こんにちは!ぽんずです
今回は鳥さんの「噛みつき」についてです。
お悩みの方も多いと思います。鳥さんが噛むのにはちゃんと鳥さんなりの「理由」があります。その理由をちゃんと読み取って、対応できれば鳥さんとの信頼も深まり噛まれることも減少していくでしょう
今回はそれについて詳しく解説していきます
鳥さんの「困った」について
なんでうちの子はこんなに私が困ることばかりしてくるの?とか、なんで言うこと聞かないんだろう、とか、噛むのは鳥だから仕方ない、なんて思っていませんか?
鳥さんはとても賢いので、ちゃんと彼らなりの方法で気持ちを伝えてきています
それを私たちがちゃんと読み取れてなかったり、間違った解釈をしてしまっていたり、お互いに快適に暮らすための方法を鳥さんにうまく伝えられてなかったりすると、上記のようなことを思ってしまうこともあるかもしれません
私も最初はどうしていいかわからず、あんずさんに酷いことをしてきたと思っています。無理やりキャリーに入れるとかもしてきましたし…
しかし、ちゃんと鳥さんの出しているサインを読み取り、鳥さんにこちらのして欲しいことを適切に伝える、アプローチすることができれば鳥さんはしっかり応えてくれます
これから鳥さんをお迎えする方や、お迎えしたけどどうしていいかわからない方、現在進行形でお困りの方に向けて、どうやって解決したらいいのか、実際に私がどうしたのかについてお話していきたいと思います(/・ω・)/
記事が大変長くなりましたがお付き合いいただけますと幸いです
噛みつきってどんな理由が考えられますか?
鳥さんが噛むのには理由があります
大きく分けてこのような理由が考えられると思います
①鳥さんに人が嫌なことをした(嫌なことから逃れるために噛んだ)
②手を噛んだら鳥さんにとって面白いこと、 いいことが起きた
③興奮している
④信頼関係がまだできていない、信頼度が低い
①鳥さんにとって嫌なことをした (嫌なことから逃れるために噛んだ)
鳥さんには人間のような手があるわけではないので、気持ちをクチバシで伝えてきます。足が使える鳥種ならば足を使って伝えてくることもあるでしょう
嫌なことがあった場合、噛みつくというのは実は最終手段で、その前にはちゃんと威嚇したり、後ずさり(身体の重心が後ろに下がる)したり、「嫌」というサインを出していることが多いです。
ただ、小さいサインなので気づかれないことも多く、これを無視されると鳥さんに残されているのはクチバシで噛みつく、という最終手段のみとなります
結果、噛まれるということに。。。
噛めば、痛いから相手は怯んで下がりますよね。
鳥さんからしたら「やっと離れてくれた」と思っているかもしれません
② 手を噛んだら鳥さんにとって面白いこと、 いいことが起きた
鳥さんが手を噛んだら、
飼い主さんがすごく怒る、怒鳴る、睨む、
鳥さんをケージに戻す、真っ暗な空間に閉じ込める、ごはんを抜く、、、、など
人から見たらすごく「嫌なこと」「罰」ですよね。ではなぜ見出しが「面白いことが起きた」なのでしょう。
なぜ「 鳥さんにとって面白いこと、 いいことが起きた 」という見出しなのかと言うと。
鳥さんから見たら嫌なことではなくて「すごく楽しいこと」だったとしたらどうでしょう
飼い主さんが大声でしゃべってくれて(リアクションしてくれて、怒鳴って)楽しい、じっと見つめてくれた(睨まれた)嬉しい、ケージに戻りたかったからちょうどよかった!、真っ暗な空間にしばらくいたら、飼い主さんがやってきてまた構ってくれる、面白いアトラクション…という風に鳥さんは感じているかもしれません
楽しいから、「また噛めばこの楽しいのが起きるんだ」と思ってるかも
人から見て「罰」だと感じるものが鳥さんもそうとは限らないのです。
鳥さんからしたらこれらすべて「楽しいこと」かもしれません。イヤなことというのは、それが相手にとって「イヤなこと」だった場合に効果を発揮します
なので相手がイヤと感じてなければ、それは通じてないのとおんなじです
では効く罰(イヤなこと)をすればいいのか?と言ったらそれも違います…次の項目で説明します
罰を与える(鳥さんがイヤなことをする)というのは良いことなのか?
