こんにちは!ぽんずです

今回は鳥さんの「噛みつき」についてです。
お悩みの方も多いと思います。鳥さんが噛むのにはちゃんと鳥さんなりの「理由」があります。その理由をちゃんと読み取って、対応できれば鳥さんとの信頼も深まり噛まれることも減少していくでしょう
今回はそれについて詳しく解説していきます
鳥さんの「困った」について

なんでうちの子はこんなに私が困ることばかりしてくるの?いじわるで性格が悪い、頭が悪いの?とか、なんで言うこと聞かないんだろう、とか、鳥だから仕方ない、なんて思っていませんか?
鳥さんは、本当はとても賢いので、ちゃんと彼らなりの方法で気持ちを伝えてきています
それを私たちがちゃんと読み取れてなかったり、間違った解釈をしてしまっていたり、お互いに快適に暮らすための方法を鳥さんにうまく伝えられてなかったりすると、上記のようなことを思ってしまうこともあるかもしれません
私も最初はどうしていいかわからず、あんずさんに酷いことをしてきたと思っています。無理やりキャリーに入れるとかもしてきましたし…
しかし、ちゃんと鳥さんの出しているサインを読み取り、鳥さんにこちらのして欲しいことを適切に伝える、アプローチすることができれば鳥さんはしっかり応えてくれます
これから鳥さんをお迎えする方や、お迎えしたけどどうしていいかわからない方、現在進行形でお困りの方に向けて、どうやって解決したらいいのか、実際に私がどうしたのかについてお話していきたいと思います(/・ω・)/
噛みつきってどんな理由が考えられますか?

鳥さんが噛むのには理由があります。動機もなく噛むことはまずないです
大きく分けてこのような理由が考えられると思います
①鳥さんに人が嫌なことをした(嫌なことから逃れるために噛んだ)
②手を噛んだら鳥さんにとって面白いこと、 いいことが起きた
③興奮している
④信頼関係がまだできていない、信頼度が低い
①鳥さんにとって嫌なことをした (嫌なことから逃れるために噛んだ)
鳥さんには人間のような手があるわけではないので、気持ちをクチバシで伝えてきます。足が使える鳥種ならば足を使って伝えてくることもあるでしょう
嫌なことがあった場合、実は噛みつくというのは最終手段で、その前にはちゃんと威嚇したり、後ずさり(身体の重心が後ろにずれる)したり、「嫌」というサインを出していることが多いです。
ただ、ちょっとわかりにくいので気づかれないことも多く、これを無視されると鳥さんに残されているのはクチバシで噛みつく、という最終手段のみとなります
結果、噛まれるということに。。。
噛めば、痛いから相手は怯んで下がりますよね。
鳥さんからしたら「やっと離れてくれた」と思っているかもしれません
② 手を噛んだら鳥さんにとって面白いこと、 いいことが起きた
②については、いろんな状況が考えられます
まずは飼い主さんがすごく痛がって痛いとリアクションする。泣く、唸る、など。
飼い主さんが鳥さんに向かって怒鳴る、怒る、睨む、ケージに戻す、真っ暗な空間に閉じ込める、、、、など
人から見たらすごく「嫌なこと」ですよね。こんなことされたら二度としない、とまで思うかもしれません
これみんな「嫌なこと」なのに、なぜ「 鳥さんにとって面白いこと、 いいことが起きた 」という見出しなのかと言うと。
これらが鳥さんにとって、「すごく楽しいこと」だったとしたら?
