鳥さんにとって肥満は大敵!鳥さんの健康を維持するための秘訣とは?~体重測定しよう~

当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています

鳥さんのお世話

こんにちは、ぽんずです

ぽんず
ぽんず

鳥さんの健康を維持するために、飼い主として日々気を付けたいことについて解説していきます。是非とも日頃のお世話の参考になりましたら幸いです

鳥さんの健康を維持するために大事なこと

鳥さんの健康を維持するために大事なこと
  • 体重管理→キールスコア、適正体重を知った上で適正体重の維持
  • 毎日の体重測定
  • 餌の量は毎日測ってあげる→食餌量を把握した上で1日分を測ってあげること
  • 高脂質のシードは要注意!あげすぎないようにしよう
  • フンのチェック→健康なフンの色を知っておこう
  • ボディチェック→目視でおかしいところがないかチェック
  • 記録をつける(体重、気温湿度、いつ病院にかかったか、などなど)
  • 定期的に健康診断を受ける(病気の早期発見)

です

何より大事なのは「鳥さんを肥満にさせない」こと。肥満になると身体に脂肪がつきます(鶏肉でよくついてる黄色っぽいアレです)

肥満状態が続くと肝臓を悪くしたり、足に負担がかかってバンブルフットになったり他にもさまざまな病気へのリスクがあると言われています

なので「肥満にさせない」ために、他にも鳥さんの健康を維持する上で大切なことについて解説していきます

①体重管理

体重は鳥さんの健康を測る上でとても重要と言われています。
病院で獣医さんから「適正体重」を教えてもらい、それを維持することが大事になってきます

適正体重とは?

適正体重というのは、その子の骨格によって適した体重の数値のことを指します

どうやって判断するかというと、「キールスコア」と言って胸骨のあたりの筋肉の付き具合から判断します
(キールスコアというやせすぎ、太りすぎなどを判断する目安の表があるのです。検索したら出てくると思います)。

これは必ず獣医さんにチェックしてもらってください。
一般の飼い主である私たちが判断するのは非常に難しいです。

これは必ず獣医さんにチェックしてもらってください。一般の飼い主である私たちが判断するのは非常に難しいです。
というのも多くの鳥さんを診た経験から正確に判断できるものと思っていますので、私たちが触ったところで判断基準がわからないと判断することはできないでしょう

健康診断に行かれた際に、触診の際に竜骨のあたりを触って「太ってるねーやせてるねー普通だねー」とか教えてくれるので、その時に「うちの子はどのくらいの体重をキープすればいいですか」と聞かれるとよいですよ

適正体重と鳥種ごとの平均体重の違いについて

適正体重はその子の体格を見て導き出されるこのくらいがちょうどいいですよという値で、平均体重はその鳥種の平均の体重を指します

たとえばオカメインコならば80g~100gくらいと平均体重も幅があります。本当は体格的にこの子は90gが適正なのに、オカメインコだから100gないと…と考えてしまうと、その子にとってはそれは「肥満」になってしまいますよね

なので平均体重ではなく、その子の「適正体重」で考えないといけないわけです

ちなみにあんずさんの適正体重と、ボタンインコの平均体重は?

あんずさんの適正体重は41~42gくらいです

ボタンインコの平均体重は42~50gと言われています(参考:飼鳥のペレット読本)

②体重測定

鳥さんの体重は毎日測って記録しておきましょう。記録しておくことは後々に役立ってきます。たとえばあんずさんは夏場は42gくらいありますが、冬場は40gくらいまで落ちます。そういうことが記録しておくことでわかってきます

ほかにメスの鳥さんならば急に体重が増え始めた場合、卵を産む準備に入ったことがわかります。記録しておけば毎年どのくらいの時期に発情しているのかをそこから導き出すことができますね。

他に腫瘍ができたなど、そういった病気の兆候にも気づきやすくなります

上に書いた適正体重を維持するためにも体重測定は重要です。肥満の場合はダイエットが必要ですし、毎日測って現在の体重はどれくらいかを把握しておくようにしましょう
(毎日が難しい場合は週1ペースで測って記録しておくのがオススメです)

体重の測り方

必ず朝一の、溜めフンをして餌を食べる前に測りましょう。
でないと本当の体重がわからなくなってしまうので。

測れればどんな方法でもいいです。
・ケージごと体重計に乗せて、そこから鳥さんを出して差分を計算する
・体重計にシードなど好きものを置いて乗ってもらう
・尾羽がある鳥さんならば止まり木に乗って測る
・キャリーケージなどに乗ってもらって測る