鳥さんに、例えばじっと睨む、怒鳴る、説教する、ケージに戻す、などの罰を与えたとします
それで一時的にシュンとして大人しくなったように見えたら、人から見たら効果があった!と感じるかもしれません
しかし、結果として鳥さんから何かをする意欲を奪ってしまう結果になる可能性もあります
人同士でも何か行動した結果、相手から突然怒られたり、無視されたりしたらどうでしょうか。
どういう理由で相手が自分を無視するのかわからない状態です。相手は何が悪いか教えてくれません
自分の何が悪いかわからないので「また何か行動したら嫌な目に遭うんじゃないだろうか…」って思って行動するのが怖くなって萎縮してしまったりしませんか?
逆に相手に対して敵対心を抱いたり、攻撃的な態度になってしまったりしませんか?
なにより、イヤなことをした相手への信頼度は大幅に低下しますよね。
好きな人からされたら尚更ショックです
罰を与えて(相手が嫌がることをして)「こちらが嫌だと思ってる」と伝えても、嫌と思ってることは伝わっても改善策を提案していないので相手側からしたら何が悪いのかわかりません
結果的に状況は何も変わらないし改善もしていないのです
ならば相手に「こうして欲しい」と伝えた方がずっと建設的です
では鳥さんに「噛まないで欲しい」ことをどう伝えればよいでしょうか。鳥さんの場合には言葉が通じないので言っても伝わりません
かといって「怒ったり嫌なことをして鳥さんにそれがよくないとわからせる」というのも違います。
ではどうするのかというと
噛む行動が出ない環境づくりをした方が、人と鳥さんとの信頼関係を損ねることも、鳥さんも人もイヤな思いをしなくてオススメです
噛むことが起きる状況を減らす、なくしていくことが解決の一歩です
鳥さんが噛むことをしない→噛んだら怒る、睨む、ケージに戻すといった行動が必要なくなります。
お互いにイヤな思いをすることもなくなります。
怒ったり、罰を与えることよりも、お互いが快適に過ごせる方法で解決しましょう
具体的な方法については後述します(解決法の項目にて解説しています)
③興奮している
まず興奮しているときに手を出さないこと。
鳥さんも若い頃は特に興奮しやすいですし、発情が絡むとイライラしていたり、テリトリーに入らないで!!と攻撃的になることもあります
人も不機嫌だったり怒っている時に話しかけて八つ当たりされたりすることありますよね(;^ω^)
あれとおんなじです。こうなったら落ち着くまでそっとしておきましょう
ほかにおもちゃで遊んでいて興奮してくる、手で一緒にプロレスのように遊んでいて興奮してガブリ…なんかもよくあると思います
その際タオルやぬいぐるみ、おもちゃ等を渡してそっちを噛んでもらうとか。
興奮しすぎたと思ったら手を引っ込めてクールタイムを作りましょう
興奮しやすいなら運動で発散してみよう!
体力が有り余ってるので興奮しやすい場合もあります。
ケージの中で退屈しないようにおもちゃを入れたり、フォレイジング(フォージング)トイや手作りフォージングトイ(採食行動)をしてケージ内で頭を使って遊んでもらうことで退屈しないようにする
放鳥時に運動する(飛び飛び運動オススメ)などをして、有り余るエネルギーを発散させることも大事です
④信頼関係がまだできていない、信頼度が低い
鳥さんは信頼関係ができてない場合、近寄らないで!さわらないで!!と威嚇したり噛んできたりすると思います。
人だって、知らない人からいきなり近寄られたり触られそうになったら嫌じゃないですか?
ぐいぐい来られたりするのも嫌じゃないですか?
