人や手を怖がる鳥さんと仲良くなろう~手乗りになるための大事なポイント①~

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ボタンインコについて、ラブバードの飼いかた

こんにちは!ぽんずです

ぽんず
ぽんず

今回は、人や手を怖がる鳥さんと仲良くなる方法について解説していきます。

まずは人の存在に慣れてもらい、次に手に慣れてもらうにはどうしたらいいのかを詳しく書きました。今までここまで詳しく解説した記事は見たことないぞ!ってくらい詳しく書きましたので、参考になりましたら幸いです

  1. 人や手を怖がる鳥さんと仲良くなろう~手乗りになるための大事なポイント①~
    1. 解説の前に…
  2. まずは鳥さんの現在の状態を確認しよう
  3. ①鳥さんに人の存在に慣れてもらおう
    1. 「その鳥さんが怖がらない、大丈夫な距離」からはじめよう
      1. 鳥さんが平常心でいられる距離がわかったら
      2. 鳥さんから「良いサイン」をもらいたい
  4. ②手を信頼してもらおう
    1. 今度は手の存在に慣れてもらおう
    2. 手でも ①鳥さんに人の存在に慣れてもらおう の内容を行います
      1. 鳥さんからの「良いサイン」
  5. ③おやつや餌は小分けにしてあげよう
    1. 手の存在に慣れてくると…好きのボディサインが出てきます
  6. ④ケージ越しに粟穂をあげてみよう、餌をあげてみよう
    1. ケージ越しに粟穂などの穂をあげてみよう
    2. ケージ越しや餌入れの扉から手を入れておやつをあげる時の大事なポイント
  7. このステップまで進んできたときに、鳥さんに現れる変化
  8. ①②③④の過程の途中で、鳥さんが「怖い、または緊張してる」というサインを出したら
  9. 人慣れ、手に慣れることについて Q&A
    1. 人慣れ、手に慣れる、手に乗る練習中に放鳥はしていいのか?
      1. お迎えしたばかりの鳥さんの場合
      2. 放鳥の時は蚊帳を使うのがオススメ
      3. 慣れてるアイテム(タオルやぬいぐるみなど)を作っておこう
    2. すでに放鳥している(一緒に暮らしてしばらく経っている~長い)場合
    3. 人慣れ期間のお世話はどうしたらいい?
    4. 何歳からでもできますか?若い個体じゃないと慣れてくれませんか?
  10. 人慣れ、手に慣れてもらうのがうまくいかない場合
      1. トレーナーさんに相談しましょう
  11. 「人や手が苦手な鳥さんに手に乗ってもらおう~手乗りになるための大事なポイント~②」に続く

人や手を怖がる鳥さんと仲良くなろう~手乗りになるための大事なポイント①~

TomによるPixabayからの画像

今回「鳥さんを手乗りにするには?」というテーマで記事を書く予定でした
このテーマって飼い主さんの中で一番重要な(一番関心が高い、やりたい)テーマなのに、飼育書なんかだとサラっと書かれていて、違和感を覚えたものでした

飼育書ではいろんなケースに合わせるのは大変だから、サラッと終わってしまうのは仕方ないのかもしれないけど…。私がどれだけ苦労したか、どれだけネットを検索したか…

個体差もありますから、初日から手に乗る子もいるでしょうし、反対に手が怖い、人が怖いからスタートの場合もあると思います

鳥さんによって

・人を見るだけで怖がる、ケージに近づくとパニックになる、ケージの奥に移動してしまう
・ケージに近づいただけで威嚇する
・ケージには近づけるが、手を見せると怖がる、パニックになる
・手に対して威嚇する、噛みつく(ケージ越しに)
・人の肩や頭の上には乗れるが、手には乗れない
・腕には乗れるけど手には乗らない

・自分には慣れてるけど、家族には威嚇する、近づくとパニックになる

などなど…いろんな状態の子がいると思います

スタートの状態から様々な鳥さんがいるのだということに気づき、「手乗りにするには?」というテーマをやめて
まずは人慣れしていない鳥さんと仲良くなるにはどうすればいいいのかについて解説することにしました

