球を使う上での注意点
保温電球はケージの外側につけて使用するのがオススメです
ヒーターのw数が上がるということは、カバーのサイズも大きくなりますし表面温度も高くなりますので、ケージの中に取り付けて使用することは個人的には推奨しません
(保温電球をケージの内側につけて使用するのは、私は危険なのでオススメしませんが…。やるなら自己責任で)
鳥さんが火傷をするおそれがあります。実際にヒーターの上にずっと乗ってしまって低温やけどを起こした、なんてケースも毎年聞きます
電球単体で使用するとずっと熱いままになってしまい、ケージ内の温度が上がりすぎてしまって鳥さんが熱中症になってしまうなどの危険がありますので、
必ずサーモスタットと併用してくださいね
パネルウォーマー
ケージに取り付けてるのはあまり見かけないような…。主にプラケにいる鳥さん(ヒナや病鳥)に使っているイメージですね
温度調節機能がついているのでそのまま単体で使用できるようです。プラケに使う場合は下に敷いて、下から暖めて使用しているのを見かけます
寄り添いヒーター・止まり木ヒーター
ケージに取り付けて、近くに寄ると暖かいヒーターです
こちらも保温という点では、空気を温めるわけではないのであくまで補助的な役割になります
ですのでヒナや幼鳥の保温には向いてないと思います
(保温電球やエアコン等の空気を暖める器具との併用ならありです)
1歳すぎて身体ができてきて、過度な保温はいらないけどちょっと寒い時に寄り添いたいなーって時には使用できます
もしくは保温が必要な鳥さんが、保温電球等でケージ内を温めた上で、更に暖まりたいときに鳥さんが寄り添って使用するのにオススメです
とまり木ヒーター
とまり木ヒーターの方はその名の通り止まり木部分が発熱して暖かくなります
ですが温かくなりすぎて鳥さんの足がやけどのおそれがある、という話も聞きます。
以前Twitter上でかなりの騒ぎになりました
おそらくですが長時間この止まり木にとまったままで、低温やけどを起こす子がいるのではないかと。
これは保温器具全般に言えることですが、発熱させて使用するものなので、絶対安全ってものはないんですよね
私たち飼い主が、その子の様子を見ながら上手に付き合うことが大事だと、私は思っています
暖突
暖突は爬虫類用のヒーターなので、鳥には使用しないでくださいと公式から注意事項が出ています。
以前は暖突で保温していた方もいたのですが、公式からアナウンスが出ているので使わない方がいいですね…
マイカヒーター
大き目の遠赤外線のヒーターです。サイズも大きい分、お値段も高いです(泣)
サーモスタットは必要なく、単体で使用できます。ケージ側面につけて使うので、寄り添いヒーターなんかと同じ感じだと思います
中型、大型の鳥さんで使用されている方が多い印象ですね。
大きいケージを温めるのに使用されている方が多いです
サーモスタット
温度調節機能のついていない保温器具(保温電球など)に必ず接続して使用し、温度調整ができるようにする機具です
こちらを接続して使用しないとケージ内の温度が上がりすぎてしまい、鳥さんが熱中症になる可能性や、火事、火傷などの可能性があります
温度設定ができる目盛りがついており、設定した温度以上にならないように保温器具をつけたり消したりして調整してくれます
保温器具のコンセントをサーモスタットのコンセントに差し込んで接続します
保温のしかた
我が家の場合
保温のしかたもいろいろあります。
私も我が家のやり方しかご紹介できませんので、保温のやり方については検索してみてください
保温について詳しく知りたい場合、「ぴいちゃん工房」さんのブログがオススメです。保温のやり方、保温器具の詳しい説明などが載っていて、非常に勉強になります
私もかなり読みに行きました(/・ω・)/
我が家の保温方法ですが、まず写真をどうぞ
ちょっと写真が汚いですが(汗)、こんな感じです
保温電球を外付けにした場合、その分出っ張りますので普通の棚の上に置くとその分多めに幅がないと置けない上、壁に電球が当たると危険なので、我が家ではこうしてラックの上にケージを乗せています
ある程度高さがあった方が下から冷気もこないのかなー、とか思ってます。ケージをスチールラックに乗せて使っている方がやはり多いですね
横と後ろから見た図です
※現在は温度湿度計は、ケージ前面にひっかけて使っています
我が家は以前自作のアクリルケースを使っていたため、その名残をまだ使っています
アクリルケースで囲っているため、後ろのビニールカバーが電球に当たらないようになっています
保温電球がビニールカバーに当たらないように何かで保護する必要があります
保温電球を金属の入れ物?で囲む、ひさしをつくる、棚を置いてビニールが当たらないようにする、など
ちょっと工夫してビニールに電球が当たらないようにしてお使いください(/・ω・)/
こんな感じ?
