こんにちは!ぽんずです
今回はヒナでのお迎えについて。
お迎え前に知っておきたい情報をすべて詰めました。長いですがゆっくり読んでヒナのお迎えについて考えていただけたら幸いです
ヒナでのお迎えについて
どのくらいの子がお迎えにいいか?
最初の挿餌の子は1日に5回とか挿餌をしますが、そのくらいの子をお迎えしてちゃんと育てるのは非常に難しいですし(経験者ならまだしも…)、つきっきりで見ていないといけないので長時間、長期間家にいられることが条件になるでしょう
ですので、ヒナでのお迎えを検討しているならば、一人餌になる直前の朝夕の2回挿餌くらいがお迎えしやすいと思います。
そのくらいだと、お迎えして大体2,3日くらいで一人餌に目覚める子も多いですね
少し挿餌も楽しめて、身体もだいぶ出来上がっているので落鳥の可能性も比較的低いしちょうどいいのかな、と思います
仕事をされている方でもお迎えしやすいですね
ちなみに、もっと言ったら、私は一人餌の子の方がいいと思っています
私は以前飼ってた文鳥も今の子も、一人餌でのお迎えでした。最初は手に慣れる、信頼関係を築くのに時間がかかりましたが、そのあとは比較的スムーズに仲良くなったと思います
ヒナでお迎えするのは、あり?なし?
なし、ではないですが、きちんとしたペットショップやブリーダーさんからお迎えして欲しいと思いますね
たまーに聞くのが、もう一人餌くらいの子なのに「挿餌〇回必要」とか、逆にさし餌の必要な月齢のヒナなのになぜか一人餌が与えられていたり、保温についての説明が全然されていないとか、ショップ側の説明はどうなってるの??って話を聞きます
店員さんにしっかり鳥の知識がある、さし餌の方法をしっかり教えてくれる、ヒナでのお迎えについてしっかり説明ができるショップからお迎えして欲しいです
それから、以前は主流だった「アワ玉」は栄養が足りないので今では主流ではなくなり、栄養がしっかりしている「フォーミュラ」または「パウダーフード」(ペレットの挿餌用の商品)が主流です
こちらをあげていない、フォーミュラ、パウダーフードを知らないショップからのお迎えは避けた方が無難だと私は思います。
オカメインコは特に一人餌になってからのお迎えを推奨
オカメインコのヒナは、特に挿餌が難しいと言われています
というのも、1歳になるまではとにかく身体が弱い子が多く、環境が変わると食べなかったり、さし餌の際に病気で亡くなる子も多いのです(ロックジョーという病気があり、クチバシが開かなくなっていく症状があります。オカメインコに特に多く、他の鳥さんではあまり見られないようです)
ボルデテラ感染症
最も感受性の高い飼い鳥は、オカメインコです。この他にもフィンチ類やセキセイインコ、コンゴウインコでも報告されています。
最も特徴的な症状は、”ロックジョー”です。これは額関節が硬直し、顎がロックしたように開かなくなるため、このように呼ばれています。この症状と同時に眼瞼が完全に開かなくなり、眼を細めたような顔になります。また鼻炎や副鼻腔炎、結膜炎、口内炎なども併発します。
横浜小鳥の病院 HPより引用
ショップでもお世話が難しいと言われており、特にお迎えして環境が変わったことにより食べない子が多いです
それで体重が減少して病院で給餌してもらったり、入院するケースもあります。
さし餌がなかなか切れず体重の増減で苦労したり、温度変化に弱かったり、人がいないとごはんを食べなかったり、とにかく手がかかり気も使うそうです(経験者の皆様の話を総合するに)
なるべくつきっきりで見られる方でないと難しいのかなと思いますね
1歳を過ぎると性格的にも図太くなり、身体も丈夫になるようですが、1歳になるまでは注意が必要と言われています
そんな鳥さんですので、さし餌の経験があるならまだしも、初心者でさし餌からお迎えするのは推奨しません
お迎えを検討している場合は、是非ショップで相談してみてくださいね
ヒナの栄養・食事について
以前は鳥さんのヒナに何をあげていいかはっきりわかっておらず、挿餌の温度もわからず苦労したそうです。
そんな中で編み出されてのが「アワ玉(ムキ粟をお湯でふやかしたもの)」でしたが、アワ玉では栄養が足りなかったため、栄養不足の子や最悪落鳥する子もいたのではないかと思います
そんな鳥さんの栄養不足を解消するために、生み出されたのが「フォーミュラ」です。
フォーミュラにはヒナの身体をつくるために大切なタンパク質やその他必要な栄養がしっかり入っています
このフォーミュラの開発によって、ヒナの生存率もぐっと上がったようです
それくらい食事は大事です。
ヒナの頃の栄養が十分だったか否かは、その子の成長や身体の健康に影響してきます
ヒナからでないと懐かない?