そんなわけで、以前に書いた記事を大幅にアップデートして書き直しました。
鳥さんと仲良くなるにはどうしたら?手に乗ってもらうにはどうしたら?とお悩みの方にこちらの記事が届きますように

この記事では、鳥さんがどうしたら「人に慣れてくれて」、「手にも慣れてくれて」、「手に乗ってくれるようになるのか」について解説していきます

怖がっている鳥さんにこちらが渡したいのは、「距離」と「安心」です。たくさん安心を渡すことができれば、鳥さんは応えてくれるはずです

その方法についてこれから解説していきます

解説の前に…

実は…この記事を書くのに、私では圧倒的に経験不足であること、自分の中で書ききるだけの情報が不足していると感じ、今回はALETTAバードトレーニングインストラクターのクロース真桜さんに協力をお願いしました

真桜さんのYouTubeチャンネル↓ 他にTwitter、Instagram、Facebookあります

真桜さんにお話を聞いたところ、実は荒鳥のセキセイさん(真桜さん宅にいる羽衣セキセイのロロちゃん)を手乗りにした経験があるとのこと

え…待って?ロロちゃんっていつもYouTubeやSNSに投稿している動画に出てくる子でしょ…!?とめちゃくちゃびっくりしました:(;゙゚’ω゚’):

そのロロちゃんが、以前は旦那さんの実家に20羽くらいのセキセイさんがいて、一日2回のお世話の時しか人が来ないような環境の中で1歳半まで過ごしたんだそうです

そんな環境なので、人慣れなんてしてるわけがなく。
まずは1ヵ月半かけて人に慣れてもらい、そこから手乗りになるように距離を縮めて…今があるのだそうです

そしてもう一つ。
迷子になって保護されたセキセイさんをお世話していたことがあるそうで

その子は外生活が長く、保護された時は捕獲器で捕獲されたのだそうです。そんな経緯があるので、当然人に対していい印象なんてあるわけがないですよね

そこから1週間かけて人への恐怖心を取り除き、最終的に人の手に乗れるまでにしたのだそうです

…マジか、マジなのか:(;゙゚’ω゚’):

↓当時のツイート

「うちの子荒鳥だから無理」「手のり崩れだから手に乗らないの」「以前に手に何かイヤなことをされたようで、手を怖がるの」

こ、これ全部…人側による鳥さんへの正しい(伝わる、やさしい)アプローチができれば、、、手のりになってくれます…!!!!
そういうことです…!!

これはきちんと科学的な理論(応用行動分析学、ABA)に基づいて行っているものです

科学的な理論に基づき行っているものですから、知ることでみんな同じようになれます
この記事を読んで実践するのは飼い主の皆さまですしね(/・ω・)/

※鳥さんの気持ちや個体差もありますので、「絶対に」手乗りになれる、というものではないです。ただ、改善はできると思います

ここ大事、とても大事
鳥さんの意思を尊重する&たくさん「安心」を与えることができれば、早く信頼関係を築くことができます

真桜さんがどうやって鳥さんを手乗りにしたのかについて、解説していきます

まずは鳥さんの現在の状態を確認しよう

まずは鳥さんが今どこの状態にいるのかを把握することが大切です

人が怖くない、または好きな鳥さんはプラスの方にいて、人が怖い鳥さんはマイナスの方にいます。

印象がマイナスの鳥さんにおやつを見せたりあげたりして仲良くなろうとしても、まずケージに近づいただけでケージの一番奥にひっついて寄ってこない、またはパニックになってしまい、とてもおやつをあげられる状況じゃない…という子も多いのではと思います

