こんにちは、ぽんずです
今回は私が愛してやまないボタンインコについて!
まず、ボタンインコの原種が4種類いるって知ってますか?ここではボタンインコがどんな鳥さんか知りたい方、これからお迎えを検討している方に向けてボタンインコがどんな鳥さんかを解説していこうと思います!(∩´∀`)∩
ボタンインコってどんな鳥?
ボタンインコというのはオウム目インコ科ボタンインコ属の鳥さんのことで、体長はだいたい13cmくらい
体重は個体によって差があり、35~50gくらい。大きい子だと60gいく子もいるようです(※肥満体型ではない)
ボタンインコと一括りに言っても、4種類存在していて
・ボタンインコ(英名:Nyasa Lovebird)
・キエリクロボタンインコ(英名:Masked lovebird)
・ルリコシボタンインコ(英名:Fischer’s lovebird)
・クロボタンインコ(英名:Black-cheeked lovebird)
がいます
ボタンインコ(Nyasa Lovebird)(分類のボタンインコと紛らわしいので、ここではニャサ、と呼びます)
ボタンインコは海外では「リリアン」や「ニャサ」「ニアサ」と呼ばれているようです
「リリアン」というのは学名の「Agapornis lilianae」から。
他のボタンインコよりも顔の赤が強く、範囲も広いのが特徴です
日本にはほぼいないので、まず見かけることは(今のところは)ないでしょう。
ネットで「Nyasa Lovebird」と検索すれば姿を見ることができます
他のボタンインコより小さいらしく、繁殖も難しいそうなのであまり海外でも出回ってないのかもしれません
キエリクロボタンインコ(Masked lovebird)
頭が真っ黒、キエリの名前のとおり、真っ黄色なエリが特徴です。ここにオレンジが入っている個体は、おそらくルリコシボタンインコとの交雑種でしょう
ルリコシボタンインコ(Fischer’s lovebird)
顔のオレンジが喉にまであるのが特徴です。他に腰が「瑠璃色」です
ルリコシボタンインコはFischerさん(ドイツの探検家グスタフフィッシャー)が発見したのでその名にちなんで名づけられたそうです
日本名の「ルリコシ」は、その名のとおり「瑠璃腰」、腰の部分が瑠璃色なのでそこから名付けられたのでしょう。
実際他の種類のボタンインコは腰の色は瑠璃色ではなく黒、または紺色、というのでしょうか、少なくとも瑠璃色ではないです
(交雑種でルリコシの血が入ってる場合は腰の色が瑠璃色になります。交雑種については下に解説しています)
ルリコシもキエリクロも、ボタンインコの中で一番出回っており見かける種類です
クロボタンインコ(Black-cheeked lovebird)
英名の「Black-cheeked lovebird」のとおり、ほほの部分の黒が濃いです
ほかに他のボタンインコに比べてエリ(前掛けと呼んだり)の部分が狭いようです
ブルーボタンインコだと後頭部から首にかけてグレーになるのが特徴です(他のボタンインコは白が入る)
クロボタンも日本にあまりいませんので、原種を見る機会はまずないと思われます
ネットで「Black-cheeked lovebird」と検索すれば原種の画像を見ることができます
以降ボタンインコ(Nyasa Lovebird)は「ニャサボタンインコ」と書いていきます
(分類としてのボタンインコ表記と区別するため)
ボタンインコの「交雑種」
ボタンインコは4種類いると書きましたが、日本に原種はほとんどいません。原種というのは犬の血統と同じように、野生のボタンインコと同じDNAをもっている子たちを指します
本当は血筋を守るべきでしたが、悲しいかな交雑(他のボタンインコ同士を掛け合わせること、犬でいうハイブリットや雑種と同じ意味)が進んでいます
なのでペットとして流通している子たちはほとんどが交雑種でしょう
一部には原種の鳥さんを飼育・繁殖させているブリーダーさんやショップもあります
他に海外から原種の鳥さん(※繁殖個体)を輸入している方もいるようです
交雑種だから何かよくないことがあるのかというと、普通に一緒に暮らす分には何も問題はありません
ただ、そういう事実があるということをお伝えしたかっただけです。悪しからず。
ボタンインコの生息地は?
キエリクロボタンインコ →タンザニア北東部
ニャサボタンインコ →モザンビークのマラウイ湖とニアサ湖の北岸
ルリコシボタンインコ →タンザニア北部のビクトリア湖の南と南東
クロボタンインコ →ザンビアのカフウェ国立公園からリビングストン、ビクロトリアフォールズザンベジ国立公園、ジンバブエ北西
(※廣末さおり著 ザ・ラブバード、ボタンインコのwikiを参照)
ボタンインコってどんなカラーがいるの?