飼い主さんが大声でしゃべってくれて(リアクションしてくれて、怒鳴って)楽しい、じっと見つめてくれた嬉しい、ケージに戻りたかったからちょうどよかった!、真っ暗な空間にしばらくいたら、飼い主さんがやってきてまた構ってくれる、面白いアトラクション…という風に鳥さんは感じているかもしれません
楽しいから、「また噛めばこの楽しいのが起きるんだ」と思ってるかも
人にとって嫌だ、罰だと感じるものが鳥さんもそうとは限らないのです。鳥さんからしたらこれらすべて「楽しいこと」かもしれません。人の常識は鳥さんには通じないのです
鳥さんによっては罰として理解するかもしれないけど、そもそも鳥さんに罰を与えることは逆効果になります。最初は効いていたとしても、そのうちもっと噛んだり騒いだり言うことを聞かなくなります。
それならもっと強い罰を…となっていき、よくない循環に入っていきます
それよりも、鳥さんにそういったことをしなくていい環境づくりをした方が、ずっと簡単だし早いし楽です。
それについては後述します
③興奮している
まず興奮しているときに手を出さないこと。
鳥さんも若い頃は特に興奮しやすいですし、発情が絡むとイライラしていたり、テリトリーに入らないで!!と攻撃的になることもあります
人も不機嫌だったり怒っている時に話しかけて八つ当たりされたりすることありますよね(;^ω^)
あれとおんなじです。こうなったら落ち着くまでそっとしておきましょう
ほかにおもちゃで遊んでいて興奮してくる、手で一緒にプロレスのように遊んでいて興奮してガブリ…なんかもよくあると思います
その際タオルやぬいぐるみ、おもちゃ等を渡してそっちを噛んでもらうとか。
興奮しすぎたと思ったら手を引っ込めてクールタイムを作りましょう
2022.9.19 追記
体力が有り余ってるので興奮しやすい場合もあります。ケージの中で退屈しないようにおもちゃを入れたり、フォレイジング(フォージング)トイや手作りフォージングトイ(採食行動)をしてケージ内でも遊んでもらって退屈しないようにする
放鳥時に運動する(飛び飛び運動オススメ)などをして、有り余るエネルギーを発散させることも大事です
そのうち飛び飛び運動の解説記事も書こうと思ってます🥳
— ぽんず@ボタンインコ (@ponzu_button) August 28, 2022
最初はこんな感じで教えましたよ〜って動画。輪っかはダイソーやセリアで売ってますヽ(・∀・)ノ
ちょっとずつ距離や高さを上げていくの大事#バードトレーニング pic.twitter.com/Jos0sK6zin
④信頼関係がまだできていない、信頼度が低い
鳥さんは信頼関係ができてない場合、近寄らないで!さわらないで!!と威嚇したり噛んできたりすると思います。
人だって、知らない人からいきなり近寄られたり触られそうになったら嫌じゃないですか?
ぐいぐい来られたりするのも嫌じゃないですか?
まずはゆっくりお互いを知って、親睦を深めていきたいと思いませんか?鳥さんもそんな感じだと思うんです
こちらについては信頼関係を構築するとともに、信頼貯金を貯めていきましょう
信頼貯金が貯まれば、鳥さんはこちらのことを信頼してくれるし、多少の鳥さんが嫌だなと思うことも許容してくれるようになります
解決法の前に。「噛んだらノーリアクション」は誤り?
本には「噛むなどの望まない行動にはノーリアクション」と書いてあることがあります。
噛まれたら3秒待ちましょうとか。何かが起きて3秒経つと、行動の関連付けが難しくなると言われているので待つのですが、鳥さんにはこれはどんな風に伝わってるのでしょうか?
噛まれてしまったならばノーリアクションがたしかに大事です(反応してしまうと面白がらせてしまって、「またやろう」と思わせてしまうかもしれないので)
ただ、ノーリアクションでは解決法にはなっていないのです。
鳥さんが噛んだ→飼い主はノーリアクション
これって、自分が鳥さんだったとしてどう思いますか?「飼い主噛んだら飼い主静かになった。おわり。」じゃないですか?笑
鳥さんに噛むことはよくないとも伝わらないし、なにも状況が変わっていません。なので結局また噛みますよね
要は、「鳥さんに何も解決方法を伝えていないので、ノーリアクションが意味のある行動になっていない」んです
鳥さんに解決法を伝えることは難しいです。言葉は通じないし態度で伝えるとしても鳥さんと人の常識が違うのでわからないと思います
なので、「最初から噛むような状況をつくらない」ことが解決法として有効なのです。
(人が) 噛むような状況をつくらない →鳥さん噛まない→→ 噛むような嫌なことが(人から)起きない→嫌なことがない→安心→信頼→好き
って感じです。理想論だけど、これを心掛けるだけで全然違うんですよ
噛むような状況を作らないということについては、詳しくは下にて解説していきますね
鳥さんの噛みつきを改善する、解決法は?