ビニールカバー(ケージを覆う囲い)
暖めた空気が逃げないようにビニールカバー等でケージを覆います
我が家はホームセンターでビニールクロス用のビニールを1mずつで2枚、カットしてもらってそれを十字でクロスしてかけて使用しています
ビニールカバーは基本的に塩ビでできていて、かなり匂いがあります。嗅いだことのある人も多いでしょう
匂いが鳥さんの身体によくないので(肝臓にかなり負担がかかるそうです)必ず匂いを飛ばしてから使用しましょう
天日干しして1、2週間くらい干すと匂いが消えます
ビニールカバーを使う際はご注意を。
他にポリカーボネートを使って保温カバーを自作している方もいますので、検索してご自分のいいと思うカバーを自作してみてくださいね
アクリルケース
こちらもオススメです。雑誌「コンパニオンバード」と共同開発だそうです
防音でも有名ですが保温の観点からも非常に優秀ですよね。デメリットはお値段が高いこと…(;^ω^)アクリルは加工しにくいのでどうしてもお値段が上がるそうです
メーカーさんから買うこともできますが、自作もできますよ
(我が家は最初、ダンナが作った自作のアクリルケースを使ってました)
「アクリルケース 自作 インコ」と検索すれば作り方が出てくるはずです
ただし、密閉してしまうと空気が通らなくなりますので前面は閉めない、少し開けておくなどの工夫は必要なのかなと思います
前面を閉めないで、ビニールカバーを垂らして使ってもいいと思います
アクリルカバーを使用するなら、脂粉の多い鳥さん(オカメインコなど)は脂粉がこもりがちになり、自分で脂粉を吸ってしまう場合もあるためこまめに掃除した方がいいでしょう
(鳥さんも自分の脂粉で肺の病気になってしまうことがあると聞いたことがあります。はっきりとはまだわかりませんが…)
保温電球をつける位置
保温電球をケージの内側につける場合(私は怖いので非推奨、鳥さんが火傷する可能性があるため)
この場合は鳥さんが電球カバーの上に乗らないように高い位置に設置します
または電球カバーの上にステージや止まり木を設置して乗れないようにします
保温電球を外側につける場合
これはケージの背面でも横でもいいと思いますが、問題は高さです
暖かい空気は上に行きますので、その性質を考えると、なるべく低い位置に保温電球をつけるのが(本当は)正解です
ケージにひっかけて使う場合、電球のカバーが底部分のプラスチックに当たってしまうと怖いので、私は当たらない程度の下部分に引っかけて使用しています
他に保温電球を使うならば、ブックエンドに引っかけて使うという手もあります
それだと電球をケージの下の方の位置に設置することが可能ですね
(やってみたらうちにあるブックエンドが小さくて、電球が引っかけられませんでした( ノД`) サイズにお気をつけくださいませ…)
サーモスタットのセンサーの位置
サーモスタットのセンサーの位置、保温器具の近くにつけてる方、けっこう見かけますが…
本当は保温器具から 離れた 位置につけるのが正解です
(保温器具の対角線、または反対側の離れた位置)
センサーの高さですが、我が家は鳥さんがいつもいる高さに設置しています
鳥さんがいつもいる高さが快適な方がいいかな、と思ってそうしています
サーモのセンサーをどうやって取り付けるのか、って話、あると思います…
アクリルケースとかならそのまま貼り付けて使用するのですが(写真参照)
ケージにつけるならば齧られないようにご注意ください…
配線金具の後ろの粘着シートで貼り付けてしまいましたが、養生テープやマステだと剥がれてしまいますのでご注意(経験済)
コンセントの話
サーモスタットは(私が使ってるのは)電源のオンオフ機能がありません
なので、コンセント側でオンオフをしています。
スイッチのついたコンセントを使うと便利ですよ
予備の電球を用意しておこう
電球が切れてしまって使えなくなってしまった時のために、予備の電球は常に手元に用意しておきましょう
