ラブバード(コザクラインコ、ボタンインコ)の噛みつきについて

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ボタンインコについて、ラブバードの飼いかた

こんにちは!ぽんずです

ぽんず
ぽんず

今回はラブバードの噛みつきについて書いていきます。少しでもお悩みの人のお力になれましたら幸いです

ラブバード(コザクラインコ、ボタンインコ)の噛みつきについて

Denis VelicanovによるPixabayからの画像

よく「コザクラ、ボタンは噛む」と言います。それが理由で手放されるという話を聞くたびなんとも言えない気持ちになります

鳥さんが「噛む」ということにはちゃんと理由がある…というか「行動はメッセージ」なので、何かこちらに伝えたいことがあるのだと思います

それが傍から見てわからないこと、突然噛みついてくるのに!?と思われることもあるかと思います。しかし先にも書きましたが「行動はメッセージ」なんです

なのでかならず何か訴えたいことがあるはずです

では何を訴えているのか?
考えうる理由をこれから解説していければと思います

ちなみにですが。
私が「コザクラ、ボタンインコ飼いたいんだよね~」って言われたら、「噛むけど大丈夫?」って必ず聞いてしまいます
「おいおい先に書いたことと言ってること違うじゃないか!」と思われた方多いと思います。すみません(;´∀`)

噛みつきは理由を分析して理由を解消すれば噛むことはなくなると思います。
が、噛まれたくらいで手放そうと思うような人ならば他の鳥種に変更するかいっそ飼わない方がいいのでそう聞いちゃいます
その人の覚悟を試してます(`・ω・´)

「絶対に」噛まない鳥さんなんて存在しないと思ってるし、鳥を飼う=噛まれる と思った方がいいです。

とか言うと語弊がたくさんありそうですけども、鳥さんにとってクチバシは手のような役割を果たしているので、物を掴んだり移動するときにも使います
何かを伝える時にもクチバシは使うものなので、クチバシで掴んだ先が指だったり肌だったり、服を掴んだ(噛んだ)つもりが肌まで噛んでた、、、とか。
本人(鳥)にその気はなくとも噛んでしまった、なんてこともあるので。

噛まない鳥さんはいないと思った方がいいですし、正直な話ラブバに噛まれるととても痛いです
それは前もって知っておいた方がいいです。

でもね、ラブバは「ラブバード」というだけあって愛の深い鳥さんですし非常に可愛いんです。
だからこそその種の特性や特徴、メリットデメリットを知った上で大事にしてくれる人にお迎えして欲しいなぁ、と思ってしまうのがラブバ飼いってやつなんです…

そんなわけで
これから「噛みつき」を減少させる、解決するために噛む理由や原因として考えられること、
解決するためにできることを解説していきます

まずは「ラブバード」について知ろう

Xenya PodoltsevaによるPixabayからの画像

大仰なタイトルをつけましたが、ラブバードって鳥さんはどんな鳥さんなんでしょうか?

尾羽が短くて可愛い、愛が深い、アフリカの鳥さん…
なんてことは皆さま知ってるかと思います。

ちなみにラブバードとは、コザクラインコ、ボタンインコを基本的に指します。
ラブバードの仲間は他にカルカヤインコ、ハツハナインコ、コハナインコ、ワカクサインコがいますが、こちらはほとんど流通していません

私の思うラブバードは

ラブバードってどんな鳥?
  • 非常にパワフル、エネルギッシュ
  • 発情が強い
  • 感情をストレートに表現する

です(私の主観)

ラブバードって、非常にエネルギッシュな鳥さんなんです。
小鳥って肩にとまったりしてのんびりしてるものでしょう?と思われる方もいるかもしれません

実は彼らは一度に2時間とか余裕で遊びますしとにかく体力が多いんです

ケージの中でも退屈しないようにおもちゃを多めに入れてるお家が多いです
ここはまず知っておいて欲しいです

パワフル、エネルギッシュだと何か問題なの?