まずはマイナスの状態から、まずはゼロまで戻して、そしてプラスに持っていきたいですよね

ではどうやって鳥さんに人は怖くない、信用できると伝えていくのかというと。

鳥さんが怖いとか嫌だと感じる刺激(これを嫌悪刺激と言います)を与えないことが大切です

嫌悪刺激を感じると、

・目をそらす
・身体が細くなる
・姿勢が後ろに下がる
・その場所から少し遠ざかる、または大きく遠ざかる
・威嚇する
・噛みつく
・パニックになる

…といった動きによるサイン(ボディサイン)が出ます

上に挙げた嫌悪刺激を感じているサインが出たら、一旦鳥さんから距離をとりましょう
身体が近ければ身体を、手を近づけていたならば手を遠ざけます

嫌悪刺激に対して遠ざかろうとするのは「怖いからまずは相手との距離を取りたい」という気持ちが作用しています

距離が離れていれば相手が近づいてくるまでに危険を察知して取れる行動の選択肢も増えますし、逃げられます➔安心につながります

真桜さんより

この時の鳥さんのほしいものは『安心できる距離』なんです。

『ほしいものを与える』ことが信頼を貯める最大要素。 欲しいものをたくさんくれる人には『いい人だな』と感じてくれるもの。
今欲しいのは食べ物ではなく『一定の距離』なのです。

そんなわけで、まずは「鳥さんが人に対して嫌悪感を感じない、平常心でいられる距離」を探しましょう(/・ω・)/

距離と安心をたくさん渡すことができれば、鳥さんからの信頼を得ることができます!そうしてマイナスをゼロに、ゼロをプラスにしていきましょう!

①鳥さんに人の存在に慣れてもらおう

「その鳥さんが怖がらない、大丈夫な距離」からはじめよう

怖がらない、というのは平常心でいられる、ということです

鳥さんが平常心でいる時の様子
  • パニックになったりケージの奥に移動したりしない
  • 人から遠ざかろうと止まり木の位置を移動していない、身体が細くなったりしていない
  • いつもとまっている止まり木にとまっている
  • ケージ内でごはんを食べたり、くつろいでいる(これは余裕がある状態)

鳥さんが平常心でいられる「距離」を探してみましょうそこがスタートです

平常心でいられる距離は鳥さんによっても違います。
人慣れしていないのであれば、ケージの真横にいられて平常心でいられる子は少ないはず

ケージから大体1m、2m、3m離れる、もしかしたら部屋に入るだけでパニックになってしまう子もいるかも。

その場合は部屋に入らずに、扉から人が少し見える状態ならどうでしょうか。
鳥さんが平常心でいられるところを見つけて、そこから始めていきましょう

鳥さんが平常心でいられる距離がわかったら

その位置で鳥さんを見ないようにして普通に過ごします。スマホ見たり本を読んだり。

真桜さんより

できれば横向きで過ごす気持ち(正面に立ったり両目で凝視は鳥さんに圧迫感や緊張を与えます)で、鳥さんを視界に入れつつスマホや本などを〜 (片目では平常の動きでいられているかの確認を)

ケージも横向きがオススメ
人間も、他人と向かい合わせの食事は緊張で味分からず食進まないですよね
カウンターなどで隣に座るのを他人同士でできるのは、お互い正面は空いていて、目を合わせなくていいからなんですよ。それと同じ心理です

★そのまま15分~30分くらい経ったら鳥さんの様子を見て、鳥さんが平常心で過ごせているようならば少し近づいてみます
ここで一気に近づいては鳥さんは怖がるので、まずは1歩分。その時鳥さんの様子を見ます

★鳥さんの状態が

・鳥さんの身体が後ろに動いた、後ずさりや逃げる様子が見られる、パニックになった
➔まだ近づくのは早いのでさっきの位置に戻る

・平常心のまま止まり木にいる→その距離なら怖くない
➔近づいても問題ないのでその場所でまた15分~30分くらい過ごす

…これを繰り返します
途中鳥さんから「怖い」のサインが出たら、怖いのサインが出ないところまで下がります

怖いのサインが出ない位置からまた距離を少しずつ縮めていきます

大事なのは鳥さんの出している「怖い」のサインを見逃さないこと
多少なら出ててもいいだろう、とサインを無視して近づくと、鳥さんからしたら怖いと感じている状態で過ごすことになります