まずはゆっくりお互いを知って、親睦を深めていきたいと思いませんか?鳥さんもそんな感じだと思うんです
こちらについては信頼関係を構築するとともに、信頼貯金を貯めていきましょう
信頼貯金が貯まれば、鳥さんはこちらのことを信頼してくれるし、多少の鳥さんが嫌だなと思うことも許容してくれるようになります
解決法の前に。「噛んだらノーリアクション」は誤り?
本には「噛むなどの望まない行動にはノーリアクション」と書いてあることがあります。
噛まれたら3秒待ちましょうとか。何かが起きて3秒経つと、行動の関連付けが難しくなると言われているので待つのですが、鳥さんにはこれはどんな風に伝わってるのでしょうか?
鳥さんが噛んだ→飼い主はノーリアクション
これって鳥さんから見た場合、「噛んだら静かになった。おわり。」じゃないですか?笑
噛んだことへの関連付けはたしかに難しくなりましたが、鳥さんに噛むことはよくないとも伝わってないです
なにも状況が変わっていません。
結果、「ノーリアクションが意味のある行動になっていない」です
…そもそもこの方法、まず噛まれることが前提なんですよね。噛まないで、を教えるのに噛ませる必要があるって変ですよね。人が痛い思いをする必要ってあるのでしょうか…?
なので噛んだら無視する、静かにする、ノーリアクション、ではなく。
「鳥さんが噛むような状況をつくらない、噛む経験をさせないように人側が気を付ける、噛まずに済む環境づくりをする」ことが解決法として大事です
下の項目から詳しく解説していきます
ちなみに。
ネットでよく言われる「噛まれたら息を吹きかける」、「手を揺らす」など。
これらは「対処法」としては間違ってないこともあるのですが、「解決法」としては機能していません
これらを行うことで噛んだままのクチバシを離してはくれるとは思いますが、「噛む」という行動がなくなるわけではありません。ちなみに我が家は後頭部から首あたりに息を吹きかけるとクチバシを離してくれます
先に書いた「噛んだらノーリアクション」と同様に鳥さんにとって意味のある行動ではないので、解決法にはならないのです…
「鳥さんが噛むような状況をつくらない、噛む経験をさせないように人側が気を付ける、噛まずに済む環境づくりをする」ことが解決法として大事です
鳥さんの噛みつきを改善する、解決法は?
さて、解決法です。
答えは
①「鳥さんに人を噛む経験を積ませない」
②「鳥さんのボディサインを適切に読みとろう」
③「興奮してきたらクールタイムをとろう」
④「バードトレーニングを通して鳥さんとの信頼を深める」
です
①「鳥さんに人を噛む経験を積ませない」
これは「乗るのイヤ!」と拒否してるインコ
— ぽんず@ボタンインコ (@ponzu_button) March 4, 2022
しつこくするともっと噛んで拒否してくるので一度引き下がります
再度指を出したら乗ってくれました
相手の要求を聞くって大事だよね。要求が通るって嬉しいよね pic.twitter.com/sfPqyr6WvX
鳥さんになるべく手などを噛ませないようにすることがまず一番大事です
詳しいことは以下にて説明していきます。少し長いですがお付き合いくださいませ
鳥さんにとって「距離」って大切なこと
鳥さんは、仲いい相手といる時はくっついてる時もあるけど、複数羽いる時はこんな感じでソーシャルディスタンスを取っている場合も多いと思います。
実際にソーシャルディスタンスを取っている鳥さんを見たことがある人も多いはず
これは、お互いに距離を取っていて、これ以上は近寄らないでね、っていう心の距離なんだと思うんです
相手の距離が近づいてきて、嫌な場合は「近づくな!」ってクチバシを開けて威嚇したり、距離を取ろうと離れたり、逃げ場がないとかもう無理だー!って場合は飛んで逃げます
反対に逃げずにケンカになる場合もありますね
そんな感じで、人も同様に威嚇されたり鳥さんが嫌そうなサインを出したら手を引っ込める(遠ざける)。顔を近づけていたなら顔を引く
