こんにちは!ぽんずです

今回は呼び鳴きについて解説していきます。呼び鳴き、大変ですよね。今までは呼び鳴きには応えてはいけない、無視すればいいと言われてきました。それって本当にそうなのでしょうか?
というわけで、今回呼び鳴きについて解説していきます
鳥さんの呼び鳴きについて
呼び鳴きには大きく分けて2つの種類があります
・人に来てほしい、構って欲しい、遊んで欲しい、これして欲しい、などの要求がある場合
・人が見えないところに行ってしまい、不安で「どこー?」って鳴いてる場合
鳥さんは群れで生きる生きものなので、声でコミュニケーションをとってるのですのよね。野生だとかなり離れたところにいる仲間に声を届けないといけないので、それで鳴く声は大きいのです
先に声でコミュニケーションをとっていると書きましたが、鳥さんは鳴く生きものですから、鳴くことを完全にゼロにすることはできません。
鳴いて欲しくない、と思ってもそれは無理な話です
そこははじめに頭に入れつつ、鳥さんと人がうまく付き合っていくための方法を解説していきたいと思います(/・ω・)/
どういう対策を取ったらいい?
「呼び鳴きは無視をすればいい」?
まず、よく言う「呼び鳴きは無視をすればいい」というのは誤りです。不安で鳴いてるのに、構ってほしくて鳴いてるのに、飼い主さんが応えてくれなかったら。
自分が鳥さんだったらどうしますか?
私だったらもっと大きな声で鳴いてアピールします。そこで我慢ができなくなって飼い主さんが応えてしまったら?
「そうかそうか、飼い主にはこのくらいアピールしないと届かないんだな」って思っちゃいませんか?
これは当然の結果だと思うのです。そう学習した結果、呼び鳴きはもっとひどくなると思います
あと、どんどん大きくなる声を我慢して無視するって、すっごく人側にとってもつらくありませんか?
お互いに辛い思いをしてるって、それって「対策」って言えるんでしょうか
「どれならOK」というのを教える
呼び鳴きをする理由は2つあると書きました。では、その2つに飼い主としてどう応えるのかが大事になってきます
この時、上にも書きましたが「無視する」などの「ダメ」や「禁止」をするのではなく、「これならいいよ」と教えるのが大事です。
これはすべてに言えますが、取り去ったり減らす、なくすことは簡単ですが、それは一番つらい方法です。人だってダイエットするならケーキや甘いものは禁止!と言われたら辛くないですか?
最近では糖質を制限したケーキやおかしなんかも出てますし、ダイエットしながら甘いものを食べたいという欲求に応えられるようになってますよね
そんな感じで、すべて禁止するのではなく、代替案を探す、またはしていいことを教えてあげるのがより人にも鳥さんにも優しい方法です。
欲求を阻害されるのは人も鳥さんも辛いですからね
構って欲しい等要求がある場合
①特定の行動をしたときに反応するようにする
これは我が家の場合ですが、エサ入れ水入れの扉を持ち上げて落とす行動をして、「ガシャーン」と音がしたら構いに行くようしています。これは、愛鳥と私とで決めた「合図」でして、これをしたら来てくれる、と向こうもわかってるので何か要求があるときにこれをしてきます
他に、
などいろいろ考えられると思います
このとき、したことのない行動を教え込むのは難しいので(扉を持ち上げたりしないのに、持ち上げるように教えるのは難しいです)、今している行動の中からどれを合図とするか決めるとよいです
では、次にこれをどうやって「合図」として教えていくのかというと。
その「合図」と決めた行動をしたときには構いに行く、またはおやつをあげるようにします
その行動が多くなっていくようなら成功です
自分が鳥さん側だったとしたら、人側のこの行動についてどう思いますか?