実際のイヤのサインはこんな感じ

鳥さんが怖いと感じるとその分マイナスの数値が増えるので、数値がプラスの状態まで行くには今よりさらに時間がかかってしまいます
なので鳥さんの気持ちを最優先に、丁寧に行っていきましょう。それが信頼度を上げる近道です

真桜さんより

この時点であげたいものは徹底して『安心』です。鳥さんから「イヤだ(怖さ)」が出てしまったらすぐ距離を取り、『ほっ、よかった、安心』と思ってもらう時間を増やします。
ホッとする時間と比例して距離は縮まります

自分が怖いなー近づいて欲しくないなーと思った時に相手が距離をとってくれたら、安心しますよね
これが鳥さんとの信頼構築に非常に大切なんです

★最初は2mあった距離が、1時間後には1.8mまで縮まってるかも。2時間後には1.3m、3時間後には1m…といった感じにだんだん縮まっていきます(あくまで鳥さんの様子を見ながら進めます)

イメージ的には「だるまさんがころんだ」みたいな感じでしょうか。徐々に徐々に工程を繰り返していくうちに、対象に近づいてるってやつです

最終的に鳥さんのケージの横(30cmくらい)まで近づけたらOKです。ケージには触らず、近づきすぎないようにしましょう

この工程が早い子だと2、3日。もしかしたら1日で終わる子もいるかもしれません

まず大事なのは鳥さんの様子を見ながら、慎重にじっくり行うことです。急がば回れといいますが、この工程を丁寧に行うことが、結果近道になります

鳥さんから「良いサイン」をもらいたい

やっていくうちにだんだん

・横目で見る(片目でじっと見る)
・頭を前に出す
・姿勢が前のめりになる
・対象を目や動きで追いかける
・ケージの前の方に来る

…などの動きが出てきたら。それは「気になってます!」「もっとよく見たい!」のサイン!

このサインを出したいので、たくさんの安心と、わくわくを鳥さんにあげたいです

そのためには「怖い」や「緊張」を感じさせずに進めるのが大事!
気になるサインが出てくると嬉しいですね!

②手を信頼してもらおう

今度は手の存在に慣れてもらおう

①を行ったことで、「人の存在」は怖くないことは理解してもらえました。人が近くにいても怖くないはずです

今まで行ってきたのは「この人は安全ですよ」という、鳥さんに信用してもらうための工程
今度は、「この手は安全ですよ」と手を信用してもらいましょう

実際人は怖くないけど手は怖がります、手には乗れないけど肩や頭になら乗れます、という鳥さんも多いはず

なので今度は手への信用、信頼度を上げていきましょう

手でも ①鳥さんに人の存在に慣れてもらおう の内容を行います

実際に行ってみた動画。手は怖くないので靴ベラでやってみました

①鳥さんに人の存在に慣れてもらおう の時と同じ要領で、ケージの中にいる鳥さんが平常心でいられる場所からスタートし、徐々に手を近づけて、緊張しているボディサインが出たら手を遠ざけます。

スタート地点が50cmだったり、80cmだったり。100cm以上という子もいるかも。

前回の内容と同じように、その地点から始めていきます。
その位置で、まずは鳥さんが手を見ても緊張しないか、平常心でいられるかを確認します。
上の動画のように止まり木の上でとまっていられたらOK

1 鳥さんが平常心でいられる距離から、下からゆっくり手を上にあげて見せる(2,3秒くらい)
2 この時、鳥さんが手を見ても平常心でいられていればOK
3 平常心でいられているならば手を近づけて(4~5cmくらい)、下からゆっくり手を見せる
4 また平常心でいられるか確認

5 平常姿勢のままいられたら、2秒、3秒の見る時間とる(もっと見たいなぁの「近づく行動」でるか待つ時間)

➔怖いのボディサインが出たら、出ない距離まで手を遠ざけて再度行う

…これを繰り返す

鳥さんの方は手を見て、「この手は怖いものじゃないかな」と安全確認しています
安全が確認できれば鳥さんは平常心でいてくれるので、それが確認できたらまた少し手を近づけます

最終的にケージから5~10cmくらいのところまで近づけたら終了!