すると、「鳥さんは自分にこれ以上嫌なことをするわけではない」と理解します→この人は危害を加えてくる嫌な人じゃない→信頼につながります
これを心掛けるだけで噛まれる頻度はぐっと減ります(/・ω・)/
鳥さんの感情は行動に現れます(威嚇や後ずさりもそうです)。これを「ボディサイン」と呼びます
ボディサインについて詳しくは少し先にて解説しています
鳥さんに「ダメ!」と言わなくていい環境を、人側が作りましょう
・あらかじめいたずらされて困るものは片付けておく
・餌入れを落として困るならば、落とせない(落とさない)餌入れに変える
・服を齧られて困るならば、かじられていい服に放鳥時は着替える
・耳たぶや足を噛まれて痛いならば噛まれても痛くないように靴下を履いたりタオルで耳を隠す。
・餌入れを交換するときに噛まれるならば、まずは「入るよ」など一言かけてから手を入れる(いきなり入ってくるのは鳥さんも怖いので)
…など
あらかじめ鳥さんにされて困ることが起きないように先回りして対策するのがオススメです
あらかじめ鳥さんが興味を持っては困るもの(電気機器とか、齧られると困るものとか、洗濯物などの潜り込めそうな服、誤飲誤食しそうなもの、などなど)は片付けておきましょう
鳥さんが興味を持って触ってから「あーダメダメ!」って言って取り返そうとすると鳥さんも「やだ!」ってなって、飼い主さんも怒ったり、手を出して引きはがそうとして噛まれたり、、、、が、あらかじめ片付けておく、対策しておくことで発生しなくなります
それだけで噛むような状況は減りますよね。
そんな感じで鳥さんに「ダメ」と言わなくていいように先回りして対策しておくのがオススメです
すると、どうなるかというと、鳥さんを怒らなくて済むので心に余裕ができますし、鳥さんと一緒に楽しく接することができる時間が増えます
お互い穏やかに過ごすことができますね
興味本位で人の足とか指を噛んでくる場合は?
そういう場合も、まず噛んできたら他のおもちゃなどを渡してそれ以上噛まれないように距離を取りましょう。足を噛んだら「これは楽しい!」と思わせないようにします
他に足ならば靴下を履くなど、噛まれることに対する対策をすぐ行いましょう。
この時鳥さん側に噛まないように教えよう、というのは難しいです。鳥さんは楽しくてやってるのであって、悪いと思っていないから
人側が周りの環境(靴下を履く、噛まれないように距離を取る、他のおもちゃのが楽しいよと誘導するなど)を変えることで対応するのがオススメです
耳たぶを噛んでくるのはなぜ?
いろんな理由があると思いますが、もしかしたら構ってほしくて噛んでるのかもしれないし、暇で噛んでるのかもしれない、耳たぶの感触が楽しいのかもしれない
いずれにせよ放置していいものではないので、
・まずはタオルなどを首に巻いて物理的に噛めないようにする
・噛んできたら違う遊びに誘う
・または離れたところでおやつをあげる
など、そこから離れてくれるように仕向けるのがオススメです
特にすることがないから手近にある耳を噛む→飼い主さんが反応してくれる 楽しい!なのかも。
肩の上にいるのが好きだから~動かないから~と思ってる飼い主さんもいるかもしれません。でもテーブルに降りて遊べたり、できる行動の幅が広いほうが絶対にその子にとってもいいはず
肩の上から離れて遊べるようになることで耳たぶを噛まれて困るという問題が解決することもあると思います
②鳥さんのボディサイン、ボディランゲージを読み取ろう
ちゃんと鳥さんは自分の気持ちを行動で表してるんですよね。
鳥さんの感情は行動に現れます(威嚇や後ずさりもそうです)。これを「ボディサイン」と呼びます
嬉しい時や興味がある時は
「(美味しそうなおやつが目の前にあるとき)瞳が輝いてる!」
「ケージから出して欲しいときは鳴いたり動きでアピールしてくる」
「興味あることには前のめりになる」
わかりやすいですよね。あーわかるー!って人も多いのではないでしょうか