エネルギッシュということは、体力がある=退屈したりフラストレーションを溜めやすい、ってことです

体力があるのでそのエネルギーを発散できないと、イライラから噛む場合があります

全ての個体がそうではないけれど。
エネルギーを発散できなくてイライラして噛む、も理由のひとつとしてあります

なのでケージの中でも遊べるおもちゃだったり、採食行動(フォレイジング)や運動、トレーニングで頭と身体を使うことによって、パワーを発散する必要があります

エネルギーが余ってる→けど遊ぶもの何もない→暇→発情する体力がある→発情

となってしまう場合もあるのでそのエネルギーをできれば発情以外に向けてもらいたいですよね

発情が強い

ラブバードはオスメス共に発情が強いので発情問題で悩む方が多いです

発情もシーズンに入ったから発情する場合と、気温や湿度が関係する場合、他に特定のもの(おもちゃだったりテントだったり、人の髪の毛だったりいろいろ)で発情のスイッチが入る場合があります

他にもさまざまな発情条件があると思いますがあくまで一例です

発情が強まると鳥が変わったように豹変してしまう個体もいます
いきなり攻撃的になったりもあります

発情が始まるとイライラするようでイライラから噛む場合があります

解決法としてはその子の「発情スイッチ」を見極めて、発情させないようにする、または発情を強めないようにする。
発情期や性成熟期は発情してしまうものですが、その度合いを少しでも軽減させることができると、鳥さんも発情で正気を失ってる時間が短くなります
それだけでもだいぶ違います(まじで)

それには先に書いたのと同じように運動したりトレーニングしたりフォレイジングしたりして頭を使った遊びや、身体を使った遊びをして、パワーを発散させることが大事です
他に適正体重の維持も必要なので病院で相談しましょう

発情のディスプレイ行動(吐き戻しや紙きりなど)も、発情が強まらなければさせて大丈夫だと思ってて。

紙切るのはいいけどそれをケージや巣と思っている場所に持ち帰るのはダメとか、その個体の発情が強まる行動はできればやめてもらい、でもここまでならOKというラインを作れるといいですよね

我が家の場合

うちの場合は吐き戻しはOKで、ふわふわしたものにおしりをこすりつけてしまうのでテントを昼間は撤去、あとツルツルした止まり木(ケージについてる純正の止まり木とか)もスリスリするのでそれは使用しない

興奮するとおしりをどこかにこすりつけようとするが、初期なら気を逸らして止められます。
しかし興奮させたまま放置してると本気になってしまいかなりイライラしてスリスリを最後までしないとダメな状態になってしまうので、そこまで行ったら最後までさせています

逆に言えばそこまで行かなければいいので早めに興奮する対象を見えなくするなどの対処をしています

換羽でイライラしている時

換羽になると羽が抜けて新しい羽と生えかわります。鳥さんの肝臓がフル活動して新しい羽を作ろうとがんばります

羽が抜けるとツクツクとした鞘が出てきますが、これがどうやら痒いみたいです

換羽にイライラしたりよく寝ていたりするのは、身体のしんどさから来ているようです。
ちなみに換羽が軽い鳥さん、重い鳥さん様々です。うちは軽いようで、抜けても全然しんどそうにしません

イライラはしますので、そういう時に噛まれることがあります

換羽の時は羽をつくるのにタンパク質を多く消費しますので(羽はタンパク質から出来ています)、タンパク質多めの食事内容にすること(換羽の時だけタンパク質の多いタイプのペレットに変更、大豆ミールをあげてみる、えん麦やカナリーシードを普段より少し多めにするなど)がオススメです

換羽の時はそういう事情があるので、イライラしているようなら構わないようにしたり、鳥さんの動きをよく見て噛みそうなら手を引くなど噛まれないように人側が気をつけるようにするといいです

感情をストレートに表現する

感情表現が非常にストレートでわかりやすいです

感情を表現するのにクチバシを使いますが、その時に怒ってると噛んできたりします
でも彼らもちゃんとクチバシで噛まれると痛いってことをわかってます

その上でやってきますが、鳥さんのクチバシって人でいう手と同じ役割を果たしているので、彼らは自分の気持ちにこっちが気づいてよ!って意味を込めて噛んでる場合があります
何かを訴えてるわけですね

要はコミュニケーションの手段としてクチバシを使っているわけです

そのコミュニケーションがうまく行かない時に、クチバシを使って訴えてきます

例として、

・手に乗ってと手を差し出されたけど、乗りたくないから噛んだ
・いきなり目の前に何かが現れて怖い、またはびっくりして噛んだ
・怖いから噛んだ(攻撃した)