日を分けてもいいし、一日のうちで少しずつ進めていくでもいいです。
この工程が丁寧なほど、鳥さんは早く手に慣れてくれます

鳥さんは順応性が高いので、こちらが丁寧に行っていくとすぐに理解してくれます。
それにはいかにたくさんの「安心」を与えられるかが大事です

手を見せるときはいろんな手の形や角度で出して見ると、鳥さんも「手はいろんな形をするもの」と認識してもらえるのでオススメです

★この時、

・手を素早く動かす(手を横や縦に振ったり手を叩いたりなど)
・手をケージに一気に近づける

をしないように気を付けましょう。

特に手を素早く動かすと、鳥さんからしたらとてもびっくりしてしまいます。
鳥さんは捕食される側の動物なので、素早い動きに敏感なんです
鳥さんを驚かせたり怖がらせないように、大きな動き、素早い動きはしないようにしましょう

鳥さんからの「良いサイン」

やっていくうちにだんだん

・横目で見る(片目でじっと見る)
・頭を前に出す
・姿勢が前のめりになる
・対象を目や動きで追いかける
・ケージの前の方に来る

…などの動きが出てきたら。それは「気になってます!」「もっとよく見たい!」のサイン!

このサインを出したいので、たくさんの安心と、わくわくを鳥さんにあげたいです

それにはいかに「怖い」、「緊張してます」ってサインを出さずに進めていけるかが大事!
「良いサイン」がもらえると、「これであってるんだ!」ってわかって嬉しくなります。

鳥さんにたくさんの安心と距離を渡すことで、良いサインが出やすくなっていきますよ~!

次の項目も合わせて行っていくことで、良いサインが出る機会が増えると思います❤

③おやつや餌は小分けにしてあげよう

この工程は「①人の存在に慣れてもらおう」の過程が終わったくらいから平行して行うのがオススメです

餌入れに一日分のごはんを入れて、鳥さんが怖がる機会を減らしてあげたくなりますが、この餌をあげるという行為が、鳥さんが手に対する好感度をあげるチャンスなんです

手にいい印象を持ってもらうのに、餌やおやつを数回に分けてあげていきましょう

この時、ケージ越しにおやつをあげる、ケージの中に手を入れて鳥さんにおやつを見せるのはちょっと待って!
それは次のステップで行います(/・ω・)/

①まずは一日のごはんを数回分に分けます。たとえばごはんの量が4gだったら1gずつに。
測らずアバウトに4分割とか2分割とかでもいいです。

②それをケージの餌入れに入れる時に、(ケージに手が)「入るよ」と一声かけてからケージにセットします

「入るよ」という声かけがあることで、
「入るよ」の声がある→ごはんがセットされる

これを鳥さんは次第に覚えてくれます

人が近くに来る→声かけがある→手から餌やおやつが餌入れに入る 
=手がケージに近づく、または入ってくるとおいしいものが出てくる

まずは距離がある状態で、鳥さんに「手は怖いことしないよ」とわかってもらうことが必要です

真桜さんより

この「餌を小分けにしてケージに一声かけてから入れる」というのは、手の存在に慣れてもらう工程の最初から行ってOKです

「この人は美味しいものを運んでくれる」というのは人の好感度をアップさせる貴重な機会なので、たくさん行いたいです

緊張する人や手はゆっくりそっと近づくこと。緊張している鳥さんにとってはすぐ去ってくれることが好印象につながります

手の存在に慣れてくると…好きのボディサインが出てきます

最後の方に好きのサインが出ています!

③おやつや餌は小分けにしてあげよう を繰り返してるうちに、だんだんと鳥さんが前のめりになったり、餌入れの近くでウロウロしたりする様子が見られると思います

後ずさりやケージの後ろに行ってしまうのはイヤのサインでしたが、前のめりになったり近づいてくるというのは、今度は「興味がある、好きのサイン」です

あなたのことが気になります、ということですね( *´艸`)

真桜さんより

信頼度がゼロを越してプラス側(図の右側)へ移った証拠!『それほしい、それ食べたい、それ見たい、もっと近づきたい』ここまできたらバンザイです。

鳥さんから距離を縮めてくるというアプローチが始まったら手乗りまでもうすぐ!