さて、解決法です。
答えは
①「鳥さんに人を噛む経験を積ませない」
②「鳥さんのボディサインを適切に読みとろう」
③「興奮してきたらクールタイムをとろう」
④「バードトレーニングを通して信頼関係を築く」
です
ネットでよく言われる「噛まれたら息を吹きかける」、「手を揺らす」など。
これらは「対処法」としては間違ってないこともあるのですが、「解決法」としては機能していません
なのでこれらをしたところで解決には至らないのです
そうすることで噛んだままのクチバシを離してはくれるとは思いますが、「噛む」という行動がなくなるわけではありません
①「鳥さんに人を噛む経験を積ませない」
これは「乗るのイヤ!」と拒否してるインコ
— ぽんず@ボタンインコ (@ponzu_button) March 4, 2022
しつこくするともっと噛んで拒否してくるので一度引き下がります
再度指を出したら乗ってくれました😊
相手の要求を聞くって大事だよね。要求が通るって嬉しいよね😌 pic.twitter.com/sfPqyr6WvX
はい、鳥さんになるべく手などを噛ませないようにすることがまず一番大事です
それで。
噛まれそうになった時、私がするのは。
①まず鳥さんをよく観察する
②なんだか不穏な空気を感じ取る(指を見てじっとしてる、怒って威嚇してきてる、など)
③「手を引っ込める」「鳥さんと少し距離をとる」「手に乗ってきて噛もうとしてきたらすぐ降ろす」
④そのあと違うことで気を逸らすようにしています
⑤鳥さんがなぜ噛んでこようとしたのか理由を考えて、次同じ状況になった時に違う対処をしてみる→それで解決することも
⑥軽く噛んできたところで「嫌」という意思を感じ取って引き下がる(↑に貼ったツイートがそうですね)
そうすることで「鳥さんに手を噛ませない」ように気を付けています
なぜかというと、手を噛んでしまうと「手は嫌なやつ!」と鳥さんに思わせてしまうかもしれないから
詳しいことは以下にて説明していきます。少し長いですがお付き合いくださいませ
①-1 鳥さんにとって「距離感」って大事なこと

鳥さんは、仲いい相手といる時はくっついてる時もあるけど、複数羽いる時はこんな感じでソーシャルディスタンスを取っている場合も多いと思います。
実際にソーシャルディスタンスを取っている鳥さんを見たことがある人も多いはず
これは、お互いに距離を取っていて、これ以上は近寄らないでね、っていう心の距離なんだと思うんですよね。それより近づくと近づかれた方が後ずさりしたり、逃げたりすると思います
鳥さんにとって、距離ってすごく重要なことなんです
①-2 威嚇されたり噛まれそうになったら手を引っ込める→こっち(鳥さん)の気持ちをわかってくれる→信頼につながる

これが本当に大事です。
鳥さんはソーシャルディスタンスを大事にしているし、その距離が近づいたら交戦開始!になります。よくクチバシでケンカしてるの見ますよね
でもケンカになる前に逃げればケンカにまで発展することは少ないと思います
そんな感じで、人も威嚇されたら手を引っ込める。顔を近づけていたなら顔を引く
これだけで鳥さんには「こちらに交戦の意思はない」ということが伝わります。
すると、「鳥さんは自分にこれ以上嫌なことをするわけではない」と理解します→この人は危害を加えてくる嫌な人じゃない→信頼につながります
信頼関係がしっかり築かれていくことで、鳥さんの方も「以前はケージは自分のナワバリだったから手を入れて欲しくなかったけど、仲良しだから入ってもいいよ」、「ごはんを取ると思って噛んでたけど、そういうわけじゃないんだよね」…という風に多少のことは受け入れてくれるようになります
①-3 信頼関係がなにより大事、鳥さんが嫌なことをしないにする
(人から)嫌なことをされないという安心につながる→安心は自信につながる→ 信頼関係が深まる
信頼関係が深まると、多少の嫌なことも受けいれてくれるようになります。→噛みも減少します
しかし、鳥さんに無理やり何かをしたり、鳥さんにとってすごく嫌なことが起きれば、信頼貯金が一気に減ります。
信頼貯金が減れば信頼関係が崩れるわけなので また噛むようになったりします
その場合はまた信頼関係の構築から始める必要があります
具体的に嫌なことをしないってどういうことかと言うと。鳥さんのわがままにすべて付き合えばいいというわけではなく。
鳥さんに「ダメ!」と言わなくていい環境を、人側が作ることが大事です
たとえば無理やりケージに戻さなくてもいいように、自発的にケージに戻ってくれるようにトレーニング(教える)する、ケージに戻ってくれたら好物のおやつをあげるようにする、など、鳥さんが嫌な思いをせずともこちらの望むこと(ルール)をしてくれる環境を人側が用意しましょう