測ったことないって方けっこう聞きますけど、必ず測った方がいいです。
鳥さんの健康管理はまず体重測定からです

ちなみに我が家はシードを数粒置いてそのまま乗ってもらって測ってます。
写真は0.5g刻みのはかりなんですけど、0.1gから測れるのをオススメします(/・ω・)/

③餌の量は毎日測ってあげよう

ずっと以前から飼ってる人からしたら、「餌とは入れっぱなし、または数日分入れて吹いてあげるもの、または別に測らないで好きなだけあげるもの」
という認識の方も多いと思います

しかしそれですと、上記に書いた適正体重をキープすることは困難ですよね。
鳥さんによっては自分の食べる量を決めてしっかり管理できる(!)子もいるでしょうが、あればあっただけ食べる子もいます。そうなるとあっという間に肥満体型です

まずはその子がどれくらい食べているのかを計測して、そこから一日に食べる量を算出、そして一日にあげるごはんの量を決めましょう

まずどれくらい食べているのかを知ることが大事です。
それによって今日は食欲がないけどどうしたんだろ?とかそういう異変に気付くことができます

食餌量の割り出し

①朝一日分のエサをあげるときに測ってあげます(この時は少し多めに入れておくといいと思います) 例:8g
②夜、または朝にシードの殻を吹いて残った分を測ります 例:残り:2g
③前日に測った重さから残りの重さをひきます 8g-2g=6g
④するとその子が食べた量がわかります (6g食べた)

これを一週間繰り返し、平均を割り出したものがその個体が必要な餌の量になります

食餌量は体重の1割、なんてよく聞くけど…?

これはあくまで目安で、その子によって必要な餌の量は違いますので、あくまで目安と考えましょう

以前のあんずさんは、一日に8gくらい食べていました。体重は42gでしたから単純に体重の2割食べてますよね。そういう子もいるので必ずその子の食餌量を上記の方法で割り出してあげる量は決めるのがオススメです

測らないであげてるとどうなる?

上記にも書きましたがあっという間に太ってしまう可能性が高いです。

太っている場合、本当にいろんな病気の元になりますし、ダイエットとなると今度は好きなだけ食べられたごはんが食べられなくなり、本当にかわいそうなことになります

ですので鳥さんの健康を考えるならば肥満にしない、これは非常に重要なことだと私は考えています。

肥満になると足に負担がかかるのでバンブルフットになる可能性もあがりますし、内臓にも負担がかかっているので肝臓を悪くしやすいです。発情にもつながりやすいです
他にもいろいろあると思いますがその子の寿命を縮めることになると思います

大事なのは適正体重をキープするために行っているということ

体重測定と食餌量を測るのは
適正体重をキープできているか
太っていないか
やせていないかをチェックする
または太ってしまったならダイエット病気の可能性はないか確認
やせたならごはんを増やして太らせる病気の可能性はないか確認
などの健康管理をするために行っているわけですよね

この本質を見失ってどちらかだけやればいい、食餌量は同じ量を毎日ただあげ続ければいい、体重は測らなくてもごはんの量だけ測って入れば大丈夫でしょ、になってしまうとおかしなことになってしまうので、本質は見失わないように注意が必要だなって思ってます

1日にあげるごはんの量が例えば5gだったとして、毎日絶対5gでないといけないというわけではなく、たとえば今は換羽中でエネルギーを多く使うから少し多めに入れようとか、いつも餌入れから飛ばすからその分多く入れておこうとか、そういうのは全然OKなんです

ペレットとシードだって、毎日決まった量をあげるのではなく、今日は誕生日だから特別にシードたくさんあげちゃおうとか、そういうのもありなわけですよ。
毎日ストイックに生活しろというわけではなく、臨機応変に対応していいわけです。

そこは忘れずに、目的と手段が入れ替わることのないようにしたいですよね

ちなみに我が家のごはんはこんな感じです↓

④体重維持 体重は朝と夜測るのがオススメ

体重は朝と夜測るのがオススメ

体重は朝と夜の2回測りましょう。

夜測ると寝る前の体重がわかるのでそこから朝の体重をひくと朝のためフンが大体何gかわかります
この重さは毎日大体変わらないので(うちの場合大体2g)、夜測った体重から明日の朝の体重がなんとなく予想がつくようになります

今日はごはんあげすぎたから明日は少し減らして様子見ようとか、今日はあまり食べてない、体重が増えてないから寝る前に少しごはんを増やそうなどの調整ができるようになります

そうすることで体重維持、管理をすることができます(/・ω・)/

他に食べる量が増えてるから今発情してる(メス)とか、ごはんをあまり食べてないのになんで体重増えてるだろ?→卵、腫瘍の可能性、そのうや胃に異物が溜まっている可能性
など異変に気付くことができます

シードとペレット、どっちがいい?