・何かして欲しいから噛んだ(何かを要求してる)
・発情や換羽でイライラしていて噛んだ

などなど

ちなみに「八つ当たり噛み」もありますよね…びっくりしたりするとどこかに当たりたい→人の指にしよう!とかあります…イタイ…

ボディサインの話

ちなみに噛む前に、ちゃんと予備動作(ボディサイン)が出ています。
人だと感情が顔の表情に出ますよね。鳥さんの場合は身体全体の動きや行動に現れます

それを「ボディサイン」といいます

鳥さんは感情が行動に出ます(鳥さんだけでなく動物全般そうですが)
それがわかると今どんな感情なのかがわかって、より付き合いやすくなります

イヤのサイン

イヤのサインとしては

・目線を外す
・呼吸が荒くなる
・姿勢が後ろにさがる
・後ずさる
・飛び去る
・口を開けて威嚇する
・(最終的に)噛む

…と言った感じです。下にいくほど嫌の気持ちや恐怖が強くなります

手に乗ってと手を差し出された時に噛んだのは、まずは「手に乗りたくない」または「手が怖い」などイヤだったり、怖いという感情があります

それを表現するために①「目線を外す」「後ずさる」などのサインを出していて、②しかしそのサインを見落とされてしまい、③手に遠ざかって欲しいのにずっと手が前にあると、「いやだ、とか、怖い!」を伝えるために噛んだのだと推測されます

そういったコミュニケーションミスから噛みつきが起こっている場合もあります

後ずさりや威嚇のサインなく噛まれるよ!という人もいるかと思います。
その場合は手を一気に近づけすぎの可能性も。

上に貼ったボディサインの解説の動画の中で、実際に指を噛まれている箇所があります
短い動画ですので一度見てみてください

なぜ噛まれたかというと、「目の前…クチバシの近くに指を出したから」です

例えば人同士で、いきなり自分のパーソナルスペースに人が入ってきて身体の間近に顔や手を寄せてきたらどうでしょうか
びっくりして押しのけようとしたり、手で押したりしませんか?

鳥さんも同様に、いきなりすぎてびっくりして、噛むという動作に至ってしまってるのかもしれないし、
予備動作を飼い主は見てないから、噛まないとどいてくれない!と学習してしまったのかもしれません

ではどうしたらいいのかというと。

「ゆっくり手を近づける」です

ゆっくり手を近づければ、鳥さんも予備動作(ボディサイン)が出やすくなります。
イヤのボディサインが出ているときは、それが出てきたらすぐに手を遠ざけます

こうすることで、「あ、飼い主はこっちの気持ちをちゃんと理解してくれるんだな」って鳥さんは思ってくれます。
人同士でも「やめて!」って言ってすぐやめてくれた方がいいですよね?
やめてくれたら「この人はこっちの気持ちをちゃんとわかってやめてくれるんだな」って思いますよね?

すると「信頼度アップ」しませんか?鳥さんもおんなじです

鳥さんの気持ちを読める飼い主になりたいですね(๑•̀ㅂ•́)و グッ!

いい時のサイン

いい時は基本的に「前のめり」です

手に乗ってもいい時は指を見てすぐ足乗せようとしますし、早くそれやろうと言わんばかりに止まり木で待ってたりします

あとは我が家の場合は、水浴びしたいときは流し付近に飛んでいったり、別の部屋に行きたいときはドア付近に飛んでいったり

自分の要求が通ると大喜びで人の指に吐き戻ししたり、顔の方に来て耳をハミハミしたり、「チュピー!」って嬉しそうに鳴いたりします

すっごいわかりやすいです

ボディサインについての詳しい話はこちらの記事にまとめています

コミュニケーションを円滑にするために「合図」を決める

いろいろ書いてきましたが、鳥さんとのコミュニケーションをもっと円滑にするためにいろんな「合図」を決めるとお互いスムーズにコミュニケーションがとれるようになります

鳥さんが「手にどいて欲しい、または遠ざけたい」場合は、うちでは「鳥さんが手や腕をクチバシでタッチする」→手を遠ざける の合図です

上にTwitterに載せた動画を貼っておきます。こんな感じです

他にも手に乗りたくないから手を遠ざけたい場合も、同じようにチョンチョンとタッチしてきます。
この合図があった時はかならず手を遠ざけます。そういう約束、ルールなので

