鳥さんの通院について~通院に必要なもの、ロスト対策、病院の選び方など詳しく解説しました~

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消毒、病気、通院、病院

こんにちは、ぽんずです

ぽんず
ぽんず

今回は通院する際の装備について。病院に行くときってどんな装備で行けばいいのか、最初はわかりませんよね。ほかに通院する際に注意したいことについても解説していきます

鳥さんの通院について

まず、鳥さんを病院に連れていくとして、どんな準備が必要でしょうか

…の前に、合わせてこちらの記事もどうぞ。
病院ではどんな検査をするのか、病院の選びかた、セカンドオピニオンサードオピニオンはした方がいいのか、など気になる内容についてたくさん書きました

お迎え健診でなくても病院に行かれるなら是非目を通してみてください

どんなケージで行くのがいい?

普通のケージではなく、かならずキャリーケージで行きましょう。
普通のケージでもいいですが移動する用にできてないので強度が心配だし、何より大きくて持ち運びにくいと思います。保温も大きいのでしにくいですね

キャリーケージはペットショップや通販等で販売しています。
他にプラケース(昆虫を飼育するのに使うやつです)もオススメです。保温力に優れているので病気の鳥さんや幼鳥ならプラケースがオススメです

一緒に温度湿度計もかならず持っていきましょう。鳥さんのキャリーの温度を確認するのは非常に大事です

キャリーケージに入ってもらえるように、日頃からキャリーケージに鳥さんを慣らしておきましょう

移動中の水とごはんは?

ごはんはケージにセットしていきます。餌入れをセットしていくのもいいし、底にばらまいておけば自分でついばんで食べられます

水はセットするとこぼれるので、中には入れません。水の代わりに青菜を一緒に入れることで青菜の水分を摂取することができると言われています

他にスポイトや醤油さし、ペットボトルからお水を飲めるようにしておくと、キャリー越しに水分の補給が可能です

我が家はペットボトルからお水が飲めるのでそれであげています(あんまり傾けるとキャリーに水がこぼれるのでちょっと大変(;´∀`)

他に給水器が使えるとそこから自分でお水を飲むことができますね

通院に必要なもの

こんな感じでいきます

キャリーケージ、またはプラケース

温度湿度計(これは必ず持っていきましょう)

餌入れ、フード(中にセット)

(スポイトに入れたり醤油さしに入れたりして持っていきます。ペットボトルでも)

保温グッズ、または保冷グッズ

キャリーを入れるバッグ

・ロスト対策にカラビナやレバーナスカン、バンド

・タオル(目隠し、保温などいろいろ使えます)

・手渡せるおやつ(飽きてきたときなど渡せると便利)

・おもちゃ(同様に飽きてきたときにあやしたりするのに使う)

・ティッシュ、ハンカチ

・消毒液(消毒したいときにあると便利)

お金(何があっても大丈夫なように少し多めに入れていきましょう。2,3万くらいあると安心)

ロスト対策

鳥さんを移動する際にキャリーが開いて逃がしてしまった、ということがあっては困るので、必ずロスト対策をして欲しいと思います

具体的には餌入れ水入れの扉にはナスカンを。開かないようにします。
鳥さんは少しでも隙間があるとそこから出てしまうので(猫みたいですよね)、必ず扉が開かないようにナスカンをつけましょう。写真のようにつけるのがオススメです(画像1,2枚目)

入り口の扉にもナスカンやカラビナ等をつけて開かないように。ケージのまわりにはバンドを巻いてケージが分解しないようにします(画像3枚目)

他に洗濯ネットにキャリーやプラケースを入れて、もし開いてしまっても大丈夫なようにするのもオススメです

ロスト対策についてはこちらにて更に詳しく解説していますので合わせてどうぞ

キャリーを入れるバッグ

キャリーケージをそのまま持って歩くのは落としたりする危険もあるし保温や保冷もしにくいですからかならずバッグに入れて持ち歩きましょう

保温を考えると上まですっぽり入るタイプがオススメです

写真1枚目はレジカゴバッグですがハートフルキャリーも入るので非常にオススメです。

写真2枚目はビニールで覆われていて意外と保温力が高いです。ただビニール(PVC)が匂うので、匂いを飛ばしてから使う必要があります

写真3枚目は保冷仕様になっているバッグで、保冷バッグは実は保温にも優れていますのでオススメです。

写真4枚目は犬猫用のキャリーバッグです。犬猫用のバッグはつくりもしっかりしてるしハートフルキャリーが入るサイズもあって非常に便利です(楽天やAmazon等で「犬猫 キャリー リュック」で検索すると出てきます)

今はペットキャリーバッグが充実しているので選択肢が多いです。検索してみてサイズ的にハートフルキャリーが入ると思ったのでこちらご紹介しておきます
(買われるならサイズをよく確認してください)