①-4 鳥さんに「ダメ!」と言わなくていい環境を、人側が作りましょう
あらかじめいたずらされて困るものは片付けておく、耳たぶや足を噛まれて痛いならば噛まれても痛くないように靴下を履いたりタオルで耳を隠す。
鳥さんに噛まれたならば次から噛まれた時と同じ状況をつくらないようにしましょう
→すると、鳥さんに「ダメ!」と言う状況は減っていくはず
先に「鳥さんにノーリアクションでは鳥さんはわからないよ」と書きました。鳥さんに「こうしてね」と言葉で言ったところで伝わりません
では、どうやって噛まないことを教えるかというと、「噛むような状況をなくしていく」ことが大事です
噛むような状況をなくしていくというのは、「ダメ!」と言う環境をなくしていくことと同じです。
あらかじめそういった環境がなければ、「ダメ」と言わなくていいですよね
すると、どうなるかというと、「鳥さんを褒めるしかない環境」ができあがります
鳥さんも人も、褒められたり注目されることが好きだと思います。鳥さんをたくさん褒めてあげると、もっと褒めて欲しいと思って、褒めたことをもっとするようになります
するともっと褒めてもらえる、注目してもらえるから、もっともっとやりますよね。そうしてよき循環が生まれるのです
これは現に我が家がそうなので。本当にそうなんですよ
詳しいことはこちらの記事にて解説していますので、是非お読みください
鳥さんや動物を「褒めてよい関係をつくる」ことは 行動学(応用行動分析学)の「正の強化」の理論を用いています
興味本位で人の足とか指を噛んでくる場合は?
そういう場合も、まず噛んできたら他のおもちゃなどを渡してそれ以上噛まれないように距離を取りましょう。足を噛んだら「これは楽しい!」と思わせないようにします
他に足ならば靴下を履くなど、噛まれることに対する対策をすぐ行いましょう。
この時鳥さん側に噛まないように教えよう、というのは難しいです。鳥さんは楽しくてやってるのであって、悪いと思っていないから
人側が周りの環境(靴下を履く、噛まれないように距離を取る、他のおもちゃのが楽しいよと誘導するなど)を変えることで対応するのがオススメです
耳たぶを噛んでくるのはなぜ?
いろんな理由があると思いますが、もしかしたら構ってほしくて噛んでるのかもしれないし、暇で噛んでるのかもしれない、耳たぶの感触が楽しいのかもしれない
いずれにせよ放置していいものではないので、
・まずはタオルなどを首に巻いて物理的に噛めないようにする
・噛んできたら違う遊びに誘う
・または離れたところでおやつをあげる
など、そこから離れてくれるように仕向けるのがオススメです
②鳥さんのボディサイン、ボディランゲージを読み取ろう

ちょっとでも動いたら一度やめて、またして欲しいか確認してからするようにしましょう
ちゃんと鳥さんは自分の気持ちを行動で表してるんですよね。
たとえば「美味しそうなおやつが目の前にあるとき、瞳が輝いてる!」「ケージから出して欲しいときは鳴いたり動きでアピールしてくる」など。
嬉しい時や興味あることには前のめり
実はそんな感じで「嫌なときのサイン」もしっかり出してるんです
・後ずさりする
・クチバシを開けて威嚇する
・飛び去る
・背中を向ける、目線をそらす
・怒る
…など
嫌な時は姿勢が後ろに下がります
このサインをしっかり見て気づいてあげられれば、
「今は嫌なんだね」
と手を引っ込めることができます
他にもおもちゃを見せていたならばそのおもちゃを隠すとか、嫌な思いをさせないように人側が対応することができます
鳥さんの出しているボディサイン、ボディラインゲージを適切に読み取るためには、まずは鳥さんのことを観察!観察!!
よく観察していれば、鳥さんの小さな動きの変化にも気づくようになりますよ。あ、今重心が後ろに下がった、怖いんだな
あ、今重心が前に動いた、興味があるんだな、とか。
そういう小さな変化に気付けるようになると、ぐっと鳥さんとコミュニケーションをとるのが楽しくなりますよ。鳥さんは感情が読みづらいとかいうけど、嘘です
とてもはっきり自分の気持ちを表しています
興味ないことや行きたくないところには絶対しないし行きません。手に乗りたくなかったら乗りません。
鳥さんの気持ちを読み取り、尊重してあげることで信頼向上につながります。
人間の気持ちを押し付けるのではなく、まずは相手の気持ちを尊重しましょう
カキカキしたいとか、おさわりしたいとか、そういうのはしっかり信頼築いてから。まずは鳥さんに嫌なことをしないようにすること。これとっても大事!