例えば電球が切れたのが夜で、もうお店もやってない、今日は特に冷え込んでいる、エアコンだけでは心もとない…とかなった時に、困ってしまいますよね
他に電球が切れて、注文したけど届くのに2,3日かかる、とか、、、、
そうなっても大丈夫なように、予備の電球は用意しておいた方が安心です
保温電球の寿命は、連続使用していて3か月くらいと聞いたことがあります。
念のため1シーズンごとに点検した方が安心かなと思います
買ってから1年経ったら切れてなくても新しいものに取り換えておくと安心です
電球が切れるときは暖まりにくくなってくるのでなんとなくわかります(1度だけ経験しました)。寝かせる際につける場合は寝る前に試運転して大丈夫なのを確認するといいと思います
保温電球の容器の開け方
もしかしたらわからない人もいるかな?と以前ツイートしたものを貼り付けておきます
夏の間使わなくて…など使うのに日にちが空いてる場合は電球が切れてるかもしれないので、点と掃除と試運転をしてから使用しましょう
特に脂粉が多い鳥さん(オカメインコなど)は脂粉が溜まってる可能性があるので必ず掃除をした方がよいかと思います
こんな感じでーす🤗
— ぽんず@ボタンインコ (@ponzu_button) September 24, 2018
①全体図
②ここのボルトを外して
③窪み?を動かして
④電球おでまし💡
って感じです。今使ってるの60wでしたw
多少は水がかかっても大丈夫そうです(パッケージにも多少なら大丈夫って書いてあったような。とはいえあんまりかかったらダメですよw pic.twitter.com/KxwS59FHN2
保温電球を使う際の注意点
横にして使用しない
本来横にして使うことを想定していないので、電球の下部が熱くなってしまうそうです。ですのであまりオススメいたしません
十分注意して使用する
どの保温器具も、「電気で加熱して熱を発してその熱で暖まる」ことに変わりはありませんので、火事の可能性などもあるわけですが正しく使っていれば早々ありません
ですが使用する際には十分注意をしてご使用ください
我が家は今のところ先に書いたやり方で保温していますが特に問題が起きたことはありません
ですが寝かせる際には電源を入れて寝かせますので試運転をして問題がないか確認してからおやすみカバーをかけるようにしています
ちなみにでかける際にもつけっぱなしで行きますよ(/・ω・)/ 不安な場合はエアコンで対応するとかした方が無難そうです
キャリーケージで移動する際の保温について
キャリーケージで病院に行くのに保温するという場合、あると思います
詳しくはこちらに書きましたので参考にどうぞ
まとめ
いかがでしたでしょうか…保温って奥が深いんですよorz
本当はもっと語りたいところですが、ちょっとこれ以上は書ききれません…すみません
奥が深いんですよ…(2回目)
私もすべてをわかっているわけではないですし、とりあえず自分の知ってる知識を言葉にできる範囲でしたにすぎません
私も最初はわからなくてかなり調べて、それでもわからなくて、twitterで聞いたり、調べたり。。。
最初は全然ケージが暖まらなかったり、サーモのセンサーが下に落ちてて逆に暖めすぎちゃったり、、、目も当てられないような失敗を実はたくさんしています
それはもう、、、、長くなるので割愛しますけど(苦笑)
できることならそんな私のように失敗する人が少しでも少なくなればと、私の知っていること、いいと思っていることを解説してみました
いろいろ調べて、ご自分で試して、一番いいと思う方法を見つけてくださいね
少しでもお役に立てたら幸いです(/・ω・)/
お読みいただきありがとうございました
合わせてこちらもどうぞ。保温とは?保温はいつまでするのか、うちの鳥さんの「適温」は何度までなのかを知っておこう、暑い時、寒い時のボディサインについてなど、温度管理についていろいろ解説しました(/・ω・)/