こちらに詳しくまとめましたので是非ご覧ください(/・ω・)/
鳴き声は?おしゃべりする?
鳴き声も意外と個性がありまして、その子によっても少し違います。意外と高い声で鳴くので響きます。耳元で鳴かれると「うわっ」ってなります
お店で聞くのと実際に家の中で聞くのとはわけが違くて、TVが聞こえない…まではないけれどTVを見てて最初の頃はやっぱり気になるし、最初の頃はずっと鳴いてたからノイローゼになりました…
うるさいと思ってもそれを抑えさせることはできないので、こっちが慣れるしかないですね…アクリルケースで声が抑えられる、という話がありますが、よくて2,3割カットくらいです。過度の期待は禁物です。
今は静かなのですが、最初の1年くらいが一番しんどかったです…
その他鳴き声についてはYouTubeなどに動画があがっていると思いますので、そちらを是非参考に見てみてくださいね
その他飼うことのデメリットについて解説した記事も合わせてどうぞ
おしゃべりは?
ラブバード自体があまりおしゃべりを得意とする種類ではないので、しても1、2ワードの子が多いです。
びっくりなのが、ラブバードは男子より女子のがおしゃべりします
女子のが自分の名前を憶えておしゃべりしたりします。おしゃべりと言っても、鳴き声がなんとなくそのワードに聞こえるレベルですので、こちらも過度に期待はしない方がよいでしょう
おしゃべりはしないけど、鳴き声で自分の気持ちを表現してくるのでとても面白いです。ギャッって鳴いた時は不満ががあるとか、チュピ!って鳴いた時はご機嫌とか。
おしゃべりでのコミュニケーションはないけど、鳴き声で気持ちを伝えてくるのがとても面白いですよ(n*´ω`*n)
ボタンインコの性格は?
性格についてはいろんな方に聞いたりして私が認識しているものであって、すべての個体にこれが当てはまるわけではないことは先に書いておきます
よく本に「神経質、独立心が強い、クール、内気」とか書かれていますが、、、、
当たらずも遠からずだなぁっていうのが私の感想です
ユニークな性格?
磯崎哲也さんが書いた「楽しく暮らせるかわいいインコの飼い方」の本には、
「樹木の空洞に住んで、ゴロリと寝転がっている姿も目撃されているユニークな性格です」
とあります
そう、ボタンインコはちょっとユニークな性格の鳥さんだと私も思います。アイリングも相まって、コミカルな印象を与えることもあるかと。
自己主張が激しい
これはラブバード(コザクラインコ、ボタンインコを指します)共通だと思うんですけど、自己主張が激しいです
自分の思い通りにならないとめちゃくちゃ怒りますしアピールしてきます。反対にすごく気分がいいと、手の上でコローンと寝転んでうっとり…って顔もしたりします(笑)
最初の2歳くらいまではとにかくやんちゃで人の手の上でまったり…なんていうのはなく、遊びまわって手はガブリ!も多いです
まだ自分の感情をどうコントロールしていいかわからないから、とにかく嫌だなと思ったら全力で噛んで伝える!みたいなところがあります
2歳をすぎると落ち着いてきて、大体4歳くらいで更に落ち着いてきます
人ともだいぶ良好な関係を築けるようになっていると思います
そのほか、
自己主張は他にも自分が嫌だなとか、何かして欲しいときにはアピールして教えてきます。
例えば、我が家の場合は窓際にケージを置くのが日々の約素事なんですけど
それも最初は「ここは嫌だ」「あそこは嫌だ」「ケージの向きが嫌だ」と…怒って教えてくるのです(泣)で、落ち着いたのが窓際にケージの入り口を窓側に向けて置くことでした
他にも日向ぼっこしたいときはしたいと訴え、窓を閉めて欲しくなったら窓を閉めろと訴えてきます(笑)
嬉しいときは耳をハミハミしたり、唇にチューしに来たり。とにかく賢いです(もちろんこれはボタンインコに限らずですけど)
時間に規則正しく、毎度感心しています
とても愛情深い
とても愛情深く、飼い主のことも群れの一部として大事に接してきます。
神経質だなと思うところは、人のことをとてもよく見ているので人とのかかわり方がうまかったり、空気を読んでくれたりするところで感じます
愛情をかけた分しっかり返してくれると思っています(その分しっかりその子と向き合って接する必要はあります。無条件に向こうが自分を好きになってくれると思わないこと)
あと警戒心が強いので心を許すまではカキカキもおさわりも厳禁!って感じです
でも心を許したらカキカキして!手の上で寝たいよー、って自分からやってきてくれますよ。それまではじっとその時を待ちましょう
とてもパワフル
とてもパワフルで体力もありますので、たくさん遊んで欲しいと思っている子も多いと思います
退屈させないようにケージにおもちゃは多めに入れた方がいいし、そのために大きめのケージを推奨します(35cm角以上)
放鳥時間も長めに取ってあげるとよいです
そのほかに、ケージ越しや放鳥時に一緒に遊べるバードトレーニング(クリッカートレーニング)もオススメです
発情期は発情がとにかく強い
ラブバードといわれるだけあって、愛がとても深く強いです
つがいでなくても1羽飼いだったとしても卵を産んだり、オスならマスターベーション(スリスリとおしりをこすりつける)をします
性成熟期に入ると発情のピークなので、発情関係の悩みを抱える飼い主さんも多いです
そんな時は病院で相談するのももちろんだし、他にSNSでラブバードを飼っている飼い主さんに相談してみるのをオススメします
みんな同じ悩みを抱えている、または通過してきていますので、同じ悩みを持つもの同士話しあったりアドバイスし合うことができます
発情が強すぎるためにイライラして毛引きしてしまう個体もいます…
発情についてはこちらにて詳しく解説しましたので合わせてどうぞ
ケージはどんなのがいいの?
