こんにちは、ぽんずです
今回はペレットについて。
ペレットってよく聞くけど、どんなの?とか、ペレットを与える上での注意点とか語っていきます
ペレットについて
ペレット、いろいろ出ていますよね。以前は嗜好性が低い、なんて言われていましたが、今はそこまで低くはないと私は思っています
というのも、ペレットが好きで食べている子も多いからなんです。我が家もそうですね(/・ω・)/
もちろんシードのが好きですが、ペレットも抵抗なく食べますし、むしろペレットを優先してついばんでる姿もよく見かけます
嗜好性が低いからペレットの切り替え(切り替えというか食べてもらう)ができないなんて言われていましたが、私個人はペレットの味に慣れていないからだと思っています(/・ω・)/
そのあたりについては後述しますが、ペレットが食べられるとメリットいっぱいなので是非チャレンジして欲しいです
ペレットとは?
昔の鳥さんの食事は何を食べるのかわからず、とにかく手探りだったそうです。
シードだけでは栄養が足りないことは随分昔からわかっていたようで、栄養不足をなんとかしようとペレットメーカーだったり獣医さんが開発した結果、ペレットは完成しました
例として、昔は鳥さんは粟玉だけでヒナの挿餌をしてきましたが、粟玉だけでは栄養が足りず、脚気になる鳥さんが多かったそうです。今は随分減ったそうですが、それはパウダーフードが一般的になったからと言われています
詳しくは「横浜小鳥の病院HP 多発性神経炎(脚気)」の項目をどうぞ
(HPリニューアルされたのでいずれは見られなくなるリンクですが、ご紹介だけさせてください…)
脚気って、昔の日本人の多くがかかっていた病気だそうです。江戸時代の人はおかずを食べず白米だけを食べた生活を送った結果、ビタミンB1が欠乏して脚気になる人が多かったのだとか…。栄養が身体にいかに大切かがよくわかる話だなと思いました(詳しくは脚気 Wiki をどうぞ)
ちなみに、ペレットができて大体30年くらいと言われています。
鳥さんに必要な栄養やミネラルが入った、総合栄養食です。ドックフードやキャットフードみたいな感じですね。
ペレットのパッケージや各メーカーのホームページでは「ペレットを一日の食事の7割食べていればビタミン剤を与える必要はない(ハリソン社)」と書かれています
他の2割で野菜やシード、ナッツ等を与えるとよいとパッケージに記載されています
ペレットをあげるメリット
羽艶がよくなる
よく羽艶が良くなる、と聞きますね。実際うちの子も羽艶はいいですがこれにペレットが関係しているかは不明です
(私はこの文言に惹かれてペレット食べてもらおうと強く決意した過去があります 笑)
ただ、栄養がきちんと行き渡っているから綺麗、といえばそうなのかもしれませんね
成長期の子はタンパク質がしっかり摂れる
挿餌~ヒナ換羽が終わるくらいまでの鳥さんは、とにかく成長するため、羽を生やすためにタンパク質を多く必要とします(羽はタンパク質からできています)
そのタンパク質が、ペレットならば容易に摂取することができます。これは成鳥になる鳥さんにとって非常に重要と考えます
(ハリソンのペレットが、最初はハイポテンシーをあげるようにとパッケージに書いているのはこのためと考えています)
栄養面を気にしなくていい
シード食ならば栄養を補うためのビタミン剤、ボレー粉などが必要ですが、ペレット食ならばこれらが必要ありません
その子の体調や年齢に合わせたペレットがある
肝疾患、腎疾患用のペレット、ダイエット用の低脂肪のペレット、シニア用のペレット等があります(すべてラウディブッシュ)
他にアレルギー対応のペレット(ハリソンのマッシュのみ)もあります
ペレットは開封したら長持ちしない
ペレットは加工品ですので、シードのように生で生きているものではないので長持ちはしません。未開封ならば賞味期限まではもちろん保ちます
開封してしまったら、特に保存料の入っていないペレット(ハリソンなど)は開封後は8週間で食べきるようにと推奨しています
というのも、ペレットに含まれているビタミンは酸素や日光に弱く、どんどん分解していってしまうのです。
油脂も同様で、油脂はどんどん酸化していってしまいます。
そのため保存料の入っていないペレットは、光を通さないパッケージになっていることが多いです
複数羽飼いならともかく、1羽だと使い切れずに6週間以上経ってしまいますよね
なので、袋に小分けにして冷凍、または真空パックにして鮮度を保つようにして保存されている方が多いです
真空パックの方法について詳しくはこちらの記事をどうぞ
通常使う分について
通常あげる分に関しては乾燥剤を入れて、ジップロックに入れた上でそれをハリソンの袋に入れて冷蔵庫で保存しています
大体1ヵ月で残った場合は廃棄、真空パックにして保存していたものの封を開けてあげています
ペレットのメリットデメリット
…といった理由があります。鳥さんは食べたものを基本丸飲みして、胃でグリッド(砂)と呼ばれるものですり潰して栄養を吸収しています
そのため、シードよりも柔らかいペレットの方がそのうや筋胃に優しいと言われているようです
シードとどっちがいいの?