④ケージ越しに粟穂をあげてみよう、餌をあげてみよう

これはよくない例

ここでやっと、やーーーっと手からおやつという話になります
工程も④まできました!

なぜこの段階が遅いかというと、「怖いと感じてる相手からおやつをもらっても恐怖が先行して食べられない」からです。
上の写真がまさしくそうです

当時はなにも知らなかったので「仲良くなるには手からおやつをあげればいいんだ!」と思って行っていました。
写真の様子は手を怖がって、とてもおやつを食べられるような状態にありませんよね

人も緊張状態にあると食べ物が喉を通らなかったりしますが、鳥さんも同じです

ケージ越しに粟穂などの穂をあげてみよう

まずはケージ越しに粟穂をあげてみましょう
あげるのは粟穂でなくてもいいです。他に好物があればそちらでも


なぜここで粟穂と最初に書いたのかというと

・長いので持ち手を遠くにすることができる
・手から直に受け取らなくて済む

という利点があります。

最初から指でつまんだおやつを受け取るというのは、ハードルが高いので粟穂などの穂を手に持った状態から始めると、鳥さんにより優しいです

・徐々に手の位置を短くしていきます
この時も鳥さんが怖がる様子が見れたら持つ位置を下に下げましょう

・徐々に持つ場所を短くしていき、画像右の位置あたりに手がある状態でケージ越しに粟穂が食べられたらOKです

ここまで来たら、餌入れの扉から手を入れて、手に餌やおやつを乗せた状態で食べてもらえるかチャレンジしてみましょう

ケージ越しや餌入れの扉から手を入れておやつをあげる時の大事なポイント

大事なのは、

「粟穂を持った手を動かさずに、鳥さんが自分から動いて食べにきてくれるのをじっと待つ」

これが非常に大事です

早く食べて欲しくて手を動かしてしまうと、鳥さんからしたら

「手が動いてて、いつが安全かわからない」「動いてる手は怖い」→食べられない→手は怖い

になってしまいます。
鳥さんに伝えたいのは「安全だよ」ということなので、「手を動かさずにじっと待つ」ことで「安全」を伝えていきましょう

自分から何かを得るという体験は、なにものにも代えがたいです。これは鳥さんもおんなじ
なので「自分からおやつを取りに行けて、食べられた」という成功体験を、たくさんあげたいです

最初は怖かったりして、なかなか食べに行けないかもしれません。それでも手を動かさずにじっと待つことで、自分から来てくれます

人の一番大事なポイントは、「じっと待つ」ということです

このステップまで進んできたときに、鳥さんに現れる変化

ここまで来ると、鳥さんにもだいぶ変化が出てると思います

鳥さんにもよりますが

・人が近づいても怖がらない
・人が近づくと近くに来る
・ケージの扉から手を入れて餌を見せるとすすんで食べにくる

という変化が見られると思います

ここまできたらOKです!

最初は人や手を怖がっていたのに…!ここまで来たら大進歩ですよね!感動ですよ…!感動スペクタルですよ(大げさ)

このあとは「手に乗ってもらう」のステップに進みます。
「人や手が苦手な鳥さんに手に乗ってもらおう~手乗りになるための大事なポイント~②にて解説しています

①②③④の過程の途中で、鳥さんが「怖い、または緊張してる」というサインを出したら

おそらく怖いと感じる出来事があったはずです。
その出来事が何かわかってもわからなくても、鳥さんが怖いと感じてるならばその気持ちを最優先にしましょう

今しているステップを中断し、まずば鳥さんの状態を確認します。
①の人が怖い?②の手が怖い?③のおやつが食べられない?④の手からおやつが怖い?