「お、嬉しいな」って単純に思いませんか?「嬉しかったから、またやろう」ってなりませんか
鳥さんもそう思ったらこの行動が増えていきます
すると「こうしたら飼い主は来てくれるんだ!」って次第に理解していきます。学習の結果ですね
②このくらいの声のトーンならいいよー、と教える
特定の行動をしたときのほかに、声のトーンを教えるという手もあります
大きな声で鳴いたときは反応せず、このくらいの声のボリュームならいい、と思ったときだけ反応します。すると先にも書きましたが鳥さんは学習して「小さい声なら反応してくれる!」と理解してくれると思います
反対に大きな声で鳴いたら、このくらいの声ならいいよー、って小さい声で声かけてみるとか、口笛を鳴らしてみるというのもいいでしょう。
たとえば小さい声で「しぃー」って声かけたら向こうも同じ声のボリュームで返してくれるかも。そのまま一緒に声の大きさで遊んでみたり。遊び好きな鳥さんなら遊んで覚えるというのもありますよね
最初は自分の要求が通らなくて「なんで!?」となると思いますが、次第に小さい声で鳴いたら構ってくれると理解してくれると思います
ほかにおしゃべりする子なら、おしゃべりを教えて、それを話したら反応する、ということもできます
不安で「どこー?」って鳴いてる場合
この場合は返事をする、姿を見せるのが大事だと思っています
不安で鳴いてるのに、姿が見えない、返事もしてくれなかったらもっと不安になりますよね。なので返事をする方が望ましいと思っています
あとは寝室に移動しても鳴きますが、その場合は返事をしたり姿が見えるようにしています
不安で鳴いてるので、安心させてあげることが大事だと思っています
ほかに、知らないところに移動してどこ行ったかわからなくて不安だったりするかもしれないと思って、キャリーに入ってもらって一緒に家の中をまわったりしました
家の中の構造がわかれば、どこに行ったかわからなくてもどこかにはいるのかな、と思ってもらえるかと…
ほかには家の中で移動する場合には「○○行ってくるね」と声をかけたりしています 笑
ルールを守ることが大事
この「決めた合図」は次第にお互いの「ルール」になっていきます。
ルールとして決めたことは、かならず守ってください。鳥さんと人は言葉が通じない分、こういったルールは非常に重要になってきます。信頼にもつながります
ですから決めたことは、守る。これは大事にしてください
上にあげたことを、家族が複数人いる場合は共有して一貫したルールとして決める、守ることが大事です。
一人でも守ってくれないと、鳥さんは混乱するし戸惑ってしまうので必ずルールとして家族で守りましょう
最初はうまくいかないことも
対策を始めた最初は鳥さんも理解できなくて「なんで!?」ってなると思います
人だっていきなりルールが変更になったらそれに適応するのって大変じゃないですか?しかも言葉が通じないので「変わったよ」って言ったってわかりません
今まではこれでOKだったものがOKじゃなくなると、すごいフラストレーションを感じます。しかし次第に「これならいいのか」と理解してくれると思います
あ、こうしたらいいのか!って理解してくれるまでに少し時間がかかる場合もありますが、根気強く続けてみましょう。
1週間やってみて効果がでないようなら、それはおそらく伝わってないので人側の行動を見直してみる必要があると思います
そのほか
物理的に見えなくする
物理的にお互いを見えなくすることも解決の1つになることがあります。見えるから構って欲しいという子には有効な場合もあります
ケージと人との間にカーテンや仕切りを作って見えなくする。ただし何か用事や要求があって呼んでる場合には応答します
鳴いたら返事をする
これは私だけかもしれませんが(笑)、鳴いたら返事をするようにすると鳥さんの大きい声も気にならなくなりました。我慢するのではなく自分も言うようにしたらすごく楽になったんです
自分も我慢しなくていいので気が楽になったのかも。解決にはつながらないかもしれませんが、鳴き声で悩んでる場合はやってみるといいかもです
暇な時間をなるべくなくす
それから、暇なので構って欲しい!と言ってる場合ももちろんあります
おもちゃを入れたり、フォレイジングを設置するなどの夢中になれることを考えてあげることも大事です。