どちらでもOKだけど、シードならばネクトンS等のビタミン剤を

これはどちらがメインでもいいですが、シードのみならばネクトンS等のビタミン剤は必須と言われています。シード食で不足してしまうミネラルやビタミンを補うためにネクトン等のビタミン剤が必要だそうです
詳しくは獣医さんに相談して使い方など聞いてみてください

ペレットを食べている場合は、全体餌の中でペレットを8割食べていればビタミン剤は不要、むしろあげると栄養過多になってしまうおそれがあるのであげない方がいいと言われています

ペレットの割合が以下の場合は栄養(特にビタミン)が足りないので、ビタミン剤をあげた方がいいようです
(その場合はペレットの食べてる割合分引いた量のビタミン剤をあげます)

しかし歳をとった時のために、ぜひペレットを食べられるようにはして欲しい

これはよく聞かれることですし、実際に人から言われたという方ももしかしたら多いかもしれません
歳をとってシードの殻がむけなくなった時にそのまま食べられるペレットを食べられるようにしておくといいですし、水でふやかして流動食のようにしてあげることも可能です

あと栄養がありますのでペレットを食べられると弱った身体が回復するのに力になってくれると思います

胃への負担もペレットの方が少ないので、そういう意味でもペレットのがいいので食べられるようにはしておいた方がいいかと思っています

⑤高脂質のシードは要注意!

高脂質のシード(ひまわりの種、サフラワー、麻の実など)はあげすぎは要注意です

ひまわりの種やサフラワーは「ひまわり油」「ベニバナ油」が取れるくらい油が含まれており(ひまわりの種は成分の50%が油と言われています)、
これを摂取することで単純にカロリー過多、肥満につながるので、そこから病気になる→あげすぎはよくない ということのようです

ですので高脂質のシードはあげないで!と言う獣医さんもいます。
これは小型中型大型の鳥種関係なく、どの鳥さんにも関係があるそうです

あげるとしても日や週に何粒と決めておやつとしてで、主食ではあげない方がオススメです
詳しくは獣医さんに聞いてみてください

ちなみに私は2件の病院であげないで!と言われました。いつも行く病院はそのシードを見るのすら嫌!という反応をされます 笑
あんずさんは高脂質のシードになぜか全く興味がないので助かっています
(今はそもそも餌入れに入れていません)

今はひまわりの種やサフラワーが入っていないシードミックスも出ています
私はあわひえきびオンリーのシードミックスを買って、そこに自分でシードを足しています(えん麦、そばの実など)

⑥ボディチェック

いつもと違うところはないか?目やクチバシに異変はないか、足にできものができていないか、仕草がおかしかったりしないか?
お腹はふくれていないか?羽はいつもと違うところはないか?羽づやはキレイか?など普段と違うところはないか目で見てチェックします

次に触れるならば触って確かめるのも有効だと思います。特に女子ならば卵がないかお腹を触ってチェックが大事ですね

⑦フンのチェック

フンの状態のチェックも健康管理にとても大事です。健康な状態のフンがどんなものか、あらかじめ知っておくことが大切です

今回は健康なフンの写真を、以前ツイッターで募集して集めたので、そちらのツイートを紹介しておきます
ツリーにいろんな鳥種のフンの写真が下がってますので是非見てみてください

健康なフンの目安を参考までにどうぞ。健康なフンがわからないってありますよね
(私は最初わからなかったです、正常じゃなかったから…)