現在がどの状態かを確認し、そこから再度①②③④のステップを進めていきましょう

人慣れしていない鳥さんの場合は、ちょっとのこと(何か怖いと感じたこと)で進んだステップが戻ってしまうことがあります

慌てず落ち着いて、鳥さんの状態を確認し、そこからまた始めていきましょう。三歩進んで二歩下がる、という感じで徐々に徐々に(/・ω・)/

もしそれでもうまくいかないようなら、下の方に詳しく書いてますがバードトレーナーに相談するのがオススメです

人慣れ、手に慣れることについて Q&A

Bianca Van DijkによるPixabayからの画像

人慣れ、手に慣れる、手に乗る練習中に放鳥はしていいのか?

はじめてテーブルに降りた時の写真

お迎えしたばかりの鳥さんの場合

お迎えしたばかりの鳥さんならば、早く出したい、一緒に遊びたい、ふれあいたいという気持ちが先行すると思うんです

しかし鳥さんの方からしたら「知らない環境」で戸惑いもあるので、まずは「キミが過ごす場所はこんな感じで、人の生活サイクルはこんな感じですよ」と知ってもらうために、しばらくはケージの中で過ごしてもらうのがオススメです

その間に先に書いた手乗りになるまでを実践して、ケージの中で手に乗れるようになってから放鳥するのをオススメします

そうでないと

・鳥さんをケージから出したはいいけどケージに戻せない
・ケージに戻すのに手で追いかけまわして捕まえる→手に恐怖を感じてしまう
・手や人に対してイヤな印象がついてしまうと、印象度がまたマイナスになってしまう

また1から(もしくはマイナスから)やり直し

…という感じで鳥さんに嫌な思いをさせてしまい、手に対しての信頼度が下がるおそれがあります
まずは手に対する信頼を得てからの放鳥がオススメです

放鳥の時は蚊帳を使うのがオススメ

蚊帳を使って放鳥すると、鳥さんも部屋の中を飛び回って高いところに行く危険もないですし、追いかけまわすこともしなくていいし、人との距離も近いので仲良くなるのも早いと思います。

ちなみに、挿餌が終わったくらいの鳥さんは野生でいう巣立ちの頃なので、飛ぶ練習を始めます
この時に飛ぶ練習をすることで、最初は下手だった飛行も徐々にうまくなっていきます(我が家も経験しましたが感動しましたよー)

この時、鳥さんは飛ぶのが初めてなので、高くは上がれてもまだ下に降りるということができません
下に飛んで降りるということも徐々に習得していきます。
最初は高く飛んで降りられなくなってしまうので、救出に行けるように脚立を用意しておきましょう
あと落下した時にあぶない場所はあらかじめふさいでおきましょう

最初は鳥さんもケージの外に出たことないから不安でケージから出てこない、出てもケージから離れられないということがあります(我が家もそうでした)

キャリーに慣れていたためにキャリーの上には乗れたので、そこから本で階段を作ってテーブルに降りられるようにしたのでした…

鳥さんが慣れているものがあると、それを使って新しいところに行けたりもするので何か鳥さんが安心できるもの(ぬいぐるみやタオル、テントなど)を作っておくといいですよ

慣れてるアイテム(タオルやぬいぐるみなど)を作っておこう

当時使っていたブランケット

うちはキャリーケージやブランケットだったと思います。
当時寒いだろうとケージの上にかけてたブランケットが見慣れていたので、その上でよく遊んでいました。
安心するものがあると、それを使っていろんな場所に行けるようになります。鳥さんが早く環境に慣れることができるようになりますよ

ほかにも病院に行く際やどこかに預ける時に安心アイテムがあると、知らない環境でも見慣れたもの(餌入れ、水入れもそうだし、おもちゃやテント)があると不安にならずに過ごせます

すでに放鳥している(一緒に暮らしてしばらく経っている~長い)場合

こちらの場合は放鳥してもいいと思います。

その時に、鳥さんを手で追い回したり捕まえたりしてケージに戻すのは避けたいです。
手に慣れる過程の中でそれをしてしまうと、手に対してまた嫌な印象を持ってしまうためです