信頼を築けば鳥さんの方から「カキカキして」ってきてくれます。
ボディサインについては長くなったので別の記事にて解説しました
ボディサインは人間同士が「空気を読む」のと同じくらい大事なことです。是非知って欲しい大事な話です(/・ω・)/
こちらの動画の中でもボディサインの解説がありますのでよければご覧ください
非常にわかりやすく解説されています
2022.9.19 追記 鳥さんとの間にルールをつくろう
あんずさんの「今はイヤ」の合図の様子
— ぽんず@ボタンインコ (@ponzu_button) September 19, 2022
指ちょんちょんしたら手を引いてます。そういうルールを作りました😊
おかげでお互い快適🫶
向こうは自分の要求を理解してもらえてるのでイヤな思いせずに済みます✨ pic.twitter.com/Hg0A5AJ8l0
鳥さんが出してるボディサインを読み取った上で、今度はそれを使って「合図」を作りましょう
我が家の合図はこんな感じです。
上の動画、指をチョンチョンってしたら手を引いてます。これは「今は手に乗りたくない」「触らないでほしい」という鳥さんからの「合図」です
これが出たら私はかならず手を引きます。
鳥さんからしたら「自分の要求が通った。理解してもらえた」と思ってもらえるはず
最初は鳥さんも何気なくした行動でした。腕や指をチョンってしたタイミングで手を引っ込めたり遠ざけたりしたことが、最初です
それをした時に「おや?」という感じの様子だったのが印象に残っています
指チョンチョン→手が引っ込む→ 「手を遠ざけたい時は指チョンチョンしたらいいんだな」と次第に予測できるようになっていきます
他にも
「ケージの中でベルを鳴らしたらかならず鳥さんのところに行く」→「人が来て欲しい時にはベルを鳴らせばいい」
「鳥さんが餌入れをじっと見てたらおやつを入れる」→「おやつが欲しい時は餌入れをじーっと見てたらおやつがもらえる」
などができますね
すると鳥さんもむやみに噛みついたり鳴いたりして自分の気持ちを主張せずとも、もっと的確に人間に自分の要求を伝えられるようになります
他にもケージに手を入れると噛まれる場合、ケージに手を入れる前に手を広げて見せて「入ります!」と言ってから手を入れるとか、「お水!」と言ってからお水を交換するとか
先に声をかけて「今からこれしますよ!」の合図(短いワードがいいです)を言ってから何かを行うことで、鳥さん側も「あ、〇〇するのね」と予測が立つようになるので少し安心できると思います
意識してやってみるとお互いの関係が変わりますので是非やってみてくださいね( *´艸`)
カキカキしているとガブってされます
これ、よく聞きます。私も以前そうでしたが、石綿先生がいつもセミナーで言っているのは「カキカキを途中でやめて、鳥さんにまだして欲しいか確認すること」
カキカキしてもらってる最中に、鳥さんが自分で掻きたくなったりちょっと体勢変えたいとか、今のそこは嫌だった、とかいろいろあります
なので鳥さんがちょっとでも動いたら一度やめて、まずは鳥さんの動きをよく観察しましょう。
鳥さんがまたカキカキして欲しければ自分から頭を下げて催促してきたり、顔をくっつけてきたり「して欲しい」というサインを出してくるはずです
して欲しくなかったら鳥さんはそのままどこか行くでしょう
人側は「もっとしたい」、「まだいいでしょう?」とか思うかもしれませんが、そうやって気持ちを無視してカキカキすると、「しつこい!」って鳥さんに怒られる(噛まれる)ことになります
鳥さんの気持ちを第一に考えて、それに寄り添うようにすると、今よりずっっっと鳥さんと仲良くなれます。
自分の気持ちを優先する前に、鳥さんは今どうしたいかな?をよく見てあげて欲しいと思います
鳥さんの気持ちに丁寧に対応すると、鳥さんももっとこちらの気持ちに応えてくれるようになりますよ
③鳥さんと遊んでいて興奮してきたら→興奮する前に別の遊びに誘おう
一緒に遊んでいて興奮してきて噛まれるって、けっこうあるあるだと思うんです
鳥さんと一緒に手を使って遊んだりプロレスごっこしたり(これはローリーさんとかシロハラさんなどに多いかな)する場合に、だんだん目がすわってきて興奮してきたな…と思ったらその遊びを一旦切り上げてクールタイムを作りましょう