どちらがいい、とかはありませんが、ペレットを食べているならばネクトンなどのサプリは不要と言われています。他にボレー粉も必要ありません
他に偏食で好きなシードしか食べないならば、ペレットをメインで食べてもらってシードはおやつにした方が栄養面は安心ですよね
ペレットには療法食がありますので病気になった時に食べられると非常に助かりますし、食欲が落ちてシードの殻が剥けない時でも殻がないペレットなら食べられるという利点があります
体調を崩している、もしくは自分で食べられない時にさし餌状にして与えるということもできます。
どちらがいいかは飼い主さんの考え次第ですが、食べられた方が有事の際にできることは増えますし、メインはシードでもペレットがおやつ程度でもいいから食べられると、後々助かると思います
どのくらいの割合で与えるか
全体の食餌量の7割をペレットを食べることを推奨しているメーカーが多いです。
残りの3割に野菜やフルーツ、シード等副食を与えるように、としています
(シードとは言ってないけど、あげていいはず)
私は栄養もそうですが、鳥さんのエンリッチメントを大切にしたいので大体ですがペレット5.6割くらいで与えています。
シードはおやつにして、ケージに帰る際にご褒美としてあげるようにしています。他にバードトレーニングもしているので、その際のご褒美としてもあげています
そのほか副食として野菜やぽんせんべい、野菜チップなどを餌入れに入れて、なるべく日々のごはんに変化をつけるようにしています
ペレットだけだとどうしても単調な食事になってしまうので、何種類かのペレットを混ぜる、日替わりで変える、副食として乾燥野菜を入れる、シードを少しだけ、など日々のごはんになるべく変化をつけて飽きないようにしてあげたいものです
オススメ書籍紹介
ペレットを与えるのが不安な方、ペレットについてもっと知りたい方、いらっしゃると思います。そういった方に向けて解説されている本のご紹介です
(いつも本の紹介を入れていますが、いい本の情報が埋もれて欲しくない、もっと多くの方に知ってほしいと考えているので毎回入れております)
飼鳥のペレット読本
こちらは小鳥の病院BIRD HOUSE の眞田先生が書かれた本です。
シードの栄養素の話、栄養が欠乏、過剰になったらどうなるの?、ペレットを食べてもらう方法、キールスコア(鳥さんの胸部の状態を見て、痩せてるか太っているかを確認する方法、スコアを指す)など、知りたい情報満載です
特にオススメなのが、着色ペレットを食べた時のフンの色が写真で載っていることが、とても参考になりましたね
代表的なペレットの成分含有量の一覧もあります。
本自体は冊子のように薄いですが、中身は知っておいて損はない情報がたっぷり詰まっていると思います
愛鳥のための健康手づくりごはん
こちらも非常にオススメです。この本の一文にある「鳥さんは私たちがあげたものしか食べられない」、この言葉がズーンと響きました
鳥さんにあげるごはんを単調なものではなく、バリエーションをつけて少しでも楽しいものにしたい、そういう方に是非読んでいただきたいです
後藤先生が普段あげている鳥さんのごはんの1週間分の写真が、とても美味しそうで!
非常に参考しています。
もちろんペレットについての記載もあります。特に巻末の「フードの選び方」は必見です
どのペレットがオススメ?
ラウディブッシュ、ラフィーバー、ハリソンがオススメ
最初にドーンと出しましたが、それというのもペレットの中で唯一「療法食」があるからなんです
ダイエット用や肝臓が悪い子用、腎臓が悪い子用などいろいろあります。これらは病院で買える療法食になります
獣医さんに相談の上、処方してもらうペレットになります
他のメーカーでも以前は出していたと聞いたことがありますが廃番になってしまい、現在あるのはラウディブッシュだけです
ハリソンは、マッシュという粉末状のペレットはアレルギー対応のためピーナッツ、ひまわりの種、とうもろこしを含まないと言われています
人気もズプリームと同じくらい人気ですかね(正確な数字は知りませんよ、あくまで見てる感じですよ)。
ラウディブッシュが食べられると(療法食があるから)安心、とよく言われています
他は最初に食べるペレットとしては、ラフィーバー、ハリソンを勧めています。ラフィーバーは嗜好性が高いので食べてもらいやすいです。ハリソンは保存料が入っていないので開封してからの賞味期限が短いのがネックですがこちらも好きな子が多いのでオススメです
量が多く入っており高いと思われるかもしれませんが、是非ともチャレンジしてみて欲しいです(/・ω・)/
その他オススメのペレット紹介、ペレットを食べてもらうコツなどはこちらからどうぞ
着色したもの?されてないもの?