体力あるのでなるべく広いケージを推奨しています。オススメはホーエイの35手乗りで、サイズ的にはそれ以上あってもいいです。おもちゃも多めに入れて、たくさん遊べるようにしましょう
ケージについて詳しくはこちらをどうぞ
手乗りにするにはどうしたら?
手に乗ってもらうためにはまず信頼関係が不可欠です。信頼関係をまずは築けるように努力するところから
フードは何をあげたらいいの?
昔はシード一択でしたが、最近は「ペレット」という総合栄養食が出てきています。以前は嗜好性が低い、なんて言われていましたが最近はそんなことないです
いろいろ試して好きなペレットの味を探して、それを突破口に餌入れのペレットの割合を徐々に増やしていけば食べてくれるようになります。要は味に慣れてないから苦手なだけで、なじめば食べてくれますよ
フードについてはこちらに詳しく解説しています
他に野菜も、以前は小松菜をあげていればいいみたいなところがありましたが、最近はいろんな野菜をあげていいと言われています。なるべく日替わりでいろんな野菜をあげることが健康につながります(/・ω・)/
オススメの飼育用品、おもちゃはある?
オススメの飼育用品、おもちゃについても解説しましたので参考までに
ボタンインコは噛みますか?
結論から言ってしまうと、鳥だけでなく動物全般、噛みます
でも反対に、なんで噛むのでしょうか。自分が動物だったらどんな理由で噛むと思いますか?
嫌だ、怖い、近づかないで。など、負の感情を感じた時、あるいは怒ってる時に、今機嫌悪い!とか、なんでわかってくれないの!とか、それしたくない!とか、そういう時に噛みませんか?
特にボタンインコは自己主張が激しいので嫌な時は全力で嫌!ガブー!!なのでけっこう(いや、かなり)痛いです。すっぽんみたいに離れません( ノД`)シクシク…
しかし。
そういう感情をこっちが読み取って、対応することができれば、噛むことを減らせると思いませんか?
そんなことについて解説してみました。よければ読んでみてくださいませ
あわせてバードトレーニングをすることで、噛みつきを改善することができます。そちらの記事もぜひお読みください
ボタンインコのかかりやすい病気は?
PBFD
オウム類嘴羽毛病。サーコウイルスによって引き起こされる感染症。発症すると羽毛症状が出て、最終的に免疫不全症を起こす病気。詳しくは検索してみてください
BFD
日本名はセキセイインコの雛病。セキセイインコの雛から発見されたためこの名前がついた。セキセイインコよりもラブバードに多いと言われており、感受性も高く1歳をすぎても感染するおそれがある。
症状が出る前に突然死することもあると言われている。こちらも詳しくは検索
オウム病
クラミジア、CHL。食欲不振、膨羽、下痢などの症状が見られる
マイコプラズマ
それだけでは悪さをしないが、免疫が下がった時や他の病気にかかっている時に悪さをすると言われている
メガバクテリア
マクロラブダス、AGYとも言われる。胃炎や吐き気、下痢、食欲低下などの症状がある
ここまで書いた5種類の病気(PBFD、BFD、CHL、マイコ、AGY)については鳥さんの血液から遺伝子検査をすることで判別が可能。お迎えしたら早めに病院に行き、病気がないかをチェックしてもらいましょう
感染症ですので先住の鳥さんがいたらうつる可能性があります。ほかに上記のマイコとクラミジアは人獣共通感染症です
早期発見早期治療すれば陰転しますので、早めの検査、治療を。
呼吸器系
ラブバードは呼吸器系が弱いと言われています
具体的に呼吸器系とは
・副鼻腔炎
・結膜炎
などです。鼻水を出していたり耳が濡れている、くしゃみが多い、アイリングがうっすら赤い、などの異変を感じたらすぐに病院に行きましょう
うちのあんずさんはマイコプラズマという感染症で、副鼻腔炎の症状が出ていました
乾燥に弱いので湿度は50~60%で保つのがオススメです
カンジタ症
お腹にいる普通の酵母→カビ が悪さをすることがあるそうです
鉛中毒、金属中毒
金属等を齧って欠片が体内に入って、体内で金属(主に鉛)が溶けだすと、中毒症状を起こします。フンの色が鮮やかな緑になる、吐き気、吐く、食欲不振、ぐったりするなどの症状が出ます。中和剤を飲ませれば回復しますが早めに処置しないと命にかかわります
おかしいな?と思ったら夜中でもなんでもすぐ病院へ!