4wayで使えて便利ですね

通院時の保温について

別の記事にて詳しく解説しましたのでこちらをどうぞ

電車に乗るなら「手回り品」切符が必要

公共機関、特に電車に乗るなら「手回り品」切符が必要です。改札口でキャリーを見せて、手回り品きっぷを購入しましょう(JRの場合)

JR以外の私鉄だと手回り品切符は必要ない場合が多いようです。心配なようなら駅員さんに確認するといいでしょう

鳥さんは見えないようにバッグなどに入れて移動しましょう

電車の中で鳥さんが鳴いてしまっても問題ないですが、なるべく周りの人に迷惑がかからないようにしましょう。バッグに入れて周りが見えなければそこまで鳴かないのではないかな、と思います

ちなみに猛禽類は電車に乗車できませんのでご注意を

移動の際は臭いや香水、たばこの煙などにも気を付けて!

鳥さんは空気に敏感です。柔軟剤の香りも最近は人に害がある、という話がありますが、それは鳥さんもおなじです

香水の香りやタバコの煙なども鳥さんには有害です。公共機関を使用する場合はこれらにも気を付けて移動しましょう(匂いがするようなら車両を移動すなど)

病院に行く前に

まずは病院に電話して、「健康診断をお願いします」、または「調子が悪いので診て欲しい」と伝えましょう

健康診断?と思われた方もいるかもしれませんが、動物は人間のように言葉が話せないので自分の調子が悪いことを飼い主さんに伝えられません

そのため調子が悪いことがわかった頃には重症化していることも少なくないのです。そうなる前に健康診断を受けることで病気の早期発見、獣医さんに飼育相談をすることで適正な飼育方法がわかり、病気の予防にもつながります

なので健康診断というのは実はとてもポピュラーな来院理由なのですよ(/・ω・)/

病院側も「健康診断?!」とか言わないのでご安心を。健康診断といえば通じます。私もいつもそう伝えています。もちろん調子が悪いので診て欲しいというときもあります

電話した際に聞かれるとは思いますが、電話した際に鳥種も一緒に伝えましょう。病院によっては小型の鳥さんは診てるけど中型以上は診てないとか、大型の鳥さんもOKなどいろいろあります
(鳥専門病院ならばどのサイズでもOKだと思いますが確認しましょう)

大抵の病院は「予約制」

大抵の病院は予約制なので、電話予約がかかせません。行こうと思っている病院のホームページの方に書いてありますので、確認してみましょう

鳥「も」診られます、とあったらまず下調べ

最近はエキゾ(エキゾチックアニマル。鳥もここに含まれます)が診られる病院が増えてきました。
鳥専門病院でなくても専門病院並みに診てくれる獣医さんもいます

ただし、それは行ってみないとわかりませんから、

・サイトに鳥を診療したことがブログ等に書いてある

・鳥の病気についての詳しい解説がホームページに記載されている

・鳥類臨床研究会に加入している

・クチコミに鳥を診てもらったと書いてあるか

・鳥の遺伝子検査を実施しているか

…をチェックしてみましょう。

獣医になるのに鳥の勉強は実は必要ありません。びっくりなことに大学では家畜の勉強しかしないのに獣医の資格を取ったら動物全般診られるという風になっているのです

そのため本当は知識がないのに「鳥が診られる」と謳っている病院もあるのです。
どの先生も独学で勉強されて鳥を診られる獣医師になるため、その勉強量によって「診られる」と言っても幅があります。失礼ながらピンキリです

鳥専門病院だったとしても、先生によっては知識のアップデートができておらず、古い知識で診ているところもあります

そのためにまずは上に挙げた項目をチェックすることが大事です

次に、実際に病院に行ったらその先生の鳥を触る手つき、知識、言ってることは正しいかどうかなどをよく見て(私なんかめちゃくちゃ査定して見ちゃう←)、信頼していいのか自分で判断することが非常に大事です

ほかにも先生と自分との相性もありますから、なんか違うなーと思ったら違う病院に行くのも大事です
私はそうして実際に5件の病院に行きました(笑)

糞を1週間分採取してきてくださいと言われたら

病院に初診でかかる場合はフンを1週間集めて持ってきてくださいと言われる場合が多いです。
というのも、フンからわかる真菌が病院に来た日のフンから検出されるかわからないので、数日分のフンをチェックして判断するためです

フンを(おそらくどの時間帯のフンでもいいはず)つまようじですくいとって、それをラップの上にのせて、乾燥防止のためにラップで包みます

それを冷蔵庫へ。100均などで売っているお弁当用の小さいフタつきのカップにいれて、フタに日付を書くとわかりやすいです

1週間分たまったらそれを病院に持っていきましょう

病院の予約を取る際に、電話で説明されると思うので言われたら用意するのでいいはずです

先生に聞きたいことはメモを持っていこう

動物病院にかかる際に、いろいろ気になることを聞いておきたいですよね

ですが、先生を目の前にしたら頭が真っ白になってしまって忘れてしまった、聞きたかったのに診察が素早くて聞きそびれた、なんてことがあると思います

そんなことにならないようにメモに書いて持っていきましょう。そのメモを元に先生に質問するでもいいですし、そのままメモを渡してしまってもいいでしょう

とにかく診察の時間にしか聞けないので、聞き忘れることのないように準備をしていきましょう(/・ω・)/ 
私も最初はやりましたし、今でもポストイットやスマホのメモにメモっていたりします