基本的にケージの中で過ごすというのはどうしても退屈しがちですから、人側が楽しいことを考えて提供する必要があると思います
私はなるべく一日が楽しいものになるように、時間を決めてアクションを起こすようにしています
10時すぎになったらフォレイジングを用意してケージに設置、お昼は野菜をあげつつ日光浴(網戸越し)、午後は放鳥して、そのあとは残りのフォレイジングで遊んだりウトウトしたりして、夕方~夜に放鳥、就寝…といった感じの日常を過ごしています
セミナーを受けてみる、個別相談を申し込むのも手

ここに書いた以外に、鳥さんのセミナーに参加するのもいいです。呼び鳴きのテーマで講座をしている場合もあります(常に行っているわけではないので開催時期の確認が必要です)
よきヒントがもらえると思います(/・ω・)/
困ってるなら、一人で悩まず人に相談しましょ
セミナーも個別相談も、今は対面のものとzoom等のサービスを使ってオンラインで行うものとあります。詳しくはトレーナーさんに聞いてみてください
我が家の呼び鳴きエピソード
我が家も最初は鳴き声に悩まされまして。というのもお迎えした最初はとにかく鳴きまくるのでノイローゼになってしまい。。。。
これは呼び鳴きではなく単純に楽しくて鳴いてるだけなので対処、というものはありません。できるとしたらアクリルケースにケージを入れるくらいでしょうか。
アクリルケースも自作で作りましたが効果のほどは、さほど、、、、(汗)声のボリュームを2割カットといったところでしょうか。効果はあまり期待しない方がいいですね
私の方も次第に慣れてきたので今はあまり気にしていませんが、お迎えするならいくら鳴いても近所に迷惑がかからない環境、あと自分の慣れも重要なのだと再認識しました
最初の頃はエネルギーも有り余ってるのでとにかく構って欲しい!とアピールも多かったです。姿が見えなくて呼び鳴き、もありました
しかし決めたルール(扉をガシャンとする)は守らないといけないので仕事をしていても呼ばれたら構いに行き…。キミの要望ななんだろうか~?遊んでほしい?お腹空いた?窓を開けてほしい?この場所は嫌?など考えながら要望を満たし、また仕事に戻っては呼ばれ…を繰り返していました
1歳から2歳くらいが特に激しくて、人間に例えると10代後半から20代前半くらいの一番エネルギッシュな時期なので人が困る行動をすることが多い時期です
すごく大変なので悩む人も多いと思いますが今だけ、と思ってしっかり向き合ってあげて欲しいと思っています。向き合ってあげるというのは困っているならば上に挙げたトレーナーさんに相談してみるのもそうだし、なぁなぁにせずその子に向き合ってみる
これはその子との付き合いに今後に影響すると思っていますので、しっかり考えたいところだと思っています
で、現在。
現在4歳ですが3歳すぎたあたりからぐっと落ち着いてきて、今までの苦労はなんだったんだろうという感じになりました。エネルギッシュな時期を抜けたんですね
あんなに鳴いてたのもほとんどなくなり、静かになりました(!)今はとても静かでたまに存在を忘れます 笑
個体差はありますからみんながそうなるわけではないでしょうが、我が家はそんな感じです
それはエネルギッシュな時期を過ぎたから、というのもあるでしょうが安心にもつながってるんだと思ってます。あとなるべく暇と感じないように、フォレイジングを作って設置するなども役に立っていると思います
オススメ書籍紹介
こちらの書籍にも解決方法が記載されています。バードトレーナーの柴田さんが書いた本です
とても勉強になりますので呼び鳴き以外でも悩んでる、またはこれから悩むかもしれないから読んで知っておきたいという方にもオススメです
まとめ

ここに書いたのはあくまで一例で、個人的な意見をまとめたもの、というのは最後に言っておきます。
いろんな子がいますからこの方法ではうまくいかない場合もあります。そういう場合には先に紹介したバードトレーナーさんに相談してみるといいでしょう
その子の個性を聞いて、見て、どうするのがベストか一緒に考えてくれます。早めに相談した方がお互いに辛い思いも経験もしなくて済むので解決も早いです
私がここに書いていない方法もありますしそういうのを提案してくださると思います
そう、鳥さんへのアプローチは一つではないのです
この記事が悩んでる方の一助になりましたら幸いです