ビタミンB1不足
脚気という。人でも不足するとなる。鳥の場合は挿餌のフードが粟玉だとなるので、必ずフォーミュラ、パウダーフードをあげること。
よくあわ玉とミックスであげている人を見るが、ミックスではなくフォーミュラまたはパウダーフードオンリーでOK。
ショップであわ玉をあげている場合、そこは避けた方が無難です
繁殖関連
卵塞、腹部ヘルニアなどなど。メスの生殖器系の病気はとても多いです
動脈硬化
突然死の原因にもなります。ひまわりの種やサフラワーなどの脂質の高いシードはおやつ程度にとどめ、主食としてはあげないこと。肥満にしないことが大事
骨の腫瘍
ラブバードは骨に腫瘍ができることが他の鳥種より多いそうです
クリプトスポリジウム(という寄生虫)
主にコザクラインコ。ボタンインコの症例はほとんどない。食べても食べても痩せていってしまう。駆虫方法、薬がまだないので判明しても発症しなければ経過観察という形になる
肝臓障害
肝臓障害が出ると羽色が変色することがあります。
これは肝臓にて羽の成分であるタンパク質を生成しているため、もともと肝臓にかかる負担は大きいのに、肝臓を悪くすることで正常な羽が作り出せなくなるのだと思います。
ノーマルなら緑の羽に赤が混じります、これはコザクラインコの場合。ボタンインコもあると思いますがあまり見かけない気がします
てんかん
ラブバードはてんかんを発症する個体が多いです。突然バタバタするようなことがあったらその様子を動画に撮って、病院で見てもらいましょう。
病院側も動画がないと普段の状態からでは判断できないので、かならず辛くても様子を動画に撮って見せてください
パニックを起こしたのかと勘違いされることも多いですが、ラブバードはあまりパニックを起こすと聞かないので、、、おかしいな?と思ったらその様子を動画に撮って病院で見てもらってください
平衡機能障害
首が傾いてしまったり、ぐるぐる歩き回る「旋回運動」などが見られるそうです。高齢の鳥さんに多いと思います
(※参考、コンパニオンバード15号、ラブバードの病気のケガ特集)
…と、たくさん書いてきましたが、必ずお迎えしたらお迎え健診に行くこと、半年に1度は病院で定期的に健康診断を受けて、病気の早期発見をしましょう
病院についてはこちらの記事をどうぞ
ボタンインコを飼育する上でオススメの飼育書は?
こちらについては以前解説した記事がありますので、そちらをお読みくださいませ
雛から飼わないと懐かない?
「雛からでないと懐かない」とか神話ですからー!!(憤慨)
そんなの平成に置いてきて!今令和!!と言いたくなるくらい神話です。
何歳からでも仲良くなれます。
生後半年でお迎えしてすっかり仲良しの飼い主さんも、1年以上ショップにいたけど今仲良しという飼い主さんもいます。
刷り込みも嘘。
鳥さんとしっかり向き合って信頼を築くことが大事です。ヒナからでも成鳥でも、です(/・ω・)/
ヒナからのお迎えについてはこちらをどうぞ。
ヒナはまだ弱いので保温が絶対に必要ですので、保温ができる環境を整えてからお迎えしてくださいね
まとめ
ボタンインコについてまとめてみました。とにかく間違った情報も多く、かなりイライラしていますので(笑)、できるだけちゃんとした記事を書きたいと思いました
ボタンインコは可愛いです。お迎えしてからその沼にどっぷりとハマっています。
実はそういう方は多いようで、TVのCMにボタンインコが起用されたり鳥用品のパッケージにいたりと意外と広く見かけることができます
ボタンインコについてはまたわかったことがあれば記事を追記したり増やしていく予定でいます。少しでもボタンインコへの理解が深まったら幸いです
そのほかお迎えするにあたってオススメの記事リンクを紹介しておきます