初診で聞きたい質問3つ

初診ならば先生の方もいろいろ説明があると思うので時間を長めに取ってくれていると思います。

その際に、

・うちの子の「適正体重」
(キールスコアを見て痩せてる、太ってるなどを判断して、この子ならどれくらいの体重が適正か教えてくれます)

・フードはどれがオススメか
(シード食ならばビタミン剤をあげる必要があるのであげ方、ペレットならどれがオススメか聞いてみるとよいかと思います。基本的にフードに関しては説明があるかと思いますが、ないようなら聞いてみましょう)

・遺伝子検査をお願いしたい
(遺伝子検査をしたことがないならば、PBFD、BFD、クラミジアの3種類。必要に応じて、メガバク、ボルナ、など。先に挙げた3種類は特にインコオウムにポピュラーな感染症のため、一度は行っておいた方がいいと言われてます)

先生に遺伝子検査をお願いしたい、どれを検査したらいいですか、と聞くと教えてくれると思います

この3つは聞くといいでしょう

感染症やそのほか病気についてはこちらをどうぞ(外部のリンクですがご紹介します)

気になるしぐさなどがあれば動画や写真に撮っておこう

足裏が赤くなっていて気になったので写真を撮りました

鳥さんの動きで気になる動きやしぐさなどがある場合には、動画や写真に撮っておきましょう。

病院でその気になる動きをしてくれるとは限りませんので、撮っておいて先生に見せられるというのは非常に大事です

私も、気になる動きがあって動画に撮って見せたら、マイコプラズマじゃないかと言われて遺伝子検査をし、マイコプラズマが判明したことがあります

他にも鳥さんがパニックを起こしたと思ったら実はてんかんの発作だったケースもあったりしたので、気になる動作や身体の部分などあれば動画や写真に収めておきましょう

お金はどれくらい必要?

病院では保険がききません(飼い主さんが加入してるなら別)。

診察して、検査してみましょうとなったら検査にもよりますが、糞便検査なら500円くらいで済みますが、遺伝子検査、レントゲン、血液検査、など病気の可能性が見つかって検査するとなったら万単位でお金が飛びます

他に薬も出たら薬代も。

そういったことも想定して、念のため2,3万くらいあると安心です。病院によってはカードが使えないところもあると思いますのでホームページなどでチェックしてみましょう

病院は基本的に「病気の動物」が行くところ

待合室での過ごしかた

病院というのは基本的には病気の動物が来るところです。もちろん健康診断に来ました、という子もいますが本来の目的として病院は病気の発見、治療をするところですから病気の子が多くいると考えていいでしょう

待合室では多くの動物が病院にかかりに来ています

・キャリーは必ずバッグに入れたり布で覆ったりして、待合室で出さないようにしましょう。これは感染症予防です

画像のバッグのようにメッシュ部分があるならタオルで覆うなどした方がよいです

れはロスト対策でもあります。鳥さんを見せ合いたい気持ちはわかりますが、スマホの画像を見せ合う程度で留めましょう

・自分の鳥さんを他の鳥さんや動物と触れ合わせないように。
他のおうちの鳥さんや動物は可愛いかもしれないけど、むやみに触らないこともオススメします。こちらも感染予防です

病気は濃厚接触(クチバシを触れ合う、同じごはんを食べるなどの鳥同士のふれあいや飛沫、脂粉)が感染の元になる可能性がありますから、特に病院では触れ合わせないようにしましょう

家に帰ってきたら消毒を

病院から帰ってきたら、鳥さんはキャリーに入れたまま待っててもらって、まずは消毒をします

先にも書いたように、病院というのは病気の子が多く来るところです。そこから感染症や病気を家に持ち込まないように、消毒をすることをオススメします

まずは靴裏の消毒。消毒には「次亜塩素酸水」を使用しています。次亜塩素酸水を靴裏にスプレーしてから、手と全身と、使ったバッグにも霧吹きで吹きかけます

次にそのままお風呂に入って着替えてから、鳥さんと触れ合います(お風呂と着替えはとても大事)

キャリーケージも消毒、洗浄します

少し面倒ですが鳥さんを守るため…!!

消毒について詳しくはこちらをどうぞ

まとめ

鳥さんを飼ったはいいけど病院に行く際にどうやって行ったらいいの?という方も少なくないと思います

実はこういった気を付けるべきポイントがあります。

かならずキャリーはむき出しではなくバッグに入れていきましょう

少しでもお役に立ちましたら幸いです

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