嬉しい時や興味あることには前のめりになります
次に「嫌なときのサイン」
・後ずさりする、身体が細くなる、呼吸が荒くなる
・背中を向ける、目線をそらす
・姿勢が後ろに下がる、重心が後ろに傾く
・飛び去る
・クチバシを開けて威嚇する
・噛む
…など
嫌な時は姿勢や重心が後ろに下がります
このサインをしっかり見て鳥さんの気持ちに気づいてあげられれば、
「今は嫌なんだね」
と対象を遠ざけることができます
他にもおもちゃを見せていたならばそのおもちゃを隠すとか、嫌な思いをさせないように人側が対応することができます
鳥さんの気持ちを読み取り、尊重してあげることで信頼向上につながります。
人間の気持ちを押し付けるのではなく、まずは相手の気持ちを尊重しましょう
カキカキしたいとか、おさわりしたいと思って手を近づけた時に、後ずさりする、重心が後ろに下がる、クチバシを開けるなどの行動が見られる場合には、、、、
「それはイヤだよ」と鳥さんは伝えてますので、カキカキしたいけども!その気持ちをぐっと抑えて手を遠ざけましょう…
いつか「いいよ」と言ってくれるまでおあずけです(´;ω;`)ウッ…
他にも手に乗って欲しくて手を出したけど、動かない、足を前に出してこないならば手を遠ざけましょう。
手や指に乗って欲しくてずっと手を出してしまったり無理に足に指をかけたりしがちですが、鳥さんの気持ちを尊重するのが大事です
ちなみにボディサインについて詳しくは別の記事にて解説しました
ボディサインは人間同士が「空気を読む」のと同じくらい大事なことです。是非知って欲しい大事な話です(/・ω・)/
カキカキしているとガブってされる場合の解決法は?
これ、よく聞きます。私も以前そうでしたが、石綿先生がいつもセミナーで言っているのは「カキカキを途中でやめて、鳥さんにまだして欲しいか確認すること」
カキカキしてもらってる最中に、鳥さんが自分で掻きたくなったりちょっと体勢変えたいとか、今のそこは嫌だった、とかいろいろあります
なので鳥さんがちょっとでも動いたら一度やめて、まずは鳥さんの動きをよく観察しましょう。
鳥さんがまたカキカキして欲しければ自分から頭を下げて催促してきたり、顔をくっつけてきたり「して欲しい」というサインを出してくるはずです
して欲しくなかったら鳥さんはそのままどこか行くでしょう
人側は「もっとしたい」、「まだいいでしょう?」とか思うかもしれませんが、そうやって気持ちを無視してカキカキすると、「しつこい!」って鳥さんに怒られる(噛まれる)ことになります
鳥さんの気持ちを第一に考えて、それに寄り添うようにすると、今よりずっっっと鳥さんと仲良くなれます。
自分の気持ちを優先する前に、鳥さんは今どうしたいかな?をよく見てあげて欲しいと思います
鳥さんの気持ちに丁寧に対応すると、鳥さんももっとこちらの気持ちに応えてくれるようになりますよ
③鳥さんと遊んでいて興奮して噛まれる場合→興奮してきたらクールタイムを作ろう
一緒に遊んでいて興奮してきて噛まれるって、けっこうあるあるだと思うんです
鳥さんと一緒に手を使って遊んだりプロレスごっこしたり(これはローリーさんとかシロハラさんなどに多いかな)する場合に、だんだん目がすわってきて興奮してきたな…と思ったらその遊びを一旦切り上げてクールタイムを作りましょう
または他の遊びに誘うようにしたり、手ではないおもちゃを差し出したり、まず興奮する状態を作らないようにするのがオススメです
手を使って遊んでいた場合は手を鳥さんから少し離してみるといいです
「興奮してきたら少し距離をとってクールタイム、または別の遊びに誘う、または手以外のもので遊ぶ」のがオススメです
興奮する→噛まれる なので 「興奮させないことで噛む状況を作らない」 ということになります
興奮して噛まれる回数が増えると、「興奮したら噛む」というルーティンになってしまうかもしれないので、ルーティンにさせない意味でも噛まれないようにクールダウンの時間を取るようにしましょう