放鳥中におやつはあげずに、お腹が空いた頃に好物のおやつや小分けにしておいた餌を入れて、それで誘導してケージに戻ってもらえば手に対してイヤな印象を持たずに済みます

人慣れ期間のお世話はどうしたらいい?

thịnh nguyễn xuânによるPixabayからの画像

①の人の存在に慣れてもらう期間中は、人が近づいてくるだけでストレスになってしまうので、お世話は必要最小限にするのがオススメです
ケージを移動したり、ケージを丸洗いするなどは控えるか、必要最小限、短時間で終わらせるようにしましょう

真桜さんより

掃除も移動も必要な時は、そっと近づきつつ最短時間で。
なぜなら、この時の鳥さんのほしいものは『距離』だから。早めに終えて『ほしい距離をあげる』に徹底したいです。

②の手を信頼してもらおう のところでも、同じようにケージを移動したりするのはせずに、敷き紙交換などのお世話の際は鳥さんに一声かけてから短時間で行うようにするのがオススメです

何歳からでもできますか?若い個体じゃないと慣れてくれませんか?

何歳からでもできます!若い個体じゃなくても大丈夫!
鳥さんは何歳でも変わってくれます

ただ、若い個体に比べてその子がその環境にいたことが長いと、認識を変えるのに少し時間がかかる場合もあります。

それでも、鳥さんは変われます。それには飼い主さん(人側)が変わるのがとても大事!
チャレンジしてみましょう(/・ω・)/鳥さんと一緒に!

人慣れ、手に慣れてもらうのがうまくいかない場合

kaartonによるPixabayからの画像

3,4日~1週間くらい続けてみても効果が見えない場合

・鳥さんが大丈夫な距離が縮まらない、または途中でうまくいかなくなってしまう
・ケージにごはんを入れようとすると怖がってしまう
・②の手を信頼してもらおう まで進んだけど、手からおやつをあげても食べてくれない

…など

その場合にはかならずどこか「進まない理由」があるはず。
人慣れ、手乗りにするやり方の中になのか、それ以外の部分に進まない理由があるかはわかりませんが、うまくいかないということは必ず理由があります

ただ、その理由を一人で突き止めるのは難しいかもしれません

真桜さんがセキセイのロロちゃんをお迎えする前に、旦那さんの実家で荒鳥として暮らしてきたのでまずは人慣れをしてもらおうと「①鳥さんに人の存在に慣れてもらう」を行いました
この時は真桜さんではなく旦那さんが、実家にいるロロちゃんの人慣れを進めていました。電話で真桜さんからの指示を聞いてその通りに進めていたそうです

しかし、途中までうまくいっていたのに、突然元の状態に戻ってしまったんだそうです

なんで~!?って思ったら………
途中で良かれと思って鳥さんの「ケージを移動して」「ケージを洗った」のでした

人慣れしてない鳥さんなので、好感度がマイナスに戻ってしまい…それで再び最初からやり直したそうです

この話は理由がわかりやすいですが「自分が良かれと思ったこと」がもしかしたら鳥さんにとっては良くないことの場合もありますし、人のなんでもない行動が鳥さんから見て「怖い!!」って感じてしまった可能性もあります

トレーナーさんに相談しましょう

うまくいかない場合にはバードトレーナーさんにご相談するのがオススメです。
一人で悩まずプロの手を借りましょう

ALETTAの石綿美香先生、ALETTAのバードトレーニングインストラクターの皆様、ほかトレーナーさんいらっしゃいます
もちろん真桜さんも相談受け付けていますので、ぜひどうぞ

「人や手が苦手な鳥さんに手に乗ってもらおう~手乗りになるための大事なポイント~②」に続く

ここまで進めてきましたが、長くなったので記事を分けました。

次の記事ではいよいよ「手に乗る」工程を解説します!長かったですね…!!

人の存在に慣れて、手に慣れて、手からおやつを食べられて。
ここまできてやっと、やっと「手に乗ってもらうには?」です

こちらも詳しく解説していきまーす

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