これもよく言われますが、まったくそんなことはありません
むしろ、ヒナからお迎えしてさし餌もしたのに、全然手に慣れてくれない、荒鳥(手に慣れていない鳥さんのこと)だよ、なんていう人もいます
懐く懐かないと言いますが、さし餌したから懐くのではないですし、一人餌くらいになった時に飛び始めること、あと最初の一次成長期がやってきて「イヤイヤ期」が始まります。
自我・個性が形成される時期で、世話をしてくれる「親」から、遊び相手「パートナー」に、愛着対象が切り替わる時期。自分と外の世界の区別を知り、テリトリー意識をもつようになるのもこのころ。
磯崎哲也著 幸せなインコの育て方 大泉書店 44Pより引用
ここでしっかり向き合わないと、さし餌したとしても手から離れた子になってしまいます
あんなにベタベタだったのに、急にそっけなくなった、おさわりやだっこができなくなった…なんて話もありますが、それは大人になっている証拠です。
その子の成長を受け入れて、しっかり接してあげればまた心を開いてくれるようになるはずです
信頼関係の築き方はこちらの記事をどうぞ
大きくなってからお迎えするケース
成鳥をお迎えする人もいれば、私のように生後3か月や生後半年以上でお迎えする人もいます。
特に中型大型のインコ、オウムならばヒナからのお迎えの方が稀で、大体は大人になった状態でのお迎えが多いと思います
大人になったインコ、オウムの方が性格もはっきりしてますし、相性もわかりやすいと言われています
きちんと向き合えばしっかり信頼していい関係を築けます
ですので、年齢とかあまり気にせずに自分の本当にビビッときた子をお迎えして欲しいと思っています
ヒナからではなく、一人餌になった状態でお迎えしたい場合に、ショップはお預かりサービスはあるのか?
残念ながら…あまり行っていないショップが多いようです…
聞いた話によると、お預かりサービスをやっていたがお迎えに来ない、前金制度にしても迎えに来ないなどがあったため、お店としてもお預かりサービスをやめざるをえなかったところが多いようです
少ないようですがやっているショップもありますので、店員さんに聞いてみてくださいね
あとはブリーダーさんからお迎えするなど他のお迎えの方法もありますので、いろいろ検討されるのもいいかと思います
お迎えする前に、病院の目星をつけておく
ヒナでもヒナでない子でも、お迎え前に何かあった時にすぐ連れていけるように、前もって病院は調べておきましょう
鳥が診られる、と書いてあっても実際は診られない(ちゃんとした診察ができない)病院もありますから、何件か目星をつけておきましょう。
病院のHPに鳥さんの病気や飼い方についての記載がある、レビューに実際に診察してもらった方の書き込みがあるなどを参考に探してみてください
鳥が診られる病院は少ないです。車や電車で30分~1時間以上かかる場合が多いです。範囲を広げて探してみてくださいね
ヒナは特に体調が急変したり、さし餌の問題で病院にかかることもあるかと思いますので、必ず連れていける準備はしておいてください
ヒナのお世話について
オススメの飼育書
ヒナのお世話について詳しくしっかり載っていてオススメなのは「かわいいインコの飼い方・楽しみ方」です
かなり前からある本ですが、ポイントをしっかり押さえているのでヒナからのお迎え時の心強い味方になってくれるでしょう
それ以外にも、鳥さんのお迎え前には何冊か飼育書を読んでからお迎えしてください
ぽんずオススメの飼育書はこちらをどうぞ
さし餌のしかた、ヒナのお世話のしかたについて
別の記事にまとめましたのでそちらをご覧ください
まとめ
いかがでしたでしょうか。ヒナでのお迎えの難しさ、なんとなくわかっていただけたでしょうか?
私は、できるならば一人餌になる直前、または一人餌になったくらいの子をお迎えするのが一番望ましいと思っています
ヒナはたしかに可愛いです。ですがその分育てるのも難しいです。
ほかにさし餌はフォーミュラまたはパウダーフードを与えている、店員さんが病気に詳しい、ヒナでのお迎えは難しいですよと言ってくれるショップからお迎えしましょう
ヒナからでないと懐かない、さし餌は簡単、保温なんていらない、などというショップからのお迎えはやめましょう。非常に悲しい話ですが管理がずさんでヒナも弱いことが多いと思います…初心者ならまず避けるべきです
経験者ならそこから救い出そうとお迎えするのもありかもしれませんが、初心者ならばますは信頼できるショップから元気なヒナをお迎えするのを推奨します
何度も言いますが、決してヒナからでないと仲良くなれない、懐かないなんてことはありません。
大きくなっている鳥さんの方が丈夫ですし保温もそこまで気にしなくていいという点もあります
ただ、仲良くなるのにその子のペースもありますから、歩み寄りが難しい場合もありますが時間をかければしっかりこちらの気持ちに応えてくれるようになります
これは、ヒナであっても同様です。きちんとその子の個性や気持ちを尊重し、しっかり向き合えば必ず心を開いてくれるでしょう
私だって、今までお迎えしてきた子たちとはそうして仲良くなっていったのですから。
仲良くなるのに苦労は必須と考えてください
それから、お迎えしたら早めに病院で健康診断を受けてください。病気を持っている場合は早期発見早期治療が非常に大事です
可愛い子との、素敵な出会いがありますことを。。。。
そのほか関連記事紹介