我が家は興奮してきたらおもちゃに当たってもらっています。ボタンインコは「ダッシュ噛み」をすると言われますが、我が家もあります
興奮してきたらおもちゃに向かってダッシュ噛み!あれはダッシュっていうかジェットのようなのでおもちゃが吹き飛ぶこともあります(苦笑)
そのあとはケロッとしているのでこの方法を採用しています
④バードトレーニングを通して鳥さんとの信頼を深めよう
噛みつきを改善するには、クリッカーを使ったバードトレーニングが有効です。
バードトレーニングによって鳥さんと人と正しい距離感を学びつつ信頼関係を築いていきましょう
バードトレーニング?と思われた方もいるかもしれません。
バードトレーニングとは、「クリッカー」という音の出る道具を使い、鳥さんが(人から見て)望ましい行動をした瞬間に音を鳴らして、「正解」と伝えることで、言葉を使わず鳥さんにして欲しい行動を伝えることができる方法です
上の動画のように、鳥さんが体重計に乗る、ケージに戻る、キャリーに入る、スプーンからお水を飲む、などなど生活に役立つ行動をトレーニングによって鳥さんに伝えることができます。
この方法を使えば人慣れしていない鳥さんとの仲を深めることもできますよー!
他にも一緒にゲームをしたりいろいろできるので、コミュニケーションを通して鳥さんとの仲を深めたり、嫌な思いをさせずにこちらのして欲しいことをしてもらうこともできます(∩´∀`)∩
言葉を使わずとも、鳥さんとコミュニケーションをスムーズにしてくれる遊びというか、トレーニングというか…です!
こちらの記事にして詳しく解説しました
楽しいので是非とも一緒にトレーにニングして遊んでみてください。
私があんずさんとどんなトレーニングをしているかは、こちらからどうぞ
YouTubeの方に動画を投稿しています
噛むのは鳥さんからのSOS
噛まれて痛いのは私なのに!と思われる方も多いと思います
でも、実は噛むというのは鳥さんからのSOSなんじゃないかな、と私は思っています
「うちの子噛むから」って言うのは簡単だけど、鳥さんは何か嫌だなと思うことがあって、それで噛んできてるのかも
何かストレスを感じている、飼い主さんの何かが嫌とか、不満があるとか。
人側が悪気なくやっていること、良かれと思ってやっていることが、もしかしたら鳥さんにとっては嫌なことなのかも。
たとえば無理やり掴む、嫌がっているのにカキカキする、尾羽など触ってほしくないところにタッチする、など
ほかにも無理やりケージに戻したり、無理やりキャリーに入れたり、鳥さんの気持ちを尊重せずにこっちの都合で「無理に」何かをすることは鳥さんが強くストレスを感じることでもあります
無理に何かをすることは鳥さんとの信頼関係が崩れるので鳥さんが飼い主さんに対して不信を抱くようになるきっかけになります
すると、鳥さんは何もしてないのに噛むようになります
(自分の経験談より)
できれば鳥さんが自発的にケージに戻ってもらえる、キャリーに入ってもらえる、など、自発的にしてもられるように日頃からトレーニングしておくことが大事だと思っています
ほかにも
鳥さんがストレスを感じることがあると、噛みつきだったり、大声で鳴くだったり、ケージから出てこないだったり、あえて餌入れを落としてみる、などという行動に表れている場合もあると思います(問題行動)
それを特定し解消してあげることで、今よりずっと関係が良好になると思います
噛むということは、鳥さんからのSOS。
「これくらいなら痛くないから噛まれても平気」ではなくて、ちゃんと鳥さんの出している声に耳を傾けてあげて欲しいです
でないと鳥さんはもっと強くSOSを出してきます。伝えようとしてきます
そうなる前に、小さなサインからしっかり気づいてあげたいですよね
噛みつき改善に、 バードトレーナーに相談する 、噛みつき改善がテーマのセミナーに参加してみよう
悩まれているならば、バードトレーナーさんに相談したり、オンラインや対面でのセミナーに参加してみるのがオススメです