どちらがいいの?と悩む飼い主さんも多いと思います
着色されているものを食べるとフンが着色されると言われていますし、実際に色がつきます。フンでの健康チェックがしずらくなるのでできるならば着色されてないものが望ましいと言われています
ですが鳥さんが着色されたものしか食べないというならばそれは仕方がないことですし(鳥さんの好みを無理やり変えるのは可哀想すぎます)、
それでもできるだけ無着色のペレットも食べられるように、一緒に餌入れに入れておくなど、なるべく食べてもらえるような工夫はした方がいいかなと思っています
複数のペレットをあげよう
ペレットは国産のものもだいぶ出てきましたが、現在も海外製品の方が主流です。
海外製なので輸入がストップしたり、あと不安定になると入手しずらくなることがあります
以前はラフィーバーが入手しずらかった時期があり、次にラウディが輸入代理店が輸入をやめることになり、次の代理店が見つかるまではほとんど入ってこないということがありました
ほかに、ペレットの内容がマイナーチェンジすることがあります。以前あったのはラウディブッシュの成分が変わり、牧草(アルファルファ)が加わったことで、一時期うちの子は食べなくなりましたね(今は食べています)
トップスパロットフードも製品の原材料に変化があり、一時食べない子が増えましたが最近またマイナーチェンジがあり以前のような状態、味に戻ったのでまた食べる子が増えているようです
…といったように、ペレットが入ってこなくなる、マイナーチェンジにより食べなくなるなどのことがありますので複数食べられるようにしておいた方が安心です
そうすれば、1つのペレットが入ってこなくなってしまっても他のペレットで対応できますし、マイナーチェンジにしても同様のことが言えますね
他に鳥さんがその味に飽きちゃう、なんてこともありますので、たまにはいつもはあげないペレットも混ぜてみる、なんていうのも有効だと思います
ペレットをあげる際の注意点
ペレットが身体に合わない場合もある
ペレットはとてもいいものですが、個体によっては合わないペレットもあります。
たとえば、ペレットを食べたら下痢をしてしまった、フンが多尿になった(ペレットは乾燥しているので水をたくさん飲むため、多尿になることもあります)などの変化があった場合は、そのペレットをあげてみるのを一度やめてみましょう
それで普通に戻ったならば、そのペレットは合っていないということなので別のペレットに買えましょう
我が家は逆に、以前は多尿で悩まされておりいつも多尿フンをしていました。ハリソンを与えるようになってから、多尿フンではなく健康なフンになったのです!
それはとても感動しましたし、初めて正常なフンを見て「これが正常なフンなのか…!!」と感動したものでした
(ちなみに、ハリソンを与えていてそういう経験をされた方、他にもいらっしゃいました)
その子にあったペレットを選ぼう
ペレットには合う、合わないがあります
他に鳥さんによっては脂肪分が高いペレットはよくないとか(発情しやすい子、太っている子など)、逆にたんぱく質が多いと腎臓に負担がかかる心配(腎臓が悪い子の場合)などもありますので、その子に合わせたペレット選びが大事かと思います
ではどうしたらいいのか?と言ってもその子によって違いますので、とにかく試してトライアンドエラーを重ねるしかないですね…
かくいう私も、ペレットをたくさん買い込んで、どれが好きか、どれなら食べるかなどかなり試しました。食べなくて処分したペレットもたくさんあります
しかし、どれもこれもうちの子のため…!もったいないですがとにかく試してみないことにはわかりませんので、是非いろいろ試してみて欲しいと思います
ペレットをあげているならばサプリ(ビタミン剤)は不要
ペレットで栄養が賄えるようになっているので、そこにビタミン剤等で栄養を追加してしまうと栄養過多になってしまう可能性があり、逆に鳥さんの身体によくないです
栄養過多で出る症状は怖いと言われていて、私も以前羽軸から出血した鳥さんが、検査したらタンパク質過多からその症状が出ていたと聞いたことがあります(ちょっとうろ覚えですが)
特にサプリメントの状態になっている栄養素は水溶性ではなく脂溶性で、体内から水溶性のように出ていくわけではなく蓄積されていくので使いどころが難しいといった話も聞きます。(※そもそもペレット食なら不要のものですが)
使いたい場合は獣医師さんに相談してみてくださいね
ペレットを食べてもらうには?
こちらは記事にまとめましたので是非そちらを参考にしてください(n*´ω`*n)
以前Twitterの方にアップした画像をこちらにも貼り付けておきますので、是非食べてもらうための参考にしてください(/・ω・)/
画像はクリック、またはタップすると大きな画像で見られます
まとめ
長くなりましたが、ペレットについての個人的な考えをまとめました
シードに比べて歴史も浅いし各メーカーによって特色もあったり、鳥さん自身が食べてくれるくれない(好みの問題)なんかもあり、なかなか複雑ですよね
とはいえ、少し保存が面倒だったりとデメリットもありますが、総合栄養食という点でとても便利なので、できるだけ食べてもらいたいところです(/・ω・)/
食の話はとても多岐にわたるので、まだまだ説明していきます…
が、がんばります(泣
お読みいただき、ありがとうございました。少しでも参考になりましたら幸いです