または他の遊びに誘うようにしたり、手ではないおもちゃを差し出したり、まず興奮する状態を作らないようにするのがオススメです
手を使って遊んでいた場合は手を鳥さんから少し離してみるといいです
「興奮してきたら少し距離をとってクールタイム、または別の遊びに誘う、または手以外のもので遊ぶ」のがオススメです
興奮する→噛まれる なので 「興奮させないことで噛む状況を作らない」 ということになります

我が家は興奮してきたらおもちゃに当たってもらっています。ボタンインコは「ダッシュ噛み」をすると言われますが、我が家もあります
興奮してきたらおもちゃに向かってダッシュ噛み!あれはダッシュっていうかジェットのようなのでおもちゃが吹き飛ぶこともあります(苦笑)
そのあとはケロッとしているのでこの方法を採用しています
④バードトレーニングを通して噛みつきを改善していこう

噛みつきを改善するには、上記の解決法プラス、クリッカートレーニングが有効です。
クリッカートレーニングによって鳥さんと人と正しい距離感を学びつつ信頼関係を築いていきましょう
クリッカートレーニング?と思われる方もいるかもしれません。
クリッカーとは、「音が鳴る道具」のこと、音が鳴ったらおやつ(ご褒美)がもらえるというルールを鳥さんと人の間に作ることで、鳥さんにいろんなことを教えることができるます
人慣れしていない鳥さんにも有効なトレーニングです
こちらの記事にして詳しく解説しました
楽しいので是非とも一緒に遊んでみてください。クリッカートレーニングについては解説動画ややり方を教えているセミナーもあります
噛むのは鳥さんからのSOS

噛まれて痛いのは私なのに!と思われる方も多いと思います
でも、実は噛むというのは鳥さんからのSOSなんじゃないかな、と私は思っています
噛むって、人は簡単に言うけど、鳥さんからしたら攻撃手段がクチバシしかないので噛むというのは相当嫌なことがあったり怒っていないとやらないと思うんです
噛むまでに、実は多くのサインを出しています
重心が後ろに移動→あとずさる→翼を広げて自分のが大きく見せる→ クチバシを開ける→ 噛む
鳥さんにとって噛むということは、よほど強いメッセージ(嫌)を伝える時にしかしないということなんです…
逆に言うと、それくらい強いメッセージを相手に伝えているとも言えると思うんです
「うちの子噛むから」って言うのは簡単だけど、鳥さんは何か嫌だなと思うことがあって、それで噛んできてるのかも。
何かストレスを感じている、飼い主さんの何かが嫌とか、不満があるとか。
人側が悪気なくやっていること、良かれと思ってやっていることが、もしかしたら鳥さんにとっては嫌なことなのかも。
たとえば無理やり掴む、嫌がっているのにカキカキする、尾羽など触ってほしくないところにタッチする、など
ほかにも無理やりケージに戻したり、無理やりキャリーに入れたり、鳥さんの気持ちを尊重せずにこっちの都合で「無理に」何かをすることは鳥さんが強くストレスを感じることでもあります
こういったことをすると鳥さんとの信頼関係が崩れるので鳥さんが飼い主さんに対して不信を抱くようになるきっかけになります
すると、鳥さんは何もしてないのに噛むようになります
(自分の経験談より)
ほかにも鳥さんがストレスを感じることがあると、それが噛みつきという形に表れている場合もあると思います(問題行動)
そこを解消してあげることで、今よりずっと関係が良好になると思います
無理やり鳥さんに何かすることは、信頼関係を大きく損なうことになるので、できれば鳥さんが自発的にケージに戻ってもらえる、キャリーに入ってもらえる、など、自発的にしてもられるように日頃からトレーニングしておくことが大事だと思っています
噛むということは、鳥さんからのSOS。
「これくらいなら痛くないから噛まれても平気」ではなくて、ちゃんと鳥さんの出している声に耳を傾けてあげて欲しいです
でないと鳥さんはもっと強くSOSを出してきます。伝えようとしてきます
強く噛んだり、大声で叫んだり。
そうなる前に、小さなサインからしっかり気づいてあげたいですよね
合わせてこちらの記事もどうぞ↓


噛みつき改善に、 バードトレーナーに個別相談をお願いする 、鳥さんのセミナーに参加する