応用行動分析学の科学的な理論と、豊富な経験からしっかりアドバイスをしてくださいます
なによりこちらの話をしっかり聞いてお話してくれます。
悩まれている場合、話を聞いてもらうだけでもだいぶ違うと思うので、一度相談してみると気持ちも整理できますし見えてくることもあると思います
一人で悩むより、相談できる相手に相談した方がずっといいですよ
個人的なオススメはクロース真桜さんの「バードコミュニケーション」のレッスンです。オンラインで受けられて、鳥さんとのコミュニケーションでのお悩み(噛みつき、呼び鳴き、その他困ってる悩んでること)を相談できます
解決法に書いたボディサインの話や、合図づくりの話は真桜さんから教わりました
参考にした書籍のご紹介
インコ&オウムのお悩み解決帖
毛引き、自咬、噛みつき、呼び鳴きなど、飼い主さんのお悩みに寄り添い解決法を提案し、改善していった話が掲載されています
お悩みの方に非常に参考になる本だと思います。また、今困っていなかったとしても今後のために読んでおくのも非常にいいですよ
漫画で楽しむ インコと飼い主さんの事件簿: トラブル事例から予防、回避術 満載
こちらも非常にオススメです。まず手にとるならこの一冊!
古い本なので今の情報と違うところもありますが、鳥さんと暮らす上でのコミュニケーションや環境改善について掲載されているので、私は非常に役立ちました
記事を書くにあたり参考にした情報
この記事に書いた情報は、「応用行動分析学」(ABA)という科学的理論を元にしたものです
他の困った解決法の記事、バードトレーニングについての記事も同様です
応用行動分析学についてはALETTAの石綿美香先生が理論を元にした鳥さんの困った解決法、鳥さんとのコミュニケーションを深めるためのセミナー、トレーニングクラスを開催しています
そちらに参加して学んだ情報や、他に同じくALETTAのバードトレーニングインストラクターの皆様から学んだこと、自分の経験、多くの鳥友さん、SNSのフォロワーさんなどの情報を元にしています
「応用行動分析学」とは何かについてはこちらにて解説していますので参考にどうぞ
オススメ書籍紹介
インコ・オウム行動コンサルタントの石綿美香さんが監修した飼育書が出ました
こちらの中に噛みつき解決方法、具体的な「こんなケースの時はどうしたら?」が掲載されています。人の関心を引きたくて噛む場合、発情で噛む場合…
他にも鳥さんのボディサインの例が具体的な説明と、イラストつきで!掲載されています
非常にわかりやすいですし噛みつき以外のこんな時どうしたら?の対応方法がたくさん載ってますので、是非読んでみてくださーい。オススメです
まとめ
長くなりましたが、よく言われる「鳥さんが噛むのには理由がある」「噛ませないようにするのが大事」という理由、わかっていただけたでしょうか?
私もわからなくてずっとモヤモヤしていましたが、今回バードインストラクターさんの協力や、石綿先生のセミナーに参加したことでやっと理解することができました
「なるべく噛ませないようにする(鳥さんに嫌なことをしない)」
「興奮してしまったら距離を取ってクールダウンを」
「ボディサインを読むことで鳥さんが嫌と感じる瞬間を回避できる」
「鳥さんを取り巻く環境を見直し、ストレスを感じるような物やことがないか、見直してみる」
↓ ↓ ↓ ↓
信頼関係を深めることが一番大事
そのほかもっと詳しいことや具体的な解決のケースについてはぜひ紹介した本だったり、バードトレーナーさんが開催しているセミナーに参加して聞いてみることをオススメいたします
同じ悩みを持つ人も参加しているので一緒に話し合いもできますし、動物を飼うのに大切なことは「相談できる人がいる」だと思うんです
なのでそういう出会いもそうだし、自分の悩みを解決するために行動することも非常に大事です。
私もそうやって今ここにいるわけですからね(/・ω・)/
少しでもお役に立てましたら幸いです
読んでいただきありがとうございました!