フンについては「コンパニオンバードの病気百科」の異常なフンの写真のページを開いて、何かあったらチェックするようにしています

他にネットで検索しても異常なフンの写真はでてくると思うのでおかしいな?と思ったら検索してみるのもありです

⑧記録をつけよう

記録をつけるのはスマホでも手帳でもエクセルでもなんでもいいので、ぜひ記録をつけましょう

記録についてはどこまでつけるのかは人によりますが

  • 体重
  • 気温、湿度
  • 食欲
  • 発情してる?してない?
  • 換羽
  • 一言メモ

…などいろんな項目をつける人もいます。他に糞の状態やフンの個数(!)を数えてる人なんかもいます

私はといいますと。
体重と一言メモのみです。超シンプル←

一言メモで発情しているとか、今換羽とか、今日は機嫌が悪かった、などその日あったことを書いたりしています。あと病院の遺伝子検査の結果や領収書を貼って保管しています

これを後で見返すことで去年の今頃はどうだったとか、季節によって体調を崩す子は毎年いつ崩しているか把握することにつながりますし、非常に役に立ちます

あわせて食べ物で何が好きとか、何が苦手とかそういったことも書いておくと後で役に立ちますよ

上は実際に私がつけている手帳です(汚い…)
もらったプリントなどは最初のページ挟んで保管しています

病院の領収書は貼り付けて管理しています。体重とそのほか気になったことなどを書いています。汚いのでみんなはもっとちゃんとつけてね…(‘、3_ヽ)_

注:病院は犬猫の病院と領収書が一緒のため、鳥さんの治療に関係ない項目も載っているので誤解なきよう…

⑨半年、または年に1度の健康診断を受けよう

病院にて定期健診を受けることで病気の早期発見につながります
他に病院でわからないことを聞いたり、飼っているうえで気になることを質問したり相談するのは非常に大事です

気になることがあったらプロの先生に聞くのが一番です鳥さんが健康に過ごすには健康診断は定期的に受けることをオススメいたします。元気なうちなら長距離移動もできますからね

肥満になるとどうなる?

肥満になると、鳥さんも人間と同じように生活習慣病になることがわかっています

肥満になるとどうなる?
  • 高血圧症、糖尿病、高脂血症や動脈硬化、心筋梗塞などを起こす可能性がアップ
  • 足にかかる体重が重いと負担がかかるため、バンブルフットになりやすくなる
  • 肝臓への負担があがるので、肝臓を悪くしやすくなる
  • 発情につながる(ヒナにもあげられるだけの体力や餌がある)
  • …ほか

ちなみに肥満になると、スーパーで売ってる鶏肉についている脂肪のように、黄色い脂肪がつきます

脂肪は背中側首の付け根(うなじあたり)、お腹などにつくようです

羽をかき分けると脂肪がついてる場合は見えます…(;´∀`)
以前病院で見せてもらったことありますが、なかなか衝撃でした 笑

鳥さんを病気にしないためにも、肥満にしない、太ったらダイエットをさせて適正体重を維持することが非常に大事ですね…!

オススメの本紹介

コンパニオンバードの病気百科

一家に一冊持っておきたい、鳥版の「家庭の医学」
何か気になることがあれば開いて調べるといいですよ

飼鳥のペレット読本

鳥さんのごはんの栄養やペレットについての疑問に対して、獣医師さんが解説した本です。見た目は冊子のように薄いですが読む価値があると私は思っています
こちらの本にキールスコアの説明が掲載されています

インコの食事と健康がわかる本

鳥さんの食事について詳しく書かれた本です。鳥さんが食べない時にはどうしたら?逆に食べすぎてしまう理由とは?ダイエットの方法など内容が多岐にわたり非常に参考になります。
食事でお悩みの方は是非読んでみるといいですよ

TSUBASAさんで配布している回覧板特別号に情報がまとめてあります

今回私がここで解説したこと、プラスアルファをまとめたTSUBASAさんの特別回覧板がオススメです

鳥さんを飼い始めたばかりだったり、鳥さんについて正しい知識を知りたい方は是非読まれるといいですよ

こちらからダウンロードできます(※PDFファイル))

まとめ

長くなりましたが、日ごろのお世話について解説しました
ここに書いたことがすべてではないと思いますが、健康管理は体重測定と食餌の管理から。

是非知っていただいて実践して、鳥さんが健康に過ごすことができますように。
ここに書いたことは現在の飼育方法としてベストなだけで、今後ベストは変わっていくかもしれません。
是非とも情報にアンテナを貼って、最新の情報をキャッチして知識をアップデートしていって欲しいと思います。もちろん私も常に情報をアップデートしていかなくてはです(/・ω・)/

すべては愛鳥のために。

他にこちらの記事もオススメです

タイトルとURLをコピーしました