■個別相談
悩まれているならば、バードトレーナーさんに相談してみるのがオススメです
応用行動分析学の考えを用いつつ、豊富な経験からしっかりアドバイスをしてくださいます
なによりこちらの話をしっかり聞いてお話してくれます。
悩まれている場合、話を聞いてもらうだけでもだいぶ違うと思うので、一度相談してみると気持ちも整理できますし見えてくることもあると思います
一人で悩むより、相談できる相手に相談した方がずっといいですよ
★オンラインで受けられる個別レッスンができました♪
噛みつき等の困ったことの相談やバードトレーニングのレッスンが受けられる場所がオンラインでできました
2種類あります
自分にはどちらが向いてるのかわからない場合も、話を聞いた上でどちらがいいかオススメしてくれますので、まずはお問合せしてみてくださいね
詳しいことはこちらからどうぞ
■セミナー
オンラインや対面にて、バードトレーナーの先生がセミナーを開催しています。
鳥さんと上手に付き合う方法や、鳥さんの飼育に関すること、クリッカートレーニングについてのセミナーやトレーニングクラスなどなどいろいろあります
鳥さんに関するセミナー自体、かなり多く開催されています。獣医師主催だったり、NPO法人のTSUBASAさんだったり、個人でだったり。
金額はまちまちですが大体3000円~。時間は2時間くらいが多いです
個別相談はハードルが高いけど、話は聞いてみたいという方は、セミナーにまず申し込んでみることをオススメします。
2時間講師の話を聞くというものが多いです。今ならオンラインで見逃し配信で好きな時に期間中なら何度も見られる、というものもありますね
セミナーの情報は各先生のHP、こくちーず、SNSなどで告知をしていますので、是非検索してみてくださいね
こうして今鳥さんの困ったについて解説しているのも、元々はセミナーに参加したことで知ったこと、理解したことをお話しているわけです
(※この記事自体はセミナーの内容をそのまま書いてるわけではなく、自分なりの解釈を解説しています。専門家の話を聞いた方がずっとわかりやすく深く理解できますよ)
知ることで得られることがとても多いです。是非参加してみてくださいね(/・ω・)/

今回参考にした書籍のご紹介
インコ&オウムのお悩み解決帖
バードトレーナーの柴田さんが、birdsgroomingshop に勤務されていた際の個別相談の内容をまとめたものです
毛引き、自咬、噛みつき、呼び鳴きなど、飼い主さんのお悩みに寄り添い解決法を提案し、改善していった話が掲載されています
お悩みの方に非常に参考になる本だと思います。また、今困っていなかったとしても今後のために読んでおくのも非常にいいですよ
漫画で楽しむ インコと飼い主さんの事件簿: トラブル事例から予防、回避術 満載
こちらも非常にオススメです。まず手にとるならこの一冊!
まとめ
長くなりましたが、よく言われる「鳥さんが噛むのには理由がある」「噛ませないようにするのが大事」という理由、わかっていただけたでしょうか?
私もわからなくてずっとモヤモヤしていましたが、今回バードインストラクターさんの協力や、石綿先生のセミナーに参加したことでやっと理解することができました
「なるべく噛ませないようにする(鳥さんに嫌なことをしない)」
「興奮してしまったら距離を取ってクールダウンを」
「ボディサインを読むことで鳥さんが嫌と感じる瞬間を回避できる」
「鳥さんを取り巻く環境を見直し、ストレスを感じるような物やことがないか、見直してみる」
↓ ↓ ↓ ↓
信頼関係を深めることが一番大事
そのほかもっと詳しいことや具体的な解決のケースについてはぜひ紹介した本だったり、バードトレーナーさんが開催しているセミナーに参加して聞いてみることをオススメいたします
同じ悩みを持つ人も参加しているので一緒に話し合いもできますし、動物を飼うのに大切なことは「相談できる人がいる」だと思うんです
なのでそういう出会いもそうだし、自分の悩みを解決するために行動することも非常に大事です。
私もそうやって今ここにいるわけですからね(/・ω・)/
少しでもお役に立てましたら幸いです
読んでいただきありがとうございました!