鳥さんがたまたま行った行動に意味を持たせる(ルールにする)ために、手や腕をクチバシでチョンチョンとタッチしたら手や腕を遠ざけるようにしました
何度も行ううちに、次第に鳥さん側も「チョンチョンしたら手が遠ざかるぞ」と理解してくれました

そうしてこのルールは定着しました(*´ω`*)

合図があると鳥さんも人もわかりやすいですし、意思疎通ができますね
意思疎通ができるとお互いに不快な思いをせずに済むのでとてもいいですよ(*´ω`*)

反対に人から鳥さんへの合図もあります。わかりやすいのは「水浴び」でしょうか

水浴びする?って聞くと水浴びしたい場合はキッチンに飛んでいったり、身体をブルブル振るわせたりします。他に水浴び用のトレーを見せると飛んできたりします

ほかにも「帰るよー」って言ったらケージに戻る合図です

合図って、「ツー」って言ったら「カー」みたいな感じですね 笑

「合図」があると次の行動を「予測」しやすくなります
予測できるは知ってる行動や内容なので「安心」します

「安心」は「自信」になります

鳥さんは学習している

鳥さんは言葉は話せませんし、こちらの言ってる言葉の意味を真に理解することはできません。その分こちらの行動を見て、いろんなことを学習しています

それによって次に起こることを予測しているわけです

なのでその「予測」を、もっとお互いにわかりやすい形にしようっていうのが「合図」です

自分が鳥さんだったとして、いきなり人から掴まれたり、ケージに手を入れられたりしたら。
非常に怖くないですか

できればそれをする前に一声かけてよ、って思いませんか

そんなわけで何かをする前に一声かけるようにするのオススメです。
できれば1ワードなどの短い言葉がいいです(お水、ごはん、ケージ(に手を入れる)、など)

特定のワードや行動による「合図」があれば、「ああ、○○が起こるのね」ってわかるので鳥さん側も怖くありません

反対に「イヤなことが起きるんだ」って学習してしまう場合もありますが、その場合はできればそのイヤなことが起きるって気持ちを少しずついい記憶に変えていけるといいですね

たとえば「病院」って聞いて「病院イヤ!」ってなってしまう子の場合は、まずは病院の「何」が嫌なのかを特定し(病院に行くのに乗る電車や車が嫌なのか、病院の白い壁が嫌なのか、先生の白衣が嫌なのか、などなど)、それに対する嫌な印象をよい印象に変えられるように日頃からトレーニングをすることでその印象を変えることができます

そのほか、噛む理由がわからない場合

今までに挙げた理由以外で噛む場合もあります

ただ、「行動はメッセージ」なのでかならず何かを訴えているはず

その理由を特定し的確にアプローチすることで、相手も噛むという行動に訴えずに済むようになります

しかしその理由を特定するのが一人では難しい場合もあります。
その鳥さんの行動を実際に(動画でもいいので)見ることでわかることもあります。飼い主さんが気づかない、または気づけない行動の場合も多いです

理由がわからない場合はバードトレーナー、インストラクターに相談しましょう

その方がずっと早く解決します

先に書いたように鳥さんの行動を実際に見てすぐわかる場合も多いです。理由がわかればそれに対する適切なアプローチも一緒に考えてもらえるので解決も早いですよ

お金はかかりますが問題解決と自分の鳥さんへの理解を深めるという意味でも相談してみることは非常にオススメです

ぽんず
ぽんず

個人的にはこのサイトで非常にお世話になっているクロース真桜さんのバードコミュニケーションのレッスンをオススメします。先に書いた合図づくりの話もそこで教わりました(/・ω・)/

まとめ

あんまりに「ラブバードは噛む」と言われて悲しいので記事書いてみました

実際私も悩んだ一人ですので、「ラブバードは噛む」と言われたら本当にその通りだと思います。
ですが、「噛む」で止まらずに、「どうして噛むのかな」と考えることが大事ですし、
なにより解決方法があるんだということをもっと多くの人に知ってもらえたらと思います

噛まれると痛いですしそれが理由で手放す人も多いと言います。

でも、手放す前にどうか、どうかバードトレーナーさんの個別相談、セミナー、レッスン、私の記事でもいいです、解決改善方法があるという情報に繋がって、改善できますように

とても可愛い鳥さんなんですよ。とても愛情深いです

どうかこの記事が、お悩みの人に届きますように

※アイキャッチの画像はDenis VelicanovによるPixabayからの画像